阪神競馬場の馬場状態
2023年の阪神競馬も4週目に突入。先週は降雨の影響もあって内目の荒れも目立って来てはいるが傾向はどう変わって来るだろう。
2/11㈯~4/2㈰まで16日間はAコース(内柵を最内)を使用。
つまり大阪杯(GI)の頃にはインが荒れ地。
4/8㈯~4/16㈰の4日間はBコース(Aコースから直線部3メートル、
曲線部4メートル外側に内柵を設置)を使用。
ただでさえ外枠不利の1600m。桜花賞(GI)が毎年外枠ガン詰みになる理由がこれ。
馬場の変遷
今開催の阪神は1回2回の連続開催で延べ10週20日間続く。
最上段が開幕週で下に行くほど最新となる。
内回り3コーナー
Aコース
外回り4コーナー
Aコース
直線
Aコース
芝
- 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
- 凍結防止および芝保護のため、日陰部等のシート養生を行う場合があります。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①昨年の第6回阪神競馬終了後、特に傷みの激しかった内回り3コーナー、4コーナーから正面直線にかけて約5,200平方メートルの芝張替を行い、併せてコース内側に洋芝の追加播種を実施しました。その後、1月中旬より約2週間保温シートで養生を行いました。厳冬期のため、芝張替を行っていないところにおいて、洋芝が不揃いな箇所や、昨年末までの競馬による傷みが残る箇所が部分的にみられますが、全体的には概ね良好な状態です。
②向正面および外回り3コーナーから4コーナーの内側に軽微な傷みが見られますが、全体的には良好な状態です。
③向正面および外回り3コーナーから4コーナーの内側に部分的な傷みがみられますが、全体的には良好な状態です。
④向正面および外回り3コーナーから4コーナーの内側に部分的な傷みがみられますが、全体的には良好な状態です。
ダート
- 昨年の第6回阪神競馬終了後、路盤点検および砂厚調整を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
- クッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤を散布する場合があります。
※JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。
初週は圧倒的イン前有利。外から差せるのは能力の違う馬だけで、差し馬すらも基本的に内を通った。
2週目も基本傾向は変わらなかったが晴天の18㈯はパンパンな馬場に緩いペースのレースが多く、上がり32~33秒台を使う馬が続出。翌19㈰は渋った馬場で早くても34秒台前半。土日で共通する事にレースレベルが全体的に低く、速いタイムが出ていない事が挙げられた。
少し痛んで来てはいるものの地盤の固い阪神は時計が出易く、緩いペースの京都牝馬Sで1:20.4ならば、阪急杯はもう少し速い決着となるだろう。→1:19.5
さて4週目。先週は内も少し耕されたが基本的にはまだ前有利ではあるだろう。
阪急杯はメイショウチタンの暴走に付き合って2着のアグリが単純に変なだけで、4~5着に追い込みの人気薄が飛び込んできているように差しも能力次第では届く。
なお、チューリップ賞(GⅡ)に限ってはペースも落ち着きそうなため内枠前有利と考えて良さそうだ。
阪神競馬場:コース図
引用:JRA
昭和の時代は「オムスビ型の競馬場」として親しまれていた阪神競馬場だが、平成に入って装いを一新。「従来の3、4コーナーの外側に、外回りコースを新設」という大規模な改修をへて、日本屈指のスケールを誇る競馬場に生まれ変わった。内回りコースの1周距離は1689メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)と標準的なサイズながら、新設された外回りコースの1周距離は実に2089メートル。右回りの競馬場の中では日本最長で、東京競馬場(2083.1メートル)をも上回る。
そんな外回りコースの特徴はバックストレッチが非常に長く、3、4コーナーのカーブもゆったりしていること。内回りコースと分岐した後もしばらくまっすぐ走り、広々とした3、4コーナーを回って直線に向く。ちなみに内回りの芝1200メートルと外回りの芝1600メートルは発走地点が同じ、また、2コーナー付近に発走地点が設けられている東京の芝1600メートルに対し、阪神の芝1600メートルは向正面半ばからスタートを切る。これらを重ね合わせれば、バックストレッチの長さと3、4コーナーの大きさをイメージしていただけるはずだ。
さらに外回りコースの直線は473.6メートルと右回り最長(新潟、東京に次いで全場3位)。ゴール前には急坂も設けられている。サイズは標準的で決して小さいわけではない内回りコース(直線の長さは356.5メートル)だが、外回りはより“紛れ”が生じにくい、馬の実力がストレートに反映されるコースといえるだろう。
ただし幅員はそれほど広くなく、コースの設定はA、Bのみ。4つのコース(A、B、C、D)を使い分けられる京都に比べると、馬場の傷みは進行しやすい。梅雨と重なる6月の開催は特に、タフなコンディションになりやすいことは頭に入れておこう。
コースの起伏に目を向けると、内回りコースでは残り800メートル地点から、外回りコースでは残り600メートル地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が続き、ゴール前の急坂につながるレイアウト。この上り坂は高低差こそ1.8メートルながら、勾配は1.5%となかなかキツい。
一方のダートコースは残り900メートル地点から直線にかけて緩やかに下り、残り200メートル地点に高低差1.6メートルの上り坂が待ち受ける起伏構成。1周距離は1517.6メートル、直線の長さは352.7メートルで、芝の内回りと同様、こちらも標準サイズといえる。とはいえゴール前に坂が設けられている阪神と平坦な京都では、パフォーマンスに差が出る馬もいるので注意が必要だ。
コースは右回り、ダートは1400メートル戦と2000メートル戦が芝スタート。また、障害戦はタスキコースを含む専用コースで争われる。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 外枠不利・ペースに注意
最初のコーナーまで約243mしかなく本来は内枠逃げ馬有利。
開催が進めば小倉の1200みたいにゴール前一変爆荒れのカオスなレースも。
芝1400m 多頭数の外枠先行馬は不利。1枠も若干のマイナス。
芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。差しも効くがある程度の位置は欲しい。
芝1600m 外枠OUT
年間通して外は不利。8枠は本当に厳しいが多頭数の外枠から来る馬は素直に能力を認めて良い。
芝1800m(外回り) フラット
最初のコーナーまで600m超なら枠順はどこでもいい。脚質云々より「本質的な強さ」が問われるので堅いと思しき馬が出て来たら全ツ。
芝2000m フラット
コーナーワークの巧さが重要と見ているコースで少し力が劣る穴馬も立ち回り一つで好配当を演出する。大阪杯のビデオを舐めるように見るとよくわかる。
芝2200m フラット
2000mより200m後方からのスタートで最初のコーナーまで約525m。強い馬は容赦なく強さを見せつける良コース。
芝2400m(外回り) 今週は無し 逃げ馬不利・程よい中枠優勢
坂下スタートで逃げ馬はまず疑問視。外枠過ぎも微妙。
芝2600m(外回り) 今週は無し フラット
2200mとスタート地点は同じだがこちらは外回り。試行回数が少なすぎてデータなどはほぼ無いに等しい。
芝3000m(内回り)
ダート1400m 2000m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 馬場の変化に差し掛かるので強い馬が有利。
- 出来れば速い上がりも使えると良い。
- 多頭数1200m、1600mの外枠は即消し。
- 多頭数芝1400mの先行馬は割引。
- 2400mの逃げ馬は即消し。➡8頭立てなら許す。
- 堅いのがいると感じたら1800m(通年)
理想はある程度の位置を取れて速い上がりを使える馬=結局強い馬になる。
先週は雨で追い込みも効きづらい面もあったが、今週は土日共に雨予報は無く、能力値の高さで問答無用に決着するレースも見られそうだ。
今週のおすすめ
土曜
6R ②ベンダバリラビア デビュー2戦は聖奈が下手に乗っているが1-2着。ユニコーンS(GⅢ)やレパードS(GⅢ)を勝てる馬。
11R ⑪バースクライ 単純に強い。相手に⑨⑧-パドック
日曜
未定
他場
3/4~5 中山 オーシャンS(GⅢ)弥生賞(GⅡ)
運ゲー用アイテム
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