小倉競馬場の馬場状態
今週は夏の小倉競馬3週目。
今週の小倉は平地重賞の無い完全裏開催となって騎手質が低下しているので、3場の中では最も穴党には向くのではなかろうかと漠然と考えている。
金曜時点で馬場は芝が稍重、ダートが不良。そしてクッション値は9.1。
先週の結果を振り返ると、北九州記念(GⅢ)が1:07.3。前後差が1.4秒のハイペースにしてはそれほどのタイムではない。また同日の1勝クラスでも前半33.0で逃げた馬が後半34.7で逃げ切り。
どちらもメンバーレベルが低かったと言えばそれまでの結果だが、『ハイペースで逃げた馬が止まらなかった』という共通点には注意したい。
また、小倉の1200mは外枠有利であることは再三お伝えしているが、それぞれ⑮⑭番。この鉄則は最終週まで頭に入れておこう。
昨年の8月開催は京都競馬場改修の煽りを受けて7月にも開催しており、中2週開けての8月開催。初週はAコース、2~4週目はBコースを使用した。
昨年との大きな違いは2023年の第3回小倉競馬では全てAコースを使用すること。
なお、平坦ではなく、高低差も3mあることも一応頭の片隅に入れておこう。(老婆心)
小倉競馬使用コース
Aコース(内柵を最内に設置)
3回小倉全8日(8/12~9/3)
【今開催で行われる平地重賞競走】
8/13㈰ 小倉記念(GⅢ)芝2000m
8/20㈰ 北九州記念(GⅢ)芝1200m
9/3㈰ 小倉2歳ステークス(GⅢ)芝1200m
馬場の変遷
第3回小倉は全8日間でAコース(内柵を最内に設置)を使用。
最上段が開幕週で下に行くほど最新となる。
3コーナー
Aコース
4コーナー
Aコース
直線
Aコース
ダート
- 第2回小倉競馬終了後、コース全面の路盤改修およびクッション砂の洗浄を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
芝
- 野芝のみの状態で施行します。
- 第2回小倉競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業およびシャタリング作業を実施しました。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①第2回小倉競馬終了後、コース全周の内側を中心に約28,000平方メートルの芝張替えを実施しました。その後、肥料散布・薬剤散布・芝刈り等の管理作業を行い、芝の生育促進に努めました。芝の生育はやや不揃いな箇所も見られますが、全体的には良好な状態です。
A②1週使用しましたが、全体的に大きな傷みはなく概ね良好な状態です。
A③3コーナーから4コーナーの内側に傷みが出てきましたが、その他の箇所は概ね良好な状態です。
※JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。
ボチボチ内側は荒れて来ているが中々前も止まりづらい。やや渋めの馬場となる土曜日は相当カオスなレースが続くことが懸念され、本気の穴狙い野郎には堪らない開催となるかもしれない。
小倉競馬場:コース図
コース立体図(右回り)
コース平面図(右回り)
断面図(右回り)
断面図(ダート・右回り)
1615.1メートルという芝コースの1周距離(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は、福島競馬場に次ぐ小ささ。標準的な長さと言える直線(293メートル)に坂は設けられていない。小倉競馬場は「平坦、小回り」を地でいく、いかにもローカル場らしい競馬場と言える。そんな小倉には2つの特徴を指摘できる。ひとつは2コーナーに小高い丘が設けられていること。先に「平坦」と書いたけれど、それはあくまでも最後の直線に限った話で、芝コースの高低差は3メートルに及ぶ。競馬場全体がフラットな造りになっているわけではないのだ。
芝コースの起伏構成について詳細に見ていくと、ゴールラインから2コーナーにかけて緩やかな上りが続き、ここで上ったぶんを2コーナーから向正面、さらに3コーナーから4コーナーにかけて下るレイアウト(3コーナー手前にはわずかな上り勾配がつけられている)。その3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されており、直線は平たん。2コーナー奥のポケット地点からスタートした後、ゴールまで上り勾配を走る局面がほとんどない芝1200メートルでは特に“スピードの絶対値”が問われる。
実際、芝のレースでは逃げ、先行タイプが明らかに優勢を誇り、極端な追い込みはあまり決まっていない。ただし中長距離戦では2コーナーでペースが緩みがちなこと、そのためもあってか、まくった馬の活躍が水準以上に目立つことも頭に入れておきたい。
一方のダートコースは1周距離が1445.4メートル、直線の長さは291.3メートルで、福島(1周距離1444.6メートル、直線295.7メートル)とほぼ同じサイズ。全体の高低差は2.9メートル、2コーナーの丘から4コーナーにかけて下り、残り400メートル地点から直線にかけて緩やかな上り勾配(高低差0.6メートル)が続く。このように起伏の構成は微妙に異なるものの、芝コースと同様、極端な追い込みはあまり決まっていない。サイズから浮かぶイメージ通り、逃げ、先行タイプが優勢、差し馬なら中団程度にはつけられる馬を狙いたい。
さて、小倉競馬場のもうひとつの特徴はコースの幅がゆったりしていることだ。30メートルという芝コースの幅員は、ローカル場としてはかなり広い。この広い幅員を活用し、A、B、Cと3つのコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散が図られている。
開催と開催の間隔が長い小倉では、芝の養生期間を十分にとることができる。そのため、良好なコンディションで開幕を迎え、それが長続きするのが例年の常。もちろん天候にもよるが、総じて馬場は傷みにくく、開催の終盤に差し掛かっても走破タイムは速い傾向にあることも覚えておこう。
コースは右回り、障害戦は専用コースで争われる。内馬場を横切るタスキコースには高低差2.76メートル、長さ81.2メートルのバンケット障害が設けられ、レースに彩りを加えている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 枠はフラット。スピードある逃げ先強い。
小倉の芝で最も多く使用される1200mは2コーナー付近ポケットスタート。
スタート直後から緩やかに降りて行くのでテンが速くなりやすいコース。
最初のコーナーまで約480mあるので枠順は不問。外枠は他の距離と一緒くたにされて人気が伸び悩むので妙味的には外枠。
開催が進むと内枠を引くだけで詰む傾向。
芝1800m 外枠不利
最初のコーナーまで僅か272m。多頭数外枠は黙って消す胆力を
芝2000m 中から外枠狙い
4コーナー付近のポケットスタートで最初のコーナーまでは472m。
1200と同じくこういう条件では開催が進むにつれ内枠は厳しくなってくる。
芝2600m 内枠の逃げ先行馬有利
向正面2コーナーを回ってちょっといった所がスタート地点。最初のコーナーまで244mと短く、明らかに内枠の先行馬に分がある。
開催時期問わず、単騎逃げが狙えそうな馬がいたら結構狙う舞台。
芝1000m・1700m 存在するだけで使われない
ダート1000m フラット
下りながら365mの直線で枠順はそれほど気にすることはないが、外からスパイラルカーブを曲がり切れない馬の飼い葉になることは避けたい。
純粋な脚の速さが求められるが、ローカルで展開の読めない騎手が集うと一転カオスになるのでメンツと展開は要注意。
ダート1700m 先行力とコーナーワークの巧さが重要。
最初のコーナーまで約343mとぼちぼちあるのでそこまで枠に神経質になる必要はないが、ある程度の先行力は欲しい。
ダート2400m 基本はパス
どこの競馬場でも怪しい距離のダートはあるが小倉はこの2400m。
スタートから暫く下り、一週目のゴール板を過ぎると坂が待ち受け、また下っていくという乱気流なコースなので展開次第でなんでも起こり得る。
あまり触らない方が賢明。
結論
- 渋り気のある固い馬場で騎手質は下の方で団子。
- 本命党にはかなり辛そうな気配。
- 基本的に狂うと思った方が良い。
- 能力高くコーナーワークの上手な先行馬が基本軸。
- 位置を取れない人気馬は疑え。
- 1200mはスピードの絶対値が抜けていればでHペースでも押し切れる。
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今週のおすすめ
土曜
日曜
未
他場
競馬民必読書
頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法
川田 将雅
「君の宣伝甘いんじゃないの?(・ω・#)」って感じでア〇ゾンさんに詰められて泣きそうなので競馬民の必読書を置いておきます。
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