2023年6月4日㈰に東京競馬場で行われた第73回安田記念(GI)は、戸崎圭太騎手騎乗の4番人気ソングラインが優勝。
前走のヴィクトリアマイルに続くGI連勝で安田記念連覇を飾り、現役最強マイラーであることをまざまざと証明した。
2023 安田記念(GI)
向正面から見る好枠と悪枠
まずは向正面の映像。「内ラチからどの程度離れた部分が許容範囲か」を後方から横移動の自由が利いた横山典弘とルメールが教えてくれている。
特に熟練職人であるノリは東京マイルでは一貫してこれを貫く。仮に1枠1番でもここを通っていただろう。
『外枠だからでしょ?』と思われる方は養分要素過多なので、もう一度最初から読んで頂きたい。
これを踏まえた上で短評を記していこう。
各馬短評
1着 ⑱ソングライン
- VMから平行線のデキ。あとはまともに走るだけ。
- ソダシ、シュネルより力が上なことは明らか。
- 負ける時は何もせず大敗することが不安点。
- 絶好枠から無理することなく終始良い所を通って楽勝。
- ほぼ勝ち馬2択のレースでジョッキーカメラが無いのが意味不明。
- 秋はBCマイル制覇で世界最強マイラーへ昇格予定。
2着 ④セリフォス
- 海外遠征帰りで調教も良い時は破格なので体調に不安。
- 枠も良くない。
- スタート後外から寄られ、凸凹のインを終始走らされる。
- 直線も軽微な壁
- この馬で上がり6位タイは位置取り<進路
- 体調不備でこの進路でこの競馬は相当強い。
- もはや海外でも1600mGIを勝てるレベルに成長している。
3着 ⑭シュネルマイスター
- 狂ったような豪脚で追い込んできたが、結果的に後ろ過ぎた。
- おそらく三浦の無謀な飛ばし方を見て、『とんでもなく速いペースになる』と思ったかも。
4着 ⑦ガイアフォース
- 高速適性高く、マイルもやれることは前走で証明済み。
- ややスタート後にモタついたが絶好位追走。
- 特に不利もなく、最後は追い上げるが惜しくも4着。
- 上位3頭とは騎手を含めた現時点での経験値の差。
5着 ③ジャックドール
- デキ良好。
- 先行馬にとっては完璧に試練となる悪枠。
- 今まで2000mしか経験なし。
- 初マイルなので、馬の能力が測れない節穴勢には嫌われる。
- それでも想定走破時計は1:31.5~8。このタイムが勝ち負けの基準。
- スタートでほんの僅かに後手。
- 内枠で終始内を通った分で0.2~3秒以上のロス。これは2着セリフォスも同様の事が言える。
武豊のジョッキーカメラ
並み居るスペシャリスト達を相手に「死に枠③から悪路を先行」しなければいけない極太の不利が最後に響く。
三浦は良い所を500m使える好枠⑰を10秒足らずで台無しに。… pic.twitter.com/mw5KSPKVrS
— ぽぽん (@popon10d) June 4, 2023
6着 ⑬レッドモンレーヴ
- 前走内容秀逸。出遅れ無ければ一発の可能性も。
- 好発でスムーズに進めるも最後止まる。
- 後ろから行って止まるのは少し残念もまだ4歳で粗削りな馬。
- 今後に期待は持てる内容。
7着 ⑤ソダシ
- 買える要素が一つもない。
- 順当な負け。
- 以下考察からの引用
⑤ソダシ
坂 d デキ落ち。
- 1週前のcwもいつもより反応鈍い。
- 前走は枠、展開、コース取り全てで上回っていたにも関わらず、ソングラインに敗北。
- 枠が逆転し、ペースも緩まない今回はソングラインに普通に走られればまず勝ち目はない。
- 関西馬にとって中2週での関東GI連戦は楽ではない。
- 隼人、レーン、川田。どれが正解なのか?
- ダートでも走れるくらいなので渋り気が残りそうなのは良いかも。
- 今波さんとのラストGI。とにかくケガはするなよ。
- 白い。
8着 ⑰ウインカーネリアン
- 好枠⑰を10秒足らずで捨てたのは痛い。
- とはいえ是が非でも行きたいという気概は感じた。
- もう少し馬場と展開が読めるようになればGIを勝てる騎手になるだろう。
- 馬はよく走ってるよ。
9着 ⑩ソウルラッシュ
- 前走は明らかに叩きで-10㎏。
- しかし、、それほど良く見えない。
- 伸びず。
10着 ⑪イルーシヴパンサー
- 望来も少し前に出ていこうとしているがなかなか行けない。
- そういう馬ってことなら昨年の田辺も仕方なかったのかも。
- 直線少し壁。
- それが無くても来てはいない。
- 噛み合う条件=やる気になるか否か。厄介だな。
11着 ⑮マテンロウオリオン
- 完璧にやったマイラーズⅭもそうだがここまで来ると力負け。
- 弱メン相手なら十分やれる。もうGIには届かない。
12着 ⑯カフェファラオ
- 『ダート馬なのに』と戦前は散々バカにされていた。
- 十分すぎる程の見せ場を演出し、芝GI馬4頭に先着。
- それでも今後芝で買うことは無い。
13着 ⑥ダノンスコーピオン
- 今回パドックでこれは!という馬はおらず、最も仕上がりが良かった馬を挙げるならコレ。
- とはいえ勝負にならない事は明白。
- 枯れたか否かは不明。ご自由に判断を。
14着 ⑨シャンパンカラー
- 100回走れば100回勝ち馬が変わる2023NHKマイルカップの覇者。
- 東京1600m無敗。
- ただし今回はメンバーが世界レベル。
- 11番人気で大敗。
15着 ②メイケイエール
- 悪枠に出遅れ。その時点で終わり。
16着 ⑫ナミュール
- 無謀ローテで-4㎏。
- 尋常ならざる過剰人気。
- 一回休み挟もう。
17着 ①ナランフレグ
- 距離長い。いまさらマイルは無い。
- 距離ロスを考慮しても馬場を考慮せず①からずっとラチ沿い。
- これで向正面で外を通らせての17着なら「丸田やるじゃん(・_・)b」となるところだったがそこは丸田だった。
18着 ⑧ドルチェモア
- 3歳になってからの凋落ぶりがヤバい。
まとめ
-
- 【大前提①】1:31.5を切れない馬に勝ち目はない。
- 【大前提②】ソングラインは東京マイルならソダシ・シュネルより上。
- つまりどのように流れようとも、ほぼ『勝つのはジャックドールかソングラインに絞られていた』ので過剰人気と過小評価の見極めが重要なレース。
- 枠運は⑱⑭>⑦>>>>>>>>>④>③
- デキ抜群という馬は今回おらず、純粋な力量を試された。
- セリフォスはデキも枠運も今一つで着差以上に健闘している。女王不在の秋のマイル戦線では断然の主役。
- 3~5着は枠運と経験値の差。
- 『東京1600mの超内枠は常に減点』これだけは忘れないように。
- 阪神11Rで12番人気のアーバンイェーガーがうっかり勝っていればWIN5も跳ね散らかしたんだけどそこまで甘くないね。
- ↓1着をください。
参考
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