5月16日㈰に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)の展望最終回。
展望①②ではおそらくは人気の中心となるであろう馬達を取り上げたが、本日は「激走=波乱」となるような伏兵2頭を取り上げていきたい。
そもそも牝馬限定重賞は荒れるというのは既定事実な上、実際にG1史上最高配当はこのヴィクトリアマイルから飛び出している。となれば今年は平穏などと考えている時点で既に負けているかもしれないのだ。
注目の激走候補
サウンドキアラ
昨年の2着馬サウンドキアラ(牝6、栗東・安達昭夫厩舎)は今年も昨年同様松山弘平騎手とのコンビとなるが、近走の着順に以前の安定感を失っているため人気は急落している。
ヴィクトリアマイルはリピーターが幅を利かせる事でも有名なレースで、前年の好走馬が翌年人気をどれだけ落としても平然と突っ込んでくる事が非常に多い。
昨年は2着好走とはいえ、女王アーモンドアイにコテンパンにされたショックからか秋はサッパリだったが、高松宮記念(G1)を一叩きして昨年の勢いを少しでも取り戻していれば侮れない存在となる。
↓以下は調教から
田中健騎手を背に坂路で4ハロン53秒1-12秒4。軽快な動きを見せた。
安達師は「気持ち良く上がってもらって、いい動きだった」と話す。昨年2着の雪辱へ。「昨年と比べても体がしっかりしてきたし、弱点が少ないのがこの馬の良さ。1600メートルもこなしてくれると思う」と期待していた。(JRA-VAN)
リアアメリア
調教師も敗因を右回りに求め、左回りならという話がSNS上ではよく聞かれるリアアメリア(牝4、栗東・中内田充正厩舎)は3走連続で福永祐一騎手とコンビ継続。
阪神JF(G1)の時に、この馬は飛びが大きすぎるので「大箱の競馬場以外は用がない」とはっきり断言してしまっていたので、阪神JF(G1)はせいぜい抑え、桜花賞(G1)は雨で大飛びは更にダメなので切り、オークス(G1)は勝負という流れだったわけだが、オークス4着で距離の壁に気付かず不発。
大箱中京で行われたローズS(G2)は楽勝したが、この時はデゼル(4着)のひと夏越した成長度に惹かれてしまい、大勝を逃した。
その後、京都の2戦で敗れた事から「右回り×」のスキルを獲得し、追い打ちをかけた近2戦の中山・阪神に到っては、走らせるのが可哀想なレベルで向いてない。ちなみに京都での敗戦理由は右回りでなく距離と考えている。2000ですら長い。
ともあれこの4戦で人気を吸って、飛ぶべくして飛んでくれたおかげで待望の大箱左回りであるにも関わらず人気は相当下がるため、ここは絶好の買い時。
↓以下は中内田調教師のコメント
「(前走は)状態は良かったんですが、いつもの走りが皆さんに見せられなかったと反省すべき内容だったと思います。あまり言いたくないですが、敗因は右回りかなと思います。
短期でノーザンファームしがらきで心身ともにリフレッシュして、良い状態でこちらに戻ってきて、その後も順調に調整は進められています。
先週の日曜日にしっかり左回りで負荷をかけられましたので、良い状態をキープできたかなと思います。(今日は)時計もしっかり出てましたし、状態の良さを再度確認できたかなと思います。
最近結果を出せていませんが、身体能力が高いのは間違いないと思いますので、この大きな舞台でも頑張ってくれる子かなと思います。
左回りが得意という声をたくさん聞くんですが、そこだけにこだわらず全力で走ってくれればと思います。
毎回違う競馬をしているので、枠順と展開を読んでどこのスポットが一番走れるのか考えて、本番に臨みたいなと思います。
元々身体能力が高い子でしたが、精神面に幼いところがあったんですが、徐々にそのあたりがマッチしてきたかなと思います。
この子も最近は結果を出していませんが、大きな舞台で能力的には十分足りていると思います。応援よろしくお願いします」(JRA-VAN)
まとめ
本日の考察はリピーターのサウンドキアラと大箱専用機リアアメリアを取り上げた。
今年のヴィクトリアマイルにはマイル戦に滅法強いディープインパクト産駒が多数出走予定だが、この2頭が5番人気以内に支持されるという事はおそらく無い。
穴馬券的中を目論むならば、この2頭を一考してみてもよろしいのではなかろうか。
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