【今週の馬場考察】7/9~10 小倉 プロキオンS(G3)

今週の馬場考察

小倉競馬場の馬場状態

開幕週の先週は想像通りの超高速馬場で行われ、CBC賞(G3)ではテイエムスパーダ&今村聖奈騎手によって1200m1:05.8の日本レコードが記録された。なお、芝1200mにおける世界レコードは2017年にディスコパートナーがベルモントパーク競馬場で叩き出した1:05.67。いつかはこんな馬場も考察してみたいものだ。

さて、今週は夏の小倉の2週目。先週の超高速馬場はハードの面では変わりないだろうがソフトの面で週中の雨・曇り空・不良という厄介な要素が組み込まれる。

馬場の変遷

3コーナー

4コーナー

直線

1週使用しましたが、全体的に大きな傷みはなく概ね良好な状態です。

JRAの発表は以上。

確かにそうだが小倉もインがサクサク痛んできてあっという間に外差し天国になる競馬場。今週末の開催が泥田で行われるならば早くも来週のインが気になってくるのは私だけではないはず。

実のところ今週は調教絶好だった土曜12Rのメイショウグラニーで勝負したかったのだが、内目の②番枠に加え、⑨エイシンピクセルや⑥ウォータールグランといった強力な先行型が過酷なペースを作りそうなのでモヤモヤしている。おそらくは⑧トリップトゥムーンや⑨ザウリに手を出すだろう。

小倉競馬場コース図

引用:JRA

1615.1メートルという芝コースの1周距離(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は、福島競馬場に次ぐ小ささ。標準的な長さと言える直線(293メートル)に坂は設けられていない。小倉競馬場は「平坦、小回り」を地でいく、いかにもローカル場らしい競馬場と言える。そんな小倉には2つの特徴を指摘できる。ひとつは2コーナーに小高い丘が設けられていること。先に「平坦」と書いたけれど、それはあくまでも最後の直線に限った話で、芝コースの高低差は3メートルに及ぶ。競馬場全体がフラットな造りになっているわけではないのだ。

芝コースの起伏構成について詳細に見ていくと、ゴールラインから2コーナーにかけて緩やかな上りが続き、ここで上ったぶんを2コーナーから向正面、さらに3コーナーから4コーナーにかけて下るレイアウト(3コーナー手前にはわずかな上り勾配がつけられている)。その3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されており、直線は平たん。2コーナー奥のポケット地点からスタートした後、ゴールまで上り勾配を走る局面がほとんどない芝1200メートルでは特に“スピードの絶対値”が問われる。

実際、芝のレースでは逃げ、先行タイプが明らかに優勢を誇り、極端な追い込みはあまり決まっていない。ただし中長距離戦では2コーナーでペースが緩みがちなこと、そのためもあってか、まくった馬の活躍が水準以上に目立つことも頭に入れておきたい。

一方のダートコースは1周距離が1445.4メートル、直線の長さは291.3メートルで、福島(1周距離1444.6メートル、直線295.7メートル)とほぼ同じサイズ。全体の高低差は2.9メートル、2コーナーの丘から4コーナーにかけて下り、残り400メートル地点から直線にかけて緩やかな上り勾配(高低差0.6メートル)が続く。このように起伏の構成は微妙に異なるものの、芝コースと同様、極端な追い込みはあまり決まっていない。サイズから浮かぶイメージ通り、逃げ、先行タイプが優勢、差し馬なら中団程度にはつけられる馬を狙いたい。

さて、小倉競馬場のもうひとつの特徴はコースの幅がゆったりしていることだ。30メートルという芝コースの幅員は、ローカル場としてはかなり広い。この広い幅員を活用し、A、B、Cと3つのコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散が図られている。

開催と開催の間隔が長い小倉では、芝の養生期間を十分にとることができる。そのため、良好なコンディションで開幕を迎え、それが長続きするのが例年の常。もちろん天候にもよるが、総じて馬場は傷みにくく、開催の終盤に差し掛かっても走破タイムは速い傾向にあることも覚えておこう。

コースは右回り、障害戦は専用コースで争われる。内馬場を横切るタスキコースには高低差2.76メートル、長さ81.2メートルのバンケット障害が設けられ、レースに彩りを加えている。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200 フラット 

小倉の芝で最も多く使用される1200mは2コーナー付近ポケットスタート。

最初のコーナーまで約480mあるので枠順は不問。開幕週の外枠は他の距離と一緒くたにされて人気が伸び悩むので妙味的には外枠。

開催が進むと内枠を引くだけで詰む傾向。

芝1800m 外枠不利

最初のコーナーまで僅か272m。開幕週の多頭数外枠は黙って消す胆力を。

芝2000m フラット

4コーナー付近のポケットスタートで最初のコーナーまでは472m。1200と同じくこういう条件では開催が進むにつれ内枠は厳しくなってくる。

芝2600m 内枠有利

向正面2コーナーを回ってちょっといった所がスタート地点。最初のコーナーまで244mと短く、明らかに内枠の先行馬に分がある。

開催時期問わず、単騎逃げが狙えそうな馬がいたら結構狙う舞台。

結論

今週のおすすめ

土曜

6R ②エピプランセス 今までは負けた相手が悪いように不運ではあるが未勝利突破は秒読みの力量。

12R ⑧トリップトゥムーン ハイペース必至で展開向く。鞍上大幅強化。調教絶好の②メイショウグラニーは枠の悪さとペース疑問で対抗に評価下げ。

 

 

日曜

未定

他場

7/9~10 福島 七夕賞(G3)

7/9~10 函館

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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