【今週の馬場考察】12/9~10 中京 中日新聞杯(GⅢ)

今週の馬場考察

中京競馬場の馬場状態

2023年師走の中京競馬2週目

土曜日は3場で唯一の重賞中日新聞杯(GⅢ)があるため少しはマシだが、日曜日は逆に唯一重賞が無い上に香港開催もあって地獄のような騎手レベルで波乱必至。

まだ一週しか使われていないが、中山や阪神以上に馬場の傷みは進んでいる模様で、前へ前への意識は自然とラチ沿いの傷みを増幅させ、外を使う差し馬の台頭を許すことになる。ペースの見えていない鞍上が揃う日曜日はむしろそういうレースを見抜ければ勝利が近付くだろう。

中京競馬使用コース

ぽぽん
ぽぽん

Aコース(内柵を最内に設置)

4回中京全6日(12/2~12/17

 

【平地重賞競走】

12/3㈰ チャンピオンズカップ(GI)ダート1800m

12/9㈯ 中日新聞杯(GⅢ)芝2000m

馬場の変遷

第4回中京は全6日でAコース(内柵を最内に設置)を使用する。
(最上段が開幕週で最下段が当週)

3コーナー

Aコース

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

ダート

  • 第3回中京競馬終了後、馬場全面の路盤の点検と一部補修およびクッション砂の洗浄を行いました。
  • クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
  • 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
  • クッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤を散布する場合があります。

  • 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
  • 第3回中京競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業およびシャタリング作業を実施しました。
  • 凍結防止および芝保護のため、日陰部等のシート養生を行う場合があります。
  • 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。

A①第3回中京競馬終了後、馬場全周にわたり、内側の損傷した芝を約18,000平方メートル張替えました。その後、肥料散布・散水等の生育管理に努め、10月上旬にオーバーシードとして洋芝を播種しました。野芝、洋芝とも順調に生育しており、全体的に良好な状態です。

JRAの発表は以上。

中京競馬場:コース図

コース立体図(左回り)

コース平面図(左回り)

コース断面図(芝・左回り)

コース断面図(ダート・左回り)

引用:JRA:中京競馬場コ-ス紹介

高松宮記念、チャンピオンズCと2つのGⅠが組まれている中京は左回りの競馬場。かつてはローカル場らしい形状(ほぼ平坦、小回り、直線も短い)をしていたが、敷地を拡張して大規模なコース改修工事が行われた結果、芝コースの1周距離は1600メートルから1705.9メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)に、直線の長さは313.8メートルから412.5メートルにそれぞれ延伸、直線には後述するような“坂”も新設され、2012年3月のリニューアルオープン以降は従来のイメージを一新するユニークな競馬場に生まれ変わった。

ちなみに芝コースの1周距離は阪神や中山の内回りよりも長く、直線の長さは京都の外回りよりも長い。一方、ダートコースの1周距離も1530メートルと、東京、京都に次いで全場3位、直線の長さは410.7メートルと東京に次いで長い。“標準以上にサイズが大きい競馬場”なのである。

芝コースの高低差3.5メートル(ダートコースは3.4メートル)も中山、京都に次いで全場3位。起伏の構成に目を向けると、ゴール地点からなだらかな上り勾配が続き、向正面の半ばあたりで最高点に達する。そこからは直線の入口にかけてなだらかに下り(3、4コーナーは芝、ダートともにスパイラルカーブ)、新設された急坂に差し掛かる。直線に向いてすぐの地点に設けられているこの上り坂の勾配は約2%(高低差は約2メートル)。日本一の急坂である中山の最大勾配(2.24%)には及ばないものの、“阪神や東京より急な坂”を駆け上がってなお、ゴールまでは200メートル余りあるのだから、かなりタフな設定といえる。そんなレイアウトを反映して、芝、ダートともに“差し、追い込み馬が水準以上に活躍”していることも見逃せない。

さて、福島や函館と同様、梅雨と重なる7月の開催は雨に祟られることが多い。中京の場合、広範囲に及ぶ芝の張替え作業をはじめ、大規模な馬場のメンテナンスが行われるのは7月開催の終了後(これは福島も同じ)。馬場管理の年間カレンダーからすると、7月の開催は“シーズン末”にあたる。

そんな背景もあり、7月開催の芝コースはどうしても馬場の傷みが進行しやすく、これと歩調をあわせてパワータイプの馬が目立つようになる。ただでさえ、タフな設定のコースのこと。走破時計のかかり具合、好走した馬のコース取りなどを手掛かりに、馬場コンディションの“変化”には目を光らせておこう。

ダートは1400メートル戦が芝スタート。また、専用コースが設けられておらず、置き障害で争われる障害戦はスピードタイプの活躍が目立つ。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 外枠不利、但し極端な内枠も割引。

となると必然的に軸は真ん中の程良い所から選ぶのが得策。

スタートから緩やかな上り坂でその後は下り坂からスパイラルカーブ。最初のコーナーまでの距離も短く当然のように良績は内枠。ただしハイペースになると差しも決まる。

芝1400m フラット→やや内枠不利

こちらも逃げ先行馬が主軸。枠の優劣は1200mよりは幾分フラット。

芝1600m 外枠不利だがなんでもありの魔窟

2コーナー手前のポケットという東京2000mと似通ったスタート地点が故に断然内枠有利と思いきや意外にも枠順による成績にそれほど大きな偏りのない魔窟。個人的には手を出してはいけないコースとしている。

芝2000m 今週は比較的カオス。

中日新聞杯の施行コース。

開幕週なら内枠先行馬だが、2週目で早くもそこそこ荒れているならそのアドバンテージも薄い。

坂スタートのため逃げ馬は苦戦を強いられるが、器用さを欠いてはコーナー4回は耐えられない。

中枠から好位差しが可能な馬を主軸に置こう。

 

芝2200m フラット

スタート地点から分かる通り中京の芝コースでもっとも平等な条件。開催が進むとスタート直後に内を通る馬は若干の不利有り。

ダート1200m 逃げ馬

単調な条件。ただし頭の悪いペースになると荒れる。

ダート1400m 断然外枠

200mの芝+1200mのダート。
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

ダート1800m 多頭数の外枠は厳しい

チャンピオンズカップのレモンポップのような規格外は例外と見た方が良く、多頭数の外枠は相当の割引。但し7枠までは普通に来る。

東京ダート2100mの1角と似通っており、ここで膨らむ馬をチェックしておくと今後の馬券に繋がる。

ダート1900m 1800mよりはマシ、逃げ馬は苦戦傾向

コーナーまで100m長いからね。
そして坂スタートなので逃げ馬は苦戦傾向。

結論

    • 土日共に晴で良馬場想定。
    • 日曜は騎手質から大波乱も見える。
    • 馬場の傷みはもう目に付いている。
    • 内粘り→外伸びへ変化のタイミング見極めがカギ。
    • ダートの1400mでは外枠有利、逆に「多頭数の」ダート1800mおよび芝1200mでは外枠不利という明確な有利枠不利枠があるところを主戦場にするのがベター。
    • 今週は見送って来週の1400m中~外枠狙いってのが本来賢い。
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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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