【第16回ヴィクトリアマイル(G1)展望②】逃げるレシステンシア、濁流を味方にする追い込み各馬

重賞展望

5月16日㈰に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)で大本命と目されているグランアレグリアは確かに一筋縄で倒せる馬ではないが、他の出走馬達も歴戦の猛女ばかりで、わざわざ負け戦に出向くような緩い気持ちでG1の舞台に上がるハズがない。

そこで本日は「打倒グランアレグリア」をやってのけそうな2番人気以下の馬達に焦点を当てていこう。

 

打倒グランアレグリア

レシステンシア

真っ先に名前が挙がるのはやはりレシステンシア(牝4、栗東・松下武士厩舎)だろう。年明け初戦の阪急杯(G3)で類稀なスプリント能力を発揮し、一番人気で臨んだ高松宮記念(G1)では惜しくもダノンスマッシュの2着に敗れたが、生まれ持ったスピードは国際G1を勝つような馬を向こうに回してもヒケを取らない事を十分に証明した。

そして今回は高速決着必至の東京コースでの一戦となり、スピードに秀でたタイプであるレシステンシアにとっては願ってもない舞台設定。鞍上に3度目の騎乗となる武豊騎手を迎えたのも好材料だ。

マイル実績も全て重賞で(1.2.1.1/5)なら文句無し。東京マイルを1分30秒台で走り切り、グランアレグリアに「おいでおいで」をしてのける可能性は十分あるのではなかろうか。

 

テルツェット

こと勢いに関してはメンバー中随一と言えるのがテルツェット(牝5、美浦・和田正一郎厩舎)だ。6戦5勝と抜群の成績で目下4連勝と破竹の快進撃を続ける彼女にとっては前走ダービー卿CT(G3)での初重賞初制覇はあくまで通過点。

全レースで繰り出して来た切れ味鋭い末脚は、前出レシステンシアを筆頭とする先行勢を早めに交わして横綱相撲に持ち込もうとするグランアレグリアまでも飲み込んでしまう魅力に溢れている。鞍上Ⅿ.デムーロ騎手は先週のNHKマイルC(G1)で進路が詰まった悔しい思いを解消したいところ。

超ハイペースで流れれば鮮やかな大外一気が見られるかも知れない。

 

マジックキャッスル

阪神牝馬S(G2)組からはまずマジックキャッスル(牝4、美浦・国枝栄厩舎)。先輩アーモンドアイに続く国枝栄厩舎の連覇を託された。重賞勝ちは愛知杯(G3)のみだが、何と言っても昨秋の秋華賞(G1)で三冠牝馬デアリングタクトを最後まで追い詰めた根性は評価すべきところ。安定した末脚はハイペースが避けられない今回は大きな武器となりそうだ。予定している戸崎圭太騎手はストレイトガールでヴィクトリアマイル2勝と相性も良い。

 

デゼル

古馬になってから目覚ましい活躍を見せるデゼル(牝4、栗東・友道康夫厩舎)も侮れない。無敗のまま挑んだオークス(G1)は線が細すぎて全く食指が動かなかったが、ローズS(G2)→迎春Sと明らかに馬に実が入った。

3勝クラスの初音Sを勝ったばかりで、まだ過剰人気と見られていた阪神牝馬S(G2)では実績馬マジックキャッスルとの争いをクビ差制して重賞初制覇。毎週のように重賞勝ちを重ね続ける川田将雅騎手が引き続き騎乗予定なのも心強い。

 

まとめ

今回はグランアレグリアに次ぐ人気馬たちを取り上げた。ペースのカギを握るレシステンシアを放っておけば逃げ切られるし、早めに捕まえに行けば後続の末脚自慢達も侮れない能力を持っている。

グランアレグリアは既にG1を4勝している名馬だが、挑戦者たちは彼女を最大のライバルと見做して襲い掛かって来る。

まさしく昨年の安田記念(G1)でグランアレグリア自身がアーモンドアイをねじ伏せたように、「今年のヴィクトリアマイルは一強」という思い込みは危険なのかもしれない。

 

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【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
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