こんにちは。世代最強牝馬リスグラシューのエリザベス女王杯制覇に感極まったぽぽんです。
2年前から世代最強は圧倒的にこの馬である事を信じて疑わず、彼女が惜敗を重ねる毎にその思いはどんどん強くなって行きました。
なんで明らかに一番強いのに勝てないの?
ですが明らかに断トツでぶち抜けて強かった事が判明された今回は今までの鬱憤を晴らすべく、この馬がどれほど化け物じみた強さを持つ名馬かを滔々と語っていきたいと思います。
リスグラファンの方もそうでない方も一緒にリス浸りにお付き合いくださいませ。
出会いは二年前
私が初めてリスグラシューの存在を知ったのは2016.9.10に阪神競馬場で行われたなんの変哲もない未勝利戦でした。
VTRでデビュー戦の新潟芝1600mを見たのですが魚雷のような末脚で2着。
馬体はまだ2歳で細いながらも有り余る素質を感じさせ、この中ではモノが違うと一目で解りました。
でも2番人気なんですよね。この辺りがもう最高です。
レコードで4馬身差圧勝
アルテミスステークス
未勝利戦のパフォーマンスからGⅠ級の評価を与えたのは私だけではなく、数多くの素質馬が揃うここでも2.4倍の一番人気の支持を受け、フローレスマジックだけには少し抵抗を許しましたが3着以下には決定的な差を付けて重賞初勝利を飾ります。
既に暮れの阪神JFなど通過点に過ぎないものでしたが思わぬ落とし穴にはまることになります。
阪神JF
外枠不利の阪神マイル。でも妙に外枠が来る阪神マイル。
二歳牝馬チャンピオン決定戦を圧勝し、3冠牝馬宣言をするため堂々乗りこんだリスグラシューは試練の大外⑱番を引き当てます。
相手は反対に絶好枠に納まった②ソウルスターリング
彼女はその飛びぬけた早熟度からなる完成度の高さと類稀なる運の良さを武器に我がリスグラシューちゃんの前に幾度となく立ちはだかることになります。
レースはご存知の通りリスグラシューは大きく出遅れ最後方から終始大外を回らされるという悲惨な展開。逆にソウルスターリングは終始インの経済コースをソツなく追走という大雑把に30m以上の距離損ハンデを付けられて最後の直線を迎えます。
1馬身1/4差の2着
競馬にタラレバは禁物ですが、タラレバは馬の能力を測る上で重要なファクターです。
枠が逆なら例え出遅れがあっても5馬身以上の差でリスグラシューが勝っていたレースであり、まず一つ目のGⅠを取りこぼしました。
チューリップ賞
初めての完敗。このレースに限っては完全にソウルスターリングが上でした。
崩れていないから気付かれませんがリスグラシューは休み明けは走りません。
能力の高さで着を確保してるに過ぎないのです。
そしてこの2戦で2017牝馬クラシックはソウルスターリング一色の様相を呈してきます。
最強はリスグラシューで疑いの余地は無いのに愚かな事です。
桜花賞
続く桜花賞。もちろん一番人気は⑭ソウルスターリングですがなんと1.4倍。
対してリスグラシューは勝負付けが済んだと思われたのか絶好⑥番枠にも関わらず14.5倍の3番人気。
最強はリスグラシュー、2番手はアエロリットという能力分析は既に完了しているのでここで勝負せずしていつ勝負するんですか?
高笑いのままレースを迎え、1600mは持たないだろうと甘く見ていたレーヌミノルに煮え湯を飲まされる事になりました。
今後二度と先着を許さないであろう馬の生涯最大の激走に屈して二つ目のGⅠを取りこぼします。
オークス
桜花賞でまたしても2着と涙したリスグラシューにとって3度目のGⅠ挑戦となったここはむしろ最大のチャンスと目されていました。
少なくとも私の中では
桜花賞は道悪と外枠が敗因と見られたソウルスターリングが1番人気。
リスグラシューはこれだけ条件が整っているのに3番人気。
ここで勝負しないでいつ勝負するんですか?(遠い目)
エンジンのかかりの遅いリスグラシューは最後の直線で詰まり弾かれまさかの5着
100回走れば60回は勝てたレースでした。
残り30回はディアドラ
モズカッチャンとソウルスターリングが5回ずつ勝ちます。
ソウルスターリングはこういうところが勝負強く、ファンは歴史的名牝の誕生を予感します。
違う馬に対してですが
ローズステークス
悲しい春を過ごしたリスグラシューが選んだ秋初戦はGⅡローズステークス。
休み明けは適当なリスグラシューはここを無難に3着とお茶を濁して4度目のGⅠに挑みます。
秋華賞
天敵の超強運早熟天才馬ソウルスターリングが勘違いして古馬路線に進み、手薄になった3歳牝馬路線でこの馬の前に立ち塞がる馬はもういない。
力量的にはせいぜいアエロリットくらいのものだが2000mではリスに軍配があがるのは避けられない。
つまり勝つのはそう、リスグラシューである
ところが居ました、ディアドラが。
最後の直線でリスが前を一掃したあと全てをかっさらう。
翌年の府中牝馬ステークスでも見る事になる光景ですがまぁルメールは上手ですよね。
ディアドラの能力をまだそれほどのものとは認識していなかったという反省点もありますが、本当に悔しい2着。
しかもGⅠではこれが3度目となりました。
エリザベス女王杯
幾度となくGⅠ級の能力を見せているリスグラシューが初めて古馬に挑みます。
不安は鞍上福永のみ。彼が必殺の駄騎乗をしなければ相手はミッキークイーン以外は見当たらない。そういう一戦です。
な、、、、7番人気だと?(;´・ω・)
レースは不安が的中し、福永の駄騎乗が炸裂。
- まず出遅れる
- いきなり抑えにかかる
- 他馬が仕掛けているのに行かず置かれる
- エンジンかかる前に終幕
すこぶる不完全燃焼なレースでした。
東京新聞杯
年が明けて2018年
リスグラシューは初戦に強豪牡馬相手のマイル戦を選択します。
昨秋の毎日王冠でソウルスターリングを並ぶ間もなく抜き去ったダイワキャグニー以下なかなかのメンツが揃いましたが普通に楽勝。
まぁ今年こそGⅠ制覇だな
阪神牝馬ステークス
遂にソウルスターリングとの評価を逆転させたリスグラシューが1番人気に支持される。しかも1番人気になるのは初重賞を飾ったアルテミスステークス以来約一年半ぶりのことですがあっけなく3着と敗れます。
むしろ一昨年のクラシックで応援していたレッドアヴァンセの本格化を認識していたのでこちらとのワイドが美味しかったですけどね。
ヴィクトリアマイル
今度こそ悲願のGⅠ制覇に何の障壁もない。
外枠の差し馬優勢の馬場で⑯番枠はむしろ好材料
ソウルスターリングなど最早敵ではなく、相手はほぼアエロリット一本とはいえ先行馬不利のこの馬場では彼女も一筋縄ではいかないはず。
本格化レッドアヴァンセやワントゥワンあたり後方勢が狙い目
しかしやはりリスグラシューはリスグラシューだった
内枠からダッシュしていくであろうと目していた一頭ジュールポレールがまさかの外目7番手を追走。
リスグラシュー自身はレースの上がりを1.1上回るメンバー中最速32.9の爆脚を繰り出すも幸英明のとてつもない好騎乗に屈しまたしても2着と涙を呑むことになる。
着差はハナ
3着レッドアヴァンセ、4着アエロリットという画に描いたようなアレですよ。
安田記念
何度でも言いますがレース選択のミスです。
どう考えてももう少し間隔を開けた宝塚記念一択だったはず。
この馬が出走する時点で本命確定な私ですらこのレースでは本命を④アエロリットに打たせていただきました。
当然です。内枠先行有利の馬場に変わったこの安田記念は④アエロリット以外に◎の選択肢はありません。
モズアスコットがバンブーメモリーだったのは大誤算でした
府中牝馬ステークス
休み明けはイマイチなリスグラシューですが安定のレースぶりで前を一掃したところを最後ディアドラに攫われて2着。
改めてこの2頭は強いなと感じさせられる。
第43回エリザベス女王杯(GⅠ)
私にとっておそらく今後一生忘れる事のできないレースになるでしょう。
絶対に勝てると信じたGⅠを5回取りこぼし(挑戦は今回のエリザベスで8度目)未だ無冠で迎える本来なら6つ目のGⅠ
オークスと昨年の当レースで距離不安を囁かれながらもモレイラ人気もあって3番人気の支持を受けてレースを迎えました。
距離不安なワケないだろ。どこ見てんの?
人気の三歳馬などアーモンドアイ、ラッキーライラック、リリーノーブル以外は勝負にならないとわかりきっているため全部消し。
相手はミルコモズカッチャン唯一頭です。
穴っぽいところは前走府中で安めを打って人気急落のミスパンテールあたりですがまぁ断トツの一強+モズの争いと踏んでいました。
昨年の福永と比較するのは可哀想ですがやはりモレイラは上手い
- 好スタート
- 無理に抑えず中団絶好位
- 無駄な人気馬の仕掛けに完璧に対応
- 直線まで一切の不利無し
負けるワケがありません
馬場のド真ん中をブチ抜けて前で粘るクロコスミアを交わし歓喜のゴールを駆け抜ける。
二年に渡り、この馬こそが最強だと信じ続けていた私にとってひたすら待ち望んだ瞬間がようやく訪れた瞬間でした。
おめでとうリス。長かったね。(´;ω;`)
今後の可能性
ようやく晴れてGⅠ馬となったリスグラシューですが次走は香港か有馬記念を予定しているようです。
どこに出ても本命確定ですが出来れば有馬記念に出走してもらいたいかなという思いはあります。
ローテーション的に一月ちょいの猶予がありますし、馬格がそれほどある馬ではないので同じ輸送があるなら12/9の香港遠征より12/23の国内かなって話です。
私の中では彼女は現在六冠馬なのですが有馬ならまだ人気急上昇にはならないというのも大きいです。
エリザベス女王杯→有馬制覇っていう未曽有の夢と可能性を彼女は持っています。
キャロットクラブの馬なので来年以降もまだ現役を続けるでしょうがこの先まだまだGⅠのタイトルを積み重ねていってもらいたいものですね。
【リスグラシュー】悲願のGⅠ制覇を成し遂げた最強馬の今後とその可能性を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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