【今週の馬場考察】3/18~19 中京 ファルコンS(GⅢ)

今週の馬場考察

中京競馬場の馬場状態

  • 第2回中京は延べ6日間の開催。
  • 前4日間(3/11~19)はAコース。
  • 後2日間(3/25~26)はBコース(Aコースから3m外に内柵設置)で施行。

馬場の変遷

全6日間の開催前4日間はAコース、後2日間はBコース(Aコースから3m外に内枠を設置)を使用する。

※今週はAコース2週目。

先週の事実は👇コレ。いつでも馬場は正直だから先週「力で」差してきた馬には引き続き注目しましょう。

では馬場を見て行こう。

3コーナー

Aコース

 

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

ダート

  • クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
  • 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
  • クッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤を散布する場合があります。

  • 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
  • 凍結防止および芝保護のため、日陰部等のシート養生を行う場合があります。
  • 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。

第1回中京競馬終了後、傷みの大きかった3コーナーから正面直線中ほどにかけて約4,200平方メートルの芝張替を行いました。その他の箇所は、芝馬場の損傷した箇所に洋芝(イタリアンライグラス)を追加播種しました。その後、馬場内側全周に渡り、約2週間保温効果のあるシートで養生しました。洋芝の生育に不揃いな箇所があり、部分的に先開催までの傷みが残っていますが、全体的には良好な状態です。

②正面直線および2コーナーに部分的な傷みがありますが、その他の箇所は概ね良好な状態です。

JRAの発表は以上。

年初と違ってかなりの良い状態での開幕となったため先週は全体的に前優位の馬場。
…にも関わらず土曜日は逃げ馬が貧弱だったり格の違う差し馬がいたりで外優位と勘違いした方も多かった模様で急遽冒頭の注意喚起をした。
当然日曜日は逃げ馬が猛威を振るったので、馬場考察を常日頃からご愛読頂いてる方には大きな利があったことだろう。

しかし、3/12㈰の午後からは内ラチ沿いに痛みが見え始めたのも事実。
今週は土曜日に雨予報が出ており、おそらく11R終了時には内ラチ沿いはかなり耕されている事だろう。そしてその11RにファルコンS(GⅢ)が組まれている事が大問題で、これが日曜日なら逃げ馬は苦戦するだろうと概ね想定出来るが、転換期の真っ只中に行われるので混戦に拍車がかかる。基本的に傍観が正解だろう。

中京競馬場:コース図

引用:JRA

高松宮記念、チャンピオンズCと2つのGⅠが組まれている中京は左回りの競馬場。かつてはローカル場らしい形状(ほぼ平坦、小回り、直線も短い)をしていたが、敷地を拡張して大規模なコース改修工事が行われた結果、芝コースの1周距離は1600メートルから1705.9メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)に、直線の長さは313.8メートルから412.5メートルにそれぞれ延伸、直線には後述するような“坂”も新設され、2012年3月のリニューアルオープン以降は従来のイメージを一新するユニークな競馬場に生まれ変わった。

ちなみに芝コースの1周距離は阪神や中山の内回りよりも長く、直線の長さは京都の外回りよりも長い。一方、ダートコースの1周距離も1530メートルと、東京、京都に次いで全場3位、直線の長さは410.7メートルと東京に次いで長い。“標準以上にサイズが大きい競馬場”なのである。

芝コースの高低差3.5メートル(ダートコースは3.4メートル)も中山、京都に次いで全場3位。起伏の構成に目を向けると、ゴール地点からなだらかな上り勾配が続き、向正面の半ばあたりで最高点に達する。そこからは直線の入口にかけてなだらかに下り(3、4コーナーは芝、ダートともにスパイラルカーブ)、新設された急坂に差し掛かる。直線に向いてすぐの地点に設けられているこの上り坂の勾配は約2%(高低差は約2メートル)。日本一の急坂である中山の最大勾配(2.24%)には及ばないものの、“阪神や東京より急な坂”を駆け上がってなお、ゴールまでは200メートル余りあるのだから、かなりタフな設定といえる。そんなレイアウトを反映して、芝、ダートともに“差し、追い込み馬が水準以上に活躍”していることも見逃せない。

さて、福島や函館と同様、梅雨と重なる7月の開催は雨に祟られることが多い。中京の場合、広範囲に及ぶ芝の張替え作業をはじめ、大規模な馬場のメンテナンスが行われるのは7月開催の終了後(これは福島も同じ)。馬場管理の年間カレンダーからすると、7月の開催は“シーズン末”にあたる。

そんな背景もあり、7月開催の芝コースはどうしても馬場の傷みが進行しやすく、これと歩調をあわせてパワータイプの馬が目立つようになる。ただでさえ、タフな設定のコースのこと。走破時計のかかり具合、好走した馬のコース取りなどを手掛かりに、馬場コンディションの“変化”には目を光らせておこう。

ダートは1400メートル戦が芝スタート。また、専用コースが設けられておらず、置き障害で争われる障害戦はスピードタイプの活躍が目立つ。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 外枠不利

スタートから緩やかな上り坂でその後は下り坂からスパイラルカーブ。最初のコーナーまでの距離も短く当然のように良績は内枠。ただしハイペースになると差しも決まる。

 

芝1400m フラット

こちらも逃げ先行馬が主軸。枠の優劣は1200mよりは幾分フラット。

 

芝1600m 外枠不利だがなんでもありの魔窟

2コーナー手前のポケットという東京2000mと似通ったスタート地点が故に断然内枠有利と思いきや意外にも枠順による成績にそれほど大きな偏りのない魔窟。個人的には手を出してはいけないコースとしている。

 

芝2000m 程よい中枠有利

開催序盤は内枠の先行馬が優勢。

 

芝2200m フラット

スタート地点から分かる通り中京の芝コースでもっとも平等な条件。開催が進むとスタート直後に内を通る馬は若干の不利有り。

 

ダート1400m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

 

ダート1800m 多頭数の外枠は厳しい

多頭数の外枠は相当の割引。

 

ダート1900m 1800mよりはマシ

コーナーまで100m長いからね。

 

結論

    • 土曜日カオス。
    • 日曜はインの荒れ具合を見てから。
    • 基本線は残念ながらケン。
    • 来週はコース替わり。

今週のおすすめ

土曜

勝負しないことがおすすめ

日曜

なし

他場

競馬民必読書


頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法
川田 将雅 

「君の宣伝甘いんじゃないの?(・ω・#)」って感じでア〇ゾンさんに詰められて泣きそうなので競馬民の必読書を置いておきます。

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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