【第66回京王杯SC(G2)展望】安田記念前哨戦 エングレーバーVSラウダシオンの2強対決に注目

重賞展望

5月15日㈯、東京競馬場で京王杯SC(G2)が行われる。すっかり春らしい陽気が続くようになったが、週末はやはり好天で迎えたいものだ。

今週は土曜が京王杯SC、日曜がヴィクトリアマイル(G1)と、安田記念(G1)に向けた熱い戦いが繰り広げられることとなるが、高速馬場という事だけでなく、AコースからBコースに替わるという事はまず押さえておきたい。

現在の東京の馬場

先週は3勝クラスでもマイル1:32.0秒が掲示され、高速決着は必至だったNHKマイルC(G1)は逃げると目されていたバスラットレオンがスタート直後に落馬。

それなら少し落ち着いたペースになるかと思いきや、それを見た福永祐一騎手のピクシーナイトが果敢に先手を打ち、前半1000m56.9とまさかの超ハイペース。先行勢総崩れの中、3番手を進みながら3着に粘り切ったグレナディアガーズは負けてなお強しといったところか。

そして今週は先述の通りコース替わりなので以下の2点は注意して予想を組み立てていくべきだろう。

  1. 先週以上の高速決着
  2. インの先行馬優勢

 

京王杯SC有力候補

ラウダシオン

ラウダシオン(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)はⅯ.デムーロ騎手とのコンビで出走予定。昨年のNHKマイルCの勝ち馬は昨秋~今春にかけてのスプリントマイル路線で確かな存在感を示している本場はnetkeiba.comの下馬評では圧倒的一番人気に支持されるようだ。

マイルCS、高松宮記念では古馬G1の壁にはね返されているが、G2~G3では通算(0.2.2.0)と、勝ちもないがとにかく崩れない。高速決着にも不安はなく、軸馬としても最適なのはこの馬となるだろう。

 

エングレーバー

初重賞を狙うエングレーバー(牡5、栗東・中内田充正厩舎)は前走心斎橋Sに引き続き浜中俊騎手の手綱。

爆発的な素質に体がついて来ず、ソエの完治しない中にきさらぎ賞(G3)を走ってしまったために2019年の春のG1を棒に振ってしまった。

その後も雨が降れば惨敗(きさらぎ賞も雨)、体質が弱かったのかレース数も使えず(最大で年間5走)、条件クラスでもどかしいレースを続けてきたが、距離短縮の前走で一変。終始どんよりした天気で重に近い稍重の中、1400mを1:20.2秒で大楽勝を決めた。

ちなみに当日の芝コースそれぞれの走破タイムは

  • 心斎橋S(3勝クラス)1400m 1:20.2(稍重)
  • 須磨特別(2勝クラス)1800m 1:48.7(稍重)
  • 古馬1勝クラス 2400m 2:29.3(稍重)
  • 3歳1勝クラス 2000m 2:01.6(稍重)
  • 3歳未勝利 1600m 1:35.1(稍重)

と軒並み遅い中、一番遅い時間帯に高速馬場並のタイムで駆けられては3勝クラスのメンバーではひとたまりもない。

それでいて馬体重はデビュー以来最低となる448kg。やはりどれほど途轍もない素質馬も順調さが如何に大事かを改めて教えてくれた。

まとめ

まともに走ればエングレーバーに敵う馬はラウダシオンを含めても一切見当たらない。東京コースは2度目だが、2週連続の栗東⇔東京の輸送を経ても2番手から1:58.3秒で2着したプリンシパルS(先行馬総崩れ)から全く問題はない。

netkeiba.comの下馬評ではエングレーバーは13番人気予想だが、さすがにファンは甘くはないので当日は2~5番人気の支持を集めるだろう。

大楽勝で安田記念へ駒を進めて欲しいところだ。

 

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
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