【第58回北九州記念（GⅢ）：回顧】ジャスパークローネ

重賞レース回顧

2023.08.24

2023年8月20日㈰に小倉競馬場で行われた第58回北九州記念（GⅢ）は、団野大成騎手騎乗の5番人気ジャスパークローネが優勝。

前走のCBC賞（GⅢ）からの斤量2㎏増や手強い同型の存在などの不安要素を一蹴し、再び鮮やかな逃走劇で重賞連勝。一躍スプリンターズＳ（GI）の有力候補に躍り出た。

2023　北九州記念（GⅢ）

各馬短評

1着　⑮ジャスパークローネ

勝った後も順調。
前走（CBC賞）は抜群の展開利が予想され有力視。
今回は2㎏の増斤に加え強力な同型の存在が懸念材料。
モズメイメイのお株を奪う好スタートからハイペース。
32.9-34.4と最後は止まったが後続を振り切って逃げ切り。
結果的に2走とも力通りの走りだったということ。
👇素質は知れてるんだから昨年のアーリントンカップでも来とけ。この1600はスタート地点の優位性で、距離適性のことではない。まぁ今は長かったかなと思えるが。

11Ｒ　③ジャスパークローネ　鬼調教を見せた米国配合馬が1600ｍで③番枠で狙わない手はどこにもない。14番人気でローリスクハイリターンを画策する。
相手は⑦ドゥガ。アーリントンカップをひたすら勝ちまくる⑥～⑩番に入った早熟米国配合馬が前走大敗で10番人気。絶好調武豊と共にどんな波乱を起こせるか。人気馬なら⑩ダノンスコーピオンが復調気配で順当なら勝ち負けに加わるだろう。

2着　⑨ママコチャ

能力はあるが気性が問題。
初の1200ｍが好転するか否か。
55.5㎏はやや見込まれた。
先頭から1秒差程度の5～6番手の馬場の最も良い所を追走。
差し込んで2着。ハイペで逃げた馬は捕らえる必要あり。
特別強さを感じるわけでもない。至って普通。

3着　①ストーンリッジ

ママコチャと同じ巡目をこちらは枠なりに追走。
そこまで馬場の傷みが進行していなかったのも幸い。
内枠でも最初から最後まで一回も詰まらず。
3～4歳時に猛烈なスランプに陥ったが、6歳にして良血馬が本格化した模様。
とはいえ力量的には重賞入着級が妥当な判断。

4着　⑯スマートリアン

出脚の速い馬も多くいつもよりやや後ろ。
1角までは外枠を活かし馬場の一番良い所からの追走。
前で潰れたのは力の劣る馬のみで、ハイペースで展開に恵まれたというわけではない。
力通りの4着。

5着　②ボンボヤージ

昨年の覇者でリピート好走。
昨年も北九州記念前後数戦は轟沈しており、今後も過信禁物。
最後の直線で僅かに斜行。

6着　⑪トゥラヴェスーラ

ボンボヤージの斜行を受けて直線立ち上がる。

7着　⑩ロードベイリーフ

力分は走っている。

8着　⑭ロンドンプラン

9か月ぶりのレース。
発馬で躓く。
ラストの末脚はどうやら健在。
使っている内に変わって来るだろう。

9着　⑤エナジーグラン

スタートで両側から挟まれ一発終了。
それでもここまで押し上げて来ており、引き続き要警戒の小倉巧者。

10着　⑱モズメイメイ

逃げなくても問題は無いが、速いメンツが揃った今回は54㎏含め試金石。
大外も問題は無い。
前走のロケットスタートの再現は現実的に不可能。
ペースの如何ではなく、「単に走らなかった」という内容。
人気が落ちる分には好都合。

11着　⑥リプレーザ

状態は良いが、手を出せない戦績。
最後方からとはいえ重賞で上がり最速（33.4）は最低人気にしては立派。
ただ次は買えるかとなると。。

12着　⑦クリノマジン

直線ちょっと窮屈な場面も。
それがあってもママコチャの真後ろ追走でこの着順では力負け判断が妥当。

13着　⑫テイエムスパーダ

芝1200ｍの日本レコードホルダー。
4歳だが既に枯れている。

14着　③スティクス

前走がメイチの仕上げ。
結果的に今回はペースも厳しかったか。

15着　⑰シゲルピンクルビー

後方のまま見せ場無し。
半年ぶりの実戦と言うことで調教視してよい。

16着　⑬デュガ

好調教。
前走は悪路を通って強い勝ち方。
出遅れ。
直線勝負に徹するも全く反応せず。
最後何も出来ていないのは気掛かり。
引きづるか否かが分かれる負け方で厄介。

17着　⑧レジェーロ

居たの？

18着　④サンキューユウガ

前走はしこたま恵まれた上での2着。
それにしても負け過ぎではある。

まとめ

- 勝ち馬は重賞連勝でサマースプリントチャンピオンほぼ当確。
- スプリンターズＳでも一躍有力候補に浮上。
- それでも多分人気しなそうなので旨みはまだ残るかも。
- ⑤エナジーは大不利、⑪トゥラは小不利。
- ⑱モズメイメイ、⑬デュガ以外はほぼ実力通りの結果。
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