こんにちは。圧倒的敗者となりましたぽぽんです。
昨日行われた第23回NHKマイルカップ(GⅠ)は道中後方2番手を進んだ藤岡佑介騎乗の⑪ケイアイノーテックが最後の直線で先に抜け出した⑨ギベオンをゴール寸前で差し切り人馬共に嬉しい初GⅠ制覇。勝ちタイムは1.32.8。
さて18頭全馬の短評いきますよ。
優勝 ⑪ケイアイノーテック
スタートでやや後手を踏んだものの結果として前総崩れの展開。
速い時計が出ているものの外差しが利く馬場も味方し、直線は内の各馬が窮屈になるところを大外一気にダントツの上がり33.7で全馬を撫で斬った。
枠順と展開を味方に付け、さらに少し立ち遅れた事もあり腹を据えて直線勝負に賭けた鞍上の好判断も光った見事なGⅠ初制覇。
ただレース前にも言われていた通り、18頭全てにチャンスがあった一戦であり、着順だけで各馬の力量を決めつけるのは早計である。
2着 ⑨ギベオン
完全に勝ちパターンに持ち込んだが、最後は勝ち馬の決め手に屈しての惜しい2着。
好戦歴の多い毎日杯組でミルコ騎乗という理由での二番人気だったが過剰人気ではなかったことを自らの走りで証明した。
強烈な決めてこそないものの、デビュー4戦目のGⅠでこれだけ安定した走りができる以上非凡な能力を秘めているのは間違いない。
3着 ⑰レッドヴェイロン
調教では動きが悪く軽視したがパドックではまさかの最上位評価。
レッドヴェイロンは調教では走らない事は覚えておこう。
外枠後方勢に展開が味方した事も好走の一因ではあるが、常に上位の差し脚を繰り出す安定感を持つためこのような混戦には強いタイプかも知れない。
3着 ⑯ミスターメロディ
懸念通りやや折り合いに難があり、やはり前に行ってしまった。
ただ今回は福永もさほど喧嘩をせず、むしろ能力で押し切る競馬を試みたように感じるレース内容でゴール寸前まで勝ち負けに加わった。
前総崩れの展開の中であれだけの競馬。レース前の評価が間違ってはいない事を証明してくれたのは収穫で、いずれ必ず大きいところを獲る馬だと断言できる。
5着 ⑤プリモシーン
残念ながら桜花賞以上のデキではなかったので切ったが、定番の出遅れから進路を100回くらい変えながらの掲示板は大健闘。
この手の馬は常に人気しながらも不利を被る確率が他馬より高めなので、今後はもう少しレースが上手にならないと手を出しづらい。
6着 ⑩パクスアメリカーナ
状態がアーリントンカップより落ちていたため一度レース間隔を開けた方がよさそう。
レース展開も理想的で、レッドヴェイロンと同じ位置から直線に向いたが、決め手以上に状態の差が出たように思う。
7着 ⑧ダノンスマッシュ
無理を承知で中2週の輸送込+10を期待したが蓋を開けてみれば+4
現実的に陣営は精一杯やったと解る現時点でメイチの仕上げなら勝負できる。
13番人気だが能力はこの中でもTOP3に入る馬なのだ。
・・・が、あろうことか好発からテトラドラクマの2番手で進んでしまうという大誤算。
前が潰れる事が予想の大前提だったので〇と▲が2~3番手に付けている時点で微妙なノイローゼ状態に陥るぽぽん。
直線も十分見せ場を作ったがやはり展開を敵にした代償は大きく最後は失速。
勝ち馬との差が0.4と勿体ないレースだった。
馬体の成長を促すよう、早速放牧に出してほしい。
8着 ①カツジ
痛恨の出遅れ。一般的にマイル戦で出遅れは致命的だが、後方でジッと我慢かすぐさま追っつけて行くかを一瞬で判断するのは難しい。
外差しの利く馬場状態で1番枠での出遅れではまずレースにならない中で十分健闘した。
9着 ⑭デルタバローズ
やや立ち遅れたため無理をせず瞬時に最後方で折り合いを付ける事に専念。
ペースが流れる事を石橋は事前に読んでいた事が解る。
同じく出遅れた8着カツジとは人気が違うため気楽さも違うが、こういう些細な判断の早さが騎手の腕の差を表しているように思えたため、石橋に対する評価がかなり上がった。
これならラッキーライラックをオークス馬にする事は十分可能だ。
10着 ⑮カシアス
力量的に一か八か逃げないと話にならんのになんで抑えるの?
11着 ⑥リョーノテソーロ
道中少し不利を受けるも展開は理想的。
単純に力負け。
12着 ⑦タワーオブロンドン
直線で同厩ファストアプローチにまさかの大妨害を受ける。
突発的な事故以外では馬券圏内を外すまいとは思っていたがこれはかなりお粗末な結果。
ただ内が伸びない馬場状態、前が止まる展開くらいは念頭にあるだろうにあそこに馬を置き続けたのはルメールにしては疑問符が付く超駄騎乗で、馬のメンタルにも影響を及ぼしかねないようなひどい敗戦。
13着 ④フロンティア
普通なら前は潰れる。この馬の様に。
14着 ③テトラドラクマ
想像以上に完璧な仕上げで挑んできたテトラドラクマだが、前潰れと内枠がアウト過ぎるため今回は消し。
とはいえもっと暴走する予定の馬が競りかけて超ハイペースにまで突入したわけでもない中でのこの結果は✖。
完全に過剰人気だったという結論。
15着 ②ファストアプローチ
フロンティアと同じく普通の馬は前に行けばこのくらい潰れる。
潰れるのはいいが、結果的に同厩の一番人気タワーオブロンドンの進路を完璧に塞ぐための出走となってしまった。
16着 ⑬ルーカス
ただただボウマンの上手さがわかった。
ハナから展開が読み切れているので、好発して一瞬で折り合って後方待機。
これだけで他馬より2~3馬身はアドバンテージを得ている。
それでもこの結果なので今後も人気を吸い続けて欲しい馬。
17着 ⑫アンコールプリュ
潔くオークスに行った方が良かったですね。2週間あればもう少しふっくらして出走できたのではないでしょうか。
18着 ⑱ロックディスタウン
復活はあるのでしょうか
NHKマイルカップ回顧:まとめ
大混戦だったNHKマイルカップは藤岡佑介ケイアイノーテックが戴冠。
奇しくもここは弟康太もジョーカプチーノで初GⅠを制した舞台でした。
上位入選馬は展開を味方に付けた感が強く、100回やったら100回違う結果になったであろうことは皆さんも共通の認識だと思われます。
先週の春天もそうですが、弱メンや混戦と言われるレースも終わってみればやはりGⅠだったなと思えるような好レースになるものです。
だからGⅠなんですよ
今回は鬼負けしましたが、気を取り直してまだまだ続く春のGⅠを楽しみます。
【NHKマイルカップ回顧】藤岡佑介ケイアイノーテックが待望の初GⅠ制覇
を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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