福島競馬場の馬場状態
福島競馬の3週目。そしてBコース替わりの最終週。
伸び盛りの若手と中堅おじさんが鎬を削る『みちのくの魔窟』も今週でお終い。
4/22㈯には福島牝馬S(GⅢ)が施行される。
4/8㈯~4/16㈰まで4日間はAコース(内柵を最内)を使用。
4/22㈯~4/23㈰の2日間はBコース(Aコースから2m外に内枠を設置、3角から4角は2.5m外側に内柵を設置)を使用。
馬場の変遷
全部で3週間の第1回福島3週目。最終週でBコースを使用。
馬場の変遷
3コーナー
Aコース
Bコース
4コーナー
Aコース
Bコース
直線
Aコース
Bコース
ダート
- 昨年の第3回福島競馬終了後、一部路盤の点検および砂厚調整を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
芝
- 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①昨年の第3回福島競馬終了後、開催で傷んだ箇所は蹄跡補修を行いました。その後肥料散布・薬剤散布に加え、2月下旬から3月上旬にかけてシート養生を行い、芝の生育促進に努めました。芝の生育は順調で全体的に良好な状態です。
②3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みがありますが、その他は概ね良好な状態です。
B③今週からBコースを使用します。コース全体の内柵沿いにカバーしきれなかった傷みが残ります。
※JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。
福島は痛みが早く、最終週だけでもコース替わりをするのは恒例行事。2週目までに傷んだインはコース替わりで移動した柵に覆われながらも多少の余波はある。馬場的には好位中団追走から4角5番手以内が理想とするところだろう。
なお、土曜は重賞があるのでともかく日曜日は馬場とペースを読める騎手が一人もおらず、辛うじて丹内・新・菱田が微妙に変える程度。ぶち抜けた能力を持つ馬にド新人が乗ってどこからでも来てしまったり、意味不明なハイペースやスローペースに早仕掛けなどほぼ毎レース起こり得るので気を付けよう。
福島競馬場:コース図
引用:JRA
コースは右回り、芝の1周距離は1600メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、ダートは1444.6メートルという福島は、JRA全場のなかで最もコンパクト(=1周距離が短い)な競馬場だ。とはいえ、コースには独特な起伏がつけられ、3、4コーナーにはスパイラルカーブを採用。スリリングかつスピーディーなレースが楽しめるよう、工夫が凝らされている。
独特な起伏について、芝コースを例に見てみよう。ゴール板を過ぎてから2コーナーにかけてなだらかな下り勾配(高低差1.7メートル)が続き、向正面には一転、同1.3メートルの上り勾配が設けられている。その後、平坦部分を挟み、4コーナーから直線(残り170メートル付近まで)にかけて再び緩やかな下り勾配に。そして残り170メートル付近から残り50メートル付近までは高低差1.2メートルの上り勾配を駆け上がってゴールに至る。全体の高低差は1.9メートル(ダートコースは2.1メートル)と、特筆するほどの数字ではなく、ゴール前の上りをはじめ、勾配自体も決してキツくはないが、コースを1周する間にアップダウンを2回繰り返す(ダートコースの起伏構成も芝コースとほぼ同じ)のはかなりユニーク。実はでこぼこした競馬場なのである。
292メートルという芝コースの直線の長さ(Aコース使用時)は、ローカル場としては標準的な数字だが、差しもまずまず決まる。小回りコースのイメージにはあまりとらわれすぎないようにしたい。ただし注目度が高い初夏の開催は梅雨とまともに重なるため、雨の影響を受けやすい。ひと昔前に比べると排水性は格段に良化、馬場も傷みにくくなった近年だが、開催が進むにつれて“外差し”が決まるケースが増えるのは変わらない傾向。一方のダートコースでは「水準以上に逃げ馬の活躍が目立つ」ことも頭に入れておこう。
そのダートのうち、1150メートルのレースだけは芝からスタートする。また、障害レースは固定障害の専用コースと置き障害の本馬場で争われる設定。内馬場のタスキコース、バンケット障害の側面に浮かぶ「FKC」(福島競馬倶楽部の略称)というツツジの植栽文字は、1935年に障害専用コースが新設された際につくられたもので、競馬場のシンボルのひとつとして現在に引き継がれている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m やや内枠有利
2コーナー付近のポケットからスタートで、3コーナーまで向こう正面約400mを走るため枠順による影響はやや低め。ほぼ荒れていない馬場ならやや内枠に分があると言えよう。
芝1800m 圧倒的に内枠の先行馬有利
スタート後すぐに勾配。テンでモタついて遅れることは追い込みの難しい小回りコースでは致命傷に至る。
今回の6日間で唯一の重賞競走である福島牝馬ステークス(GⅢ)はこの条件で行われる。
芝2000m フラット
4コーナー付近のポケットからのスタートで1コーナーまでの距離は505mあり、枠順による影響は小さい。
コース図も見ない有象無象はこの2000mでも「福島なんだからイン前イン前」と騒ぐが、基本的にフラットだとお伝えしておく。
そしてインが荒れるのが早い福島だけにスタート直後にホームストレッチをすべて使うこの距離では週を追うごとに内枠は厳しくなっていくことを予め頭に叩き込んでおこう。
芝2600m (多頭数なら)内枠有利
福島競馬場で主に使用される4コースの中で最初のコーナーまでの距離が最も短く、その上コーナーの角度もキツイとなれば必然的に外枠の馬は劣勢を強いられる。
とはいえ2600mという長距離且つ非根幹距離の特性上、多頭数になること自体が稀。
基本的には枠云々より馬の地力が問われるコースなので1~2番人気の成績が良いのも特徴。
結論
- 丹内・新・菱田に僅かな活路を見出したい。
- 勝たせたい新人に陣営がスペシャルを用意することもしばしば。
- 基本魔窟。
今週のおすすめ
土曜
日曜
他場
競馬民必読書
頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法
川田 将雅
「君の宣伝甘いんじゃないの?(・ω・#)」って感じでア〇ゾンさんに詰められて泣きそうなので競馬民の必読書を置いておきます。
↓帰りがけにポチしてくださいな。
お気に入りに追加
コメント