【今週の馬場考察】7/30~31 新潟 アイビスサマーダッシュ(G3)

今週の馬場考察

新潟競馬場の馬場状態

第2回新潟開催が開幕。第3回まで計12日間のプチロング開催となる。7/31㈰には新潟競馬の代名詞でもある千直重賞である第22回アイビスサマーダッシュ(G3)が行われる。

他にも昨年のダービー4着馬グレートマジシャンの復帰戦となる関越S、翌年のクラシックを賑わす若駒が高確率で潜む新馬戦など見応え十分な開催になりそうだ。

なおコースは2~3回全12日間を通じてAコース(内柵を最内に設置)を使用する。直線距離は内回りが358.7m、外回りは国内最長の658.7mとなっている。

先の話になるが、最終日の新潟記念(G3)は黙って外枠を買う。

では馬場を見て行こう。

3コーナー(内回り)

Aコース

4コーナー(内回り)

Aコース

直線

Aコース

第1回新潟競馬前にAコース部分の芝張替え(約2,960平方メートル)を実施し、第1回新潟競馬終了後にBコース部分を中心として芝張替え(約8,640平方メートル)を実施しました。その後、散水や肥料散布等の生育管理に努めました。7月に入り芝の生育が旺盛となり、全体的に良好な状態です。

JRAの発表は以上。

金曜日発表時点のクッション値は9.3、含水率は12.2~12.6というド鉄の高速馬場で開幕を迎える事になった今回の新潟。仮にバーイードが走れば上がり3F29秒台が出てしまうのではないか?と本気で思ってしまうような馬場である。

新潟競馬場:コース図

引用:JRA

国内初となる直線コース(芝1000メートル)を新設したうえに、従来の右回りを左回りに作り変えるという大掛かりなコース改造工事が竣工した2001年夏以降、新潟は多彩な顔を持つ競馬場に生まれ変わった。まずは、日本最大のスケールを誇る芝・外回りコース。2223メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)という1周距離は日本最長、658.7メートルという直線も、東京のそれより130メートル余りも長い。

この長い長い直線を騎手たちも意識するため、外回りコースのレースでは序盤から中盤にかけてはゆったりとしたペースで流れ、直線の末脚比べに持ち込まれるケースが多い。3コーナーと4コーナーにはスパイラルカーブ(内回りコース、ダートコースも同じ)。外回りコースではここに高低差1.6メートルほどの緩やかな下り勾配も設けられているので、馬たちは自然と勢いがついて直線に向く。このため、レースの上がりタイムは速くなるのが常。しっかりとした決め手を持つ馬でなければ、なかなか勝利には手が届かない。

一方の芝・内回りコースも水準以上の大きさを誇る。Aコース使用時の1周距離は1623メートルと標準サイズだが、直線(358.7メートル)は中山(310メートル)よりもかなり長いのだ。ダートコースの直線の長さ(353.9メートル)も全国で3番目。ダートでは逃げ、先行タイプが優勢ながら、芝の内回りコースでは差し馬が水準以上の成績を残している。「内回り(及びダートコース)の直線も決して短くはない」こと、水はけの良さには定評があり、雨の影響を受けにくいこと、また、新潟のみが一年中「オール野芝」で開催が行われていることも頭に入れておこう。

ダートの1200メートルは芝スタート。置き障害によって争われる障害レースでは、飛越力だけではなく、スピードも問われる。また、“直千”の愛称で親しまれている新潟名物の直線競馬では、「外枠優勢」の傾向がみえる。

ともあれ、日本唯一の直線コース、日本一のスケールを誇る外回りコース、さらにポピュラーな内回り及びダートコースがひとつの競馬場に同居していること。それこそが新潟の“最大の特徴”と言えるだろう。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1000m 二桁馬番有利

開幕週だからフラットに思えなくもないが、初日(7/30)は芝レースが障害を含め8鞍組まれていて最終12Rに施行の18頭立て。そして週メインとなるアイビスサマーダッシュは当週15鞍目の芝レースとなる。

しかも全てのレースで出走頭数が多く、痛み方も早いことを考えるとやはり内枠は引きたくないところ。

外枠有利ではなく二桁馬番有利と表したのは、アイビスサマーダッシュの時点ではグリーンベルトがまだそこまで狭くなることはないと考えるため。

馬場読みを丹念に行う福永⑬ヴェントヴォーチェや、短距離路線で世界的名馬を続々輩出する香港の名手ホーが駆る⑪アヌラーダプラが千直に馴染みの無い騎手という事で嫌われるようなら好都合である。おそらく彼らは一目散に外を目指すのではなく、出たなりに一直線に進路を取るのではないだろうか?

芝1200m 今週の施行レース無し

芝1400m(内回り) フラット

最初のコーナーまで約648mで枠の影響はほぼ無い。開幕週はコース図を見た事がない方々には外枠が嫌われる傾向があるので積極的に外枠を狙って行く。

芝1400m(外回り) 今週の施行レース無し

新潟1400mは基本的に内回りなので割愛。

芝1600m(外回り) 理想は中枠だが、開催序盤は概ねフラット

向正面真ん中よりやや右からのスタートで1コーナーまでの距離は約550mあり、枠順による影響は1400m同様ほぼない。

外回りコースのみなので、1400mに比べれば開催が進むに連れて内枠が仇になる割合も小さいが、それでも開催後半は内枠不利が顕著になって来るだろう。当面の理想は中枠。

最後の直線が約659mと日本最長を誇る。

芝1800m(外回り) フラット

1600m同様こちらも外回りコースのみ。向正面入り口のスタートで最初のコーナーまでの距離は約748m、そして最後の直線は約659mあるとなれば枠の有利不利を考えるよりも地力に秀でた馬を確実に見抜くことが先決。もちろん開催後半は内枠不利になる。

なお、このコースは荒れる事は頭に入れておこう。

芝2000m(内回り) 今週は無し

芝2000m(外回り) 開催進行に伴いどんどん外枠有利に

向正面直線右奥2コーナーポケットスタートで最初のコーナーまでは驚異の948m、且つ最後は659mの直線となれば地力の高い馬に逆らうのは無謀となる本命党向きの舞台。

最終日の新潟記念(G3)が楽しみである。

芝2200m(内回り) フラット

スタンド前直線スタートで最初のコーナーまで約636mなので枠順は不問。コーナーを4回回る事に加えて最後の直線は約358.7mという事からも器用さと先行力を兼ね備えたタイプが有利。

芝2400~3200m 割愛

ダート1200m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

 

 

結論

  • 本命党は2000m、穴党は1800m
  • 開幕週だが1000mの内枠は割引

今週のおすすめ

土曜

2R ④ハクサンチェイス 枠に泣かされることが多く、今回も首をヒネる枠だが藤懸次第で勝ち負け。

10R ③ルージュラテール 2勝クラスのハンデ戦で52㎏は裸。

日曜

4R ③ダノンマイソウル 順番 前走致命的な枠からあと一歩。相手⑩⑫。これハズすと今日はほぼ負け。

5R ④シャザーン POG指名 イケメンな馬で走法もいい。ラスハンメルも迷ったが康太でデビューな所が微妙。

9R ⑬セラフィナイト デキ〇

11R ⑮クリスティ 調教絶好 相手⑬⑪③⑯ トキメキとシンシティが人気しているのがよくわからない。

追い切りメモ

他場

7/30~31 札幌 クイーンステークス(G3)

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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