【今週の馬場考察】12/28 中山 ホープフルステークス(GI)

今週の馬場考察

中山競馬場の馬場状態

師走の中山全9日間は全てAコースで施行。

いよいよ今年ラストの開催日(9日目)。有馬でメリークイノックスしたからって勝ち逃げは許さず、残念だった人は最後まで身ぐるみを剥ぐ。

「宵越しの金はもぎ取る」

オーラス開催は確固たるJRA最強理念の下に中山・阪神共に全レース式別払い戻し率80%というエサを吊るしての開催となる。

参考レース:12/25㈰ 芝6鞍

まずはソバとモチを買っておき心に余裕を持ち、次に25㈰の最後の直線の進路を見ておこう。上位入線馬を1着白、2着黒、3着赤で囲んでみれば概ねどのあたりが伸びるかが見えて来るはずだ。

3R 1600m ②→⑨→⑭

4R 2000m ⑨→②→⑦

6R 1600m ⑩→⑧→①

9R 2500m ⑫→⑨→⑭

11R 有馬記念2500m ⑨→③→⑤

12R 1200m ⑦→⑭→②

このような進路取りになったワケだが、丸で囲んだ上位入線馬達を見れば差し決着か前決着かおおよその見当は付くだろう。(12R→モロに外差し決着。みたいな)

4Rを除いて最後は内3~4頭分くらいは皆通らないようにしているが、これはつまり「逃げ馬苦戦」および「ラチ沿い注意」を意味する。

どうやら開催8日目で時計のかかるタフな馬場は逃げ馬達にとっては苦痛となり、4角で接近されて最後の坂で荒れた内ラチ沿いを走らされるともうひと踏ん張りが効かなくなるのかもしれない。

となれば直線に入ったとこスタートのホープフルSは皐月賞程とは行かずとも、内枠過ぎるとうっすらと黄信号が点る。地力の大小がハッキリした時期ではないため一般的に出回るデータ上ではおそらく明確な差が出ないのでこちらも参考程度に捉えて頂きたい。コントレイルやイスラボニータならこなす。そういうものなのだ。

馬場の変遷

第5回中山は9日間全てAコースを使用。

3コーナー

Aコース

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

①第4回中山競馬終了後、10月中旬に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードしました。野芝および洋芝とも順調に生育しており、全体的に良好な状態です。

②1週使用しましたが、傷みは少なく引き続き良好な状態です。

③3コーナーから4コーナーの内側に傷みが出始めましたが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

④3コーナーから4コーナーの内側に傷みがありますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

⑤3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内側に傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です。

JRAの発表は以上。

目に見えてボコついており明らかに力を要しそうな馬場。有馬記念の時とアナウンスはほぼ同義で概ね良好と謳っているが4角のラチ沿いに至ってはもはや窪んでる状態。



中山競馬場:コース図

引用:JRA

中山競馬場の芝コースには「内回り」と「外回り」の設定がある。2つのコースは2コーナーで分岐し、3コーナーで再び合流。もともとは3コーナーから向正面奥にかけて新設された芝1200メートル用の走路を、その後、さらに延伸して2コーナーにつなげ、現在のレイアウトになった。ちなみに、有馬記念が行われる芝2500メートル戦は内回りが舞台だが、スタート後、まっすぐにコーナーへ進入できるよう、発走地点は外回りコース上に設けられている。

外回りコースに比べ、2コーナーと3コーナーのカーブがかなりタイトな内回りコースは、見た目通りの「小回り」コース。実際、内回りコースの1周距離(1667.1メートル。芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は札幌競馬場(1640.9メートル)と大差なく、310メートルという直線の長さも、いわゆる4大場(東京、中山、京都、阪神)の中ではもっとも短い。1周距離が1839.7メートルという外回りコースはともかく、内回りコースのサイズは「少し大きめのローカル場」と表現するのが当たっている。

とはいえ、コース全体の高低差は内回り、外回りとも5.3メートル。JRA全10場の中でも最大(次位は京都競馬場・外回りの4.3メートル)で、2階建ての建物に相当するこの高低差が、中山のレースに独特のアクセントを加えている。

全体の起伏を見ていくと、ゴール地点から1コーナーにかけて上り勾配が続き、2コーナーの手前で最高到達点を迎える。内回り、外回りとも、そこからは下り勾配に転じ、間に平坦部分を挟みながらホームストレッチ半ばの最深部まで延々と長い下り坂が続く。そして、ゴール前に待ち受けるのが中山名物の急坂。残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル、最大勾配の2.24%も10場最大で、馬たちにとっては文字通り、“最後の難関”と言える。

一方のダートコースも、起伏構成は芝コースとほぼ同じ。1周距離が1493メートル、直線の長さが308メートルと、全体のサイズは「ローカル場を少し大きくした程度」に過ぎないが、全体の高低差は4.5メートルにも及び、ゴール前には芝コースと同様の高低差がある急坂が設けられている。

さて、2コーナーから下り勾配が続き、直線も短い中山のレースは、総じて瞬発力勝負にはなりにくい。直線の長いコースでは残り600メートル地点くらいからペースが上がるのが一般的だが、中山ではペースアップのタイミングが早く、瞬発力より持久力勝負を得意とする馬がしばしば台頭。また、軽快に飛ばしてきた馬が直線の急坂で失速し、形勢が一変することも多く、スリリングな攻防からは最後まで目が離せない。

コースは右回りで、ダートのレースは1200メートルのみが芝スタート。起伏に富んだ地形は障害コースにも上手く生かされており、深い“谷”を上り下りする坂路障害も中山の名物だ。春の中山グランドジャンプ、暮れの中山大障害と、1年に2回しか使用されない襷コース(通称・大障害コース)には、大竹柵、大いけ垣という、こちらも名うての難関が設置されている。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 外不利条件だが外が伸びるので難解。

この形で外枠にメリットはないのだがどういうわけか内外の馬の成績に大きな開きは無く、ペース次第でどうにでも転ぶため脚質もそれほど問わない難解なコース。

正直言って好きな条件ではないので基本的にパスすべきところ。

芝1600m 外枠不利だが超魔窟

外枠は引きたくない形態。但しここは魔窟でなんでもアリ。

芝1800m 外枠不利

スタートから最初のコーナーまで205mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。馬場が荒れても基本内有利。

 

芝2000m 中枠有利。1枠疑問視。

中山で唯一常識的なコース。ただし皐月賞でも散々触れたが開催後半になると内枠は死ぬ。

芝2200m(外回り) そこそこフラット

2000mほど平等ではないが1600mや1800mほど理不尽に外不利なわけでもない。

芝2500m 内枠有利。多頭数の外枠致命的。

有馬の枠順抽選会でもお馴染み。施行時期も関係なく外不利。

ダート1200m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

結論

  • 逃げ馬はつらい環境。
  • 直線は内ラチ沿い3~4頭分空けたところを突ける馬。
  • ダートはゴツ目のパワー型。
  • 今年最後の中央開催は払い戻し率80%。気合い入れて行け。

今週のおすすめ

水曜

お悩み中。

土曜

 

日曜

他場

12/28 阪神 ファイナルS

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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