函館競馬場の馬場状態
今週は1回函館競馬5週目でコース替わりとなりBコース(Aコースから4メートル外に内柵を設置)を使用する。
函館競馬場の馬場状態
開幕週→A2週目→A3週目→A4週目→今週(B開幕)
3コーナー
Bコース
4コーナー
Bコース
直線
Bコース
今週からBコースを使用します。柵の移動により傷みがカバーされ、全体的に良好な状態です。
JRAの発表は以上。
3~4コーナーの痛みはほぼカバーされている。これなら逃げ先行有利は揺るがない。
最後の直線はやや内が荒れているので、4角までに2~3番手以内に付けて最後は外に持ち出すのが王道の乗り方になりそうだ。
そしてこれらの画像からは2000mの内枠不利が不動の事実と判断できる。
狙い目はここだろう。1800mなら⑥~⑧が絶好枠といったところか。
函館競馬場コース図
洋芝は傷みも早く、開催が進めばスタンド前スタートの2000mなどは外の方がいい。
引用:JRA
夏の北海道開催のオープニングを受け持つ函館は右回りの競馬場。芝コースの1周距離は1626.6メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、ダートコースは1475.8メートルと札幌競馬場(芝は1640.9メートル、ダートは1487メートル)より少し短いが、勝負どころのカーブを滑らかに回れるよう、3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されている。
一方では、ゴール板から1コーナーまでの距離が長めにとられているレイアウトのため、直線の長さは芝コースが262.1メートル、ダートが260.3メートルと、全場のなかで最も短い。この数字を東京・芝コースの直線にあてはめると、“坂を上り終えた地点からゴール板までの距離(300メートル)”よりも短い。それほど短い直線を背景に、レースではやはり逃げ、先行タイプの活躍が目立つ。反対に後方一気の追い込みタイプはかなりの苦戦を余儀なくされている。
もっとも、ほぼ平坦な札幌とは違い、コース全体の高低差は芝、ダートとも3.5メートル。ローカル競馬場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)の中では最大(芝の3.5メートルは中京と同じ)の起伏がつけられていることは見逃せない。 もう少し詳細に書くと、ゴール板から2コーナーにかけてはゆるやかな下り勾配、その後は4コーナーまでだらだらとした上り勾配が続き、最後は直線に向けてなだらかに下るというレイアウト。つまり、3コーナーから4コーナーにかけて小高い丘が設けられているのだ。
従って、2コーナーポケットからスタートを切る芝1200メートル、また、ダート1000メートルの序盤の先行争いはほぼ丸々、上り勾配で繰り広げられる。一方、向正面半ばにスタート地点が設けられている芝2600メートルでは、スタートからゴールまでの間に上り勾配を2回走ることに。勾配自体はそれほど急ではないものの、見た目よりもかなりタフな設定のコースと言える。
札幌と同様、「オール洋芝」の芝コースの“変化”にも注意を払いたい。梅雨と重なる函館の開催は雨の影響を受けることが多いが、芝コースの水はけは札幌ほどではない。洋芝はもともと、野芝より耐久性は見劣る品種でもあり、後半開催を迎える頃の芝コースは馬場の傷みが進行して、かなり時計を要するコンディションとなってしまうケースも少なくないからだ。
もちろん天候にもよるわけだが、各馬の道悪適性や洋芝適性が札幌以上に結果に反映されやすいこと、基本的には開催が進めば進むほど、タフな馬場を苦にしない“パワータイプ”の台頭が目立つことは頭に入れておきたい。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200 フラット
2コーナー付近のポケットスタートで最初のコーナーまで490m。どこでもいい。
芝1800m 多頭数の外枠は先行馬には致命的
最初のコーナーまで僅か275m。さらにそこから緩い下り坂となっていることからも、外枠から無理に先手を取りに行くと膨れる恐れ。
芝2000m 内枠不利
4コーナー付近のポケットスタートで最初のコーナーまでは475m。1200と同じくこういう条件では開催が進むにつれ内枠は厳しくなってくる。
芝2600m 外枠不利
今週は7/10㈰の10R横津岳特別のみ該当。
結論
- 1200はフラット、2000は外枠が有利
- 1800mは⑥~⑧が絶好枠
- 「逃げ先行から直線即外へ」が王道
今週のおすすめ
土曜
4R ⑦サクラオーラ ドンピシャの枠。武豊が逃げたら新人も競りかけまい。上位人気が外に追いやられたのも良い。
10R ⑪ハギノモーリス 堅実無比 外目の枠もいい。
日曜
5R ④ブラストウェーブ 調教の動きがヤバい。③も勝ち上がる馬
11R ⑥アウスヴァール スローの前残り狙い。土曜の時計のかかり方からも馬場は平穏ではない。不利枠①②は潔く消して相手に番手系の⑧
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