【重賞展望】第116回京都記念(GⅡ)追い切りと考察

重賞展望

京都記念(GⅡ)

2/12㈰、阪神競馬場で行われる京都記念(GⅡ)で2021年の年度代表馬エフフォーリアと2022年日本ダービー馬ドウデュースの直接対決が実現する。

2頭共に現役古馬の最強格ではあるが、前者は昨年は何かの間違いではないかと思う程に不振に喘ぎ、後者は昨春は後の年度代表馬と互角の戦いを演じたものの、勇躍渡った海の向こうでは違いを見せられず惨敗を続けることとなった。

それでも2強対決となるのか。はたまた波乱の決着となるのかは各人のご想像にお任せする。では、いつもどおり粛々と追い切り後の各馬の状態を見ながら考察をしていこう。

追い切りと考察

①マテンロウレオ

cw c 長めから均等に及第点の時計。

  • 1週前追い切りで条件戦でも四苦八苦している馬に完全に後れをとったのと同じ馬には見えない。僅か1週間で状態不安度99%の馬に昆さんがどんな魔法をかけたのかは気になるところ。
  • あくまで100%ではないこの馬がこれなら、今週のcwはやや時計が速い傾向だったのだろう。
②ラストドラフト

w c 伸びやかで素軽い動き。ただ、遅い。

  • 厳しいんじゃなかろうかね
③ウインマイティー

栗p c ソフトだが軽快な動き。馬体も締まる。

  • 今月で引退の五十嵐調教師に華を持たせてやりたいところ。
  • 自在性のある脚質は開幕週には大きな武器。
④アフリカンゴールド

cw d 鬼のように追うが併走2頭に離される一方。多くは望めない。

  • 応援してやりたいが厳しい。
⑤キングオブドラゴン

坂 c ゆったりとしたペースから二枚腰を繰り出せるよう入念に準備。

  • 今回はユニコーンライオンが行く。おそらく2~3番手が濃厚で、開幕週を加味すると展開利は得られそうな予感。
  • 前が甘やかされる展開なら日経新春杯の再現も。
  • 逆に早めに2強対決展開になると苦しくなる。
⑥ユニコーンライオン

cw c+ 強めに追って併走を交わし突き放す。単騎に持ち込めそうな今回はメイチ。

  • GI2着の実績のある舞台で開幕週の単騎逃げ。
  • もちろんシンガリ負けすらある。
  • ライパチさんが金曜日に熱く語ってくれる。
⑦マイネルファンロン

w d シュネルマイスターと併せ。外々を回し、並ばれると一瞬で置き去りを喰らう。

  • 相手がシュネルなので情状酌量の余地はあるが、まだ万全とは言い難い。
⑧プラダリア

cw c 池添騎乗で強め。案外淡泊な追い切り。

  • 日経新春杯(GⅡ)はやや恵まれたハンデ(56㎏)の恩恵もあったが5番手から上がり最速(34.8)は上々の内容。
  • 現状の評価ではキラーアビリティよりやや上と見るが、今回はキラーより1㎏重いので相殺。
  • もちろんキラー同様、人気2頭に普通に走られたら恐らく手も足も出ない。
⑨キラーアビリティ

cw c 勝った後も順調に来ており、如何にも走れるデキ。

  • 皐月賞は7分程度のデキで悪枠④は元々無理ゲなので許容。
  • ダービーは展開が向いたとはいえ三歳五芒星の一角ジオグリフに先着の6着は立派。ただここも他の四つの星との力の差は歴然。

2歳時には大きな輝きを放ったものの春のクラシックでは5枚の壁にぶち当たる。
秋初戦のアルゼンチン共和国杯(GⅡ)では人気を裏切ったが中日新聞杯(GⅢ)で約1年ぶりの勝利を飾り、再びスターダムへと駆け上がろうとしている。

問題はこの中日新聞杯の1番人気馬は凄惨な駄騎乗で4着に敗れたことであり、恐らく貴方が乗っても勝てていたような馬であったこと。キラーアビリティの能力の壁はまだ可視化出来る範囲を超えておらず、余程の成長が無い限りは人気2頭のどちらかに普通に走られたら勝利は程遠いだろう。

⑩エフフォーリア

w c 併走馬を子ども扱いで有馬よりは良いが、盤石までの仕上げではない。

  • 京都記念はエフォーリアの取捨選択がカギ。

3歳時は無敵の強さを誇ったエフフォーリア。2021年に彼に唯一土を付けたシャフリヤールは古馬になってドバイSC(GI)を制し、JC(GI)でも2着するなど活躍したが、当の彼自身は有馬記念(GI)で僅かに復活の兆しを見せたものの総じて不本意な1年だったと言えるだろう。

有馬記念は5着としたが、未だ「関西圏ではエフフォーリアは走らない」説は覆されてはいない。今回は水曜に美浦で追切り→木曜に栗東入り(金・土で調整)→日曜に阪神と輸送に工夫を施しているが、AJCC(GⅡ)や日経賞(GⅡ)など関東圏での選択肢がある中で敢えて関西圏の京都記念を選択した以上、この工夫が実を結ぶと信じたいところ。

ゲートで頭をぶつけた事や隣の牝馬に発情した事など、生き物である以上は「そういうこともあるよね」で片付けられることが真の敗因ならば、今回はドウデュース以外にライバルになり得る馬は100%いない。

だが、おそらく昨年の不振はそんなに簡単なものではない事は皆分かっている。

⑪インプレス

坂 c 速いペースでの単走。口向きが悪いのか終い少し伸びを欠く。

  • 阪神4戦3勝。
  • 前走は2400mで上がり32.8という冗談レベルの爆走。
  • 阪神2200mで波乱を演出したアカイイトと同じキズナ産駒。
  • 前走条件戦で京都記念を勝った馬は2002年マックロウまで遡る必要がある。
  • 惑星の要素は十分で、今回は2強以外がパッとしないので少し人気するが開幕週の馬場に脚質が合うとは言い難い。
⑫ドウデュース

栗p B 脚の回転早く躍動感もスピード感もある。どう見ても戦える状態。

  • 絶頂の状態ならば中山だろうが府中だろうが年度代表馬イクイノックスと互角に戦える能力を有する現4歳世代屈指の実力馬。
  • 振り返れば2歳時に右回りで1600mの頂点に立ち、3歳時には左回りの2400mで頂点に立つという芸当は並の馬に出来る事ではなく、エフフォーリア同様、彼もまた王者。
  • 秋の国内GIをかなぐり捨て、武豊と松島オーナーの夢を乗せて挑んだフランス遠征は残念な結果に終わった。そこで喫した惨敗のダメージが払拭されているか否かはレース後にわかる。
  • 追い込みが激しい馬だがその気になればマイルGIでも中団追走が出来る。
  • 高速馬場対応キャラなので開幕週・後ろからが嫌われればむしろ買い。

言うまでもないがエフフォーリアとドウデュースの2頭が全能力を発揮した暁には、このような伝説のレースがまた一つ誕生することになるだろう。

JRA公式チャンネル(1996阪神大賞典)

⑬スカーフェイス

映像無し。

  • 現状少し勢いを欠くので静観
調教&評価

B ドウデュース 50馬身負けてから4ヵ月ぶりの馬にB。力出せると判断。

c+ ユニコーンライオン 露骨にメイチ。

その他

クイーンⅭの追い切りと考察

共同通信杯の追い切りと考察

2/12㈰阪神競馬場の馬場

今週の馬場考察:阪神←これものちほど!

本日はここまで(´-ω-`)

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました