中山競馬場の馬場状態
- 2回中山8日間および3回中山前2日間(2/25~3/26)はAコース
- 3回中山後6日間はBコース(4/1~4/16)を使用。
※B⇒Aコースから3m外側に内柵設置。
今週は3回中山開催の1週目。(連続開催9~10日目)
先週は降雨の影響でひたすら渋馬場での開催。まずは参考に3/18㈯フラワーカップ(GⅢ)の⑮ココクレーター(ルメール)のコース取りを見てみよう。
まずスタート後の1コーナー。内に行かない。
向正面もスペースはあるが内に行かない。
3角も行かない。
4角。内に行こうと思えば行けるタイミングはこれまでいくらでもあったが、ルメールは終始内を空ける競馬を貫いた。見直すと分かるが、1角以外はミルコ・エミューも同じ進路取り。
内はさぞ荒れ散らかしてるんだろうな。と想像がついたところで今週の馬場を見て行こう。
馬場の変遷
3コーナー
Aコース
4コーナー
Aコース
直線
Aコース
ダート
- 第1回中山競馬終了後、砂厚調整を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
- クッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤を散布する場合があります。
芝
- 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
- 凍結防止および芝保護のため、日陰部等のシート養生を行う場合があります。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
①第1回中山競馬終了後、損傷箇所へ洋芝を追加播種し、凹凸整正および肥料散布、約2週間のシート養生を実施しました。洋芝の生育に不揃いな箇所が部分的に見られますが、全体的には概ね良好な状態です。
②3コーナー・4コーナーから正面直線の内側に傷みが出始めましたが、その他の箇所は概ね良好な状態です。
③3コーナーから4コーナーおよび正面直線のコース内側に傷みがあります。
④外回り向正面、3コーナーから4コーナーおよび正面直線のコース内側に傷みがあります。
⑤コース全周に傷みがあります。特に3コーナーから4コーナーおよび正面直線の傷みが広がっています。
JRAの発表は以上。
最も酷いのは3コーナー付近だが、腕のある外人騎手が距離損を承知でこういうコース取りをした事実はそれ以外の部分もインが荒れていることを物語り、そして今週まではこのAコースが引き続き使用される。
中山競馬場:コース図
引用:JRA
中山競馬場の芝コースには「内回り」と「外回り」の設定がある。2つのコースは2コーナーで分岐し、3コーナーで再び合流。もともとは3コーナーから向正面奥にかけて新設された芝1200メートル用の走路を、その後、さらに延伸して2コーナーにつなげ、現在のレイアウトになった。ちなみに、有馬記念が行われる芝2500メートル戦は内回りが舞台だが、スタート後、まっすぐにコーナーへ進入できるよう、発走地点は外回りコース上に設けられている。
外回りコースに比べ、2コーナーと3コーナーのカーブがかなりタイトな内回りコースは、見た目通りの「小回り」コース。実際、内回りコースの1周距離(1667.1メートル。芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は札幌競馬場(1640.9メートル)と大差なく、310メートルという直線の長さも、いわゆる4大場(東京、中山、京都、阪神)の中ではもっとも短い。1周距離が1839.7メートルという外回りコースはともかく、内回りコースのサイズは「少し大きめのローカル場」と表現するのが当たっている。
とはいえ、コース全体の高低差は内回り、外回りとも5.3メートル。JRA全10場の中でも最大(次位は京都競馬場・外回りの4.3メートル)で、2階建ての建物に相当するこの高低差が、中山のレースに独特のアクセントを加えている。
全体の起伏を見ていくと、ゴール地点から1コーナーにかけて上り勾配が続き、2コーナーの手前で最高到達点を迎える。内回り、外回りとも、そこからは下り勾配に転じ、間に平坦部分を挟みながらホームストレッチ半ばの最深部まで延々と長い下り坂が続く。そして、ゴール前に待ち受けるのが中山名物の急坂。残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル、最大勾配の2.24%も10場最大で、馬たちにとっては文字通り、“最後の難関”と言える。
一方のダートコースも、起伏構成は芝コースとほぼ同じ。1周距離が1493メートル、直線の長さが308メートルと、全体のサイズは「ローカル場を少し大きくした程度」に過ぎないが、全体の高低差は4.5メートルにも及び、ゴール前には芝コースと同様の高低差がある急坂が設けられている。
さて、2コーナーから下り勾配が続き、直線も短い中山のレースは、総じて瞬発力勝負にはなりにくい。直線の長いコースでは残り600メートル地点くらいからペースが上がるのが一般的だが、中山ではペースアップのタイミングが早く、瞬発力より持久力勝負を得意とする馬がしばしば台頭。また、軽快に飛ばしてきた馬が直線の急坂で失速し、形勢が一変することも多く、スリリングな攻防からは最後まで目が離せない。
コースは右回りで、ダートのレースは1200メートルのみが芝スタート。起伏に富んだ地形は障害コースにも上手く生かされており、深い“谷”を上り下りする坂路障害も中山の名物だ。春の中山グランドジャンプ、暮れの中山大障害と、1年に2回しか使用されない襷コース(通称・大障害コース)には、大竹柵、大いけ垣という、こちらも名うての難関が設置されている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 内枠有利
この形で外枠にメリットはないのだが、どういうわけか内外の馬の成績に大きな開きは無い。ペース次第でどうにでも転ぶため脚質もそれほど問わない難解なコース。
正直言って好きな条件ではないので基本的にパスすべきところ。
芝1600m カオス
外枠は引きたくない形態。にも関わらず開幕週に外枠決着すら当然に起こる超魔窟。
今週は内荒れに加え、またしても雨で混沌。
芝1800m 内枠有利→中枠
中山牝馬Sの舞台。スタートから最初のコーナーまで205mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。それが開催序盤ならなおさら。
さすがに今週は最内は引きたくなく、ほどよさがほしい。
芝2000m 内枠死滅。
中山で唯一常識的なコース。今週の内枠はもはや苦行。
- 開催序盤は外枠少しだけ割引。
- 開催後半になると内枠は荒れ地。
芝2200m(外回り) そこそこフラット
2000mほど平等ではないが1600mや1800mほど理不尽に外不利なわけでもない。
芝2500m 中枠
有馬記念(G1)を始めとする中山の高格レースの舞台。多頭数の外枠には容赦ない厳しさを誇る。
多頭数の外枠論外だが、今週の日経賞(GⅡ)は12頭立てと手頃なのでそこまで過剰に割り引かなくてもいい。
むしろ地獄の3コーナー手前からスタートなので、白黒帽を引くだけでハンデになる。
ダート1200m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 相当インは悪い。
- 逃げ先がダメということではない。
- 進路は騎手が選べる。重要なのは悪枠を引かない事。
- 再びの雨で持久力が問われる。
- 基本的に強い馬が優位だが、道悪の巧拙にも注意。
- 2000m、および日経賞は内枠不利。
- ②タイトルホルダーはタフでもイケるクチなので体調さえ整っていれば問題ない。
今週のおすすめ
土曜
日曜
他場
競馬民必読書
頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法
川田 将雅
「君の宣伝甘いんじゃないの?(・ω・#)」って感じでア〇ゾンさんに詰められて泣きそうなので競馬民の必読書を置いておきます。
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