新潟競馬場の馬場状態
今週は第3回新潟3週目。第2回から続くこの連続開催は延べ12日間全てAコースで施行され、今週は実質的に9日目10日目にあたる。
先週の馬場考察で既に新潟は内枠不利である事を強くお伝えしたが、先週の芝コース(障害除く)における連対枠は以下の通り。
- 1枠 0勝 2着0
- 2枠 0勝 2着1
- 3枠 1勝 2着1
- 4枠 2勝 2着4
- 5枠 1勝 2着1
- 6枠 4勝 2着2
- 7枠 1勝 2着4
- 8枠 4勝 2着2
さて今週の馬場を見て行こう。繰り返しになるがコースは2~3回全12日間を通じてAコース(内柵を最内に設置)を使用で今週は5週目。直線距離は内回りが358.7m、外回りは国内最長の658.7mとなっている。
3コーナー(内回り)
Aコース
4コーナー(内回り)
Aコース
直線
Aコース
向正面直線から内・外回り3コーナー、4コーナー、および正面直線の内側に少し傷みが出ています。それ以外の箇所は良好な状態です。
JRAの発表は以上。
冒頭にお伝えした通りとっくに内は死んでいるので白帽黒帽赤帽が来たらほぼ事故だと割り切って考えている。2200mだけはほぼフラットだが今週は組まれていない。
新潟開催が始まって1か月が経過し、着々とインコースが耕された。人気コースである千直のみならず全ての距離において外枠有利が顕著に現れたのなら、もはやよほどの事がない限り内枠の馬に出番は無い。
新潟競馬場:コース図
引用:JRA
国内初となる直線コース(芝1000メートル)を新設したうえに、従来の右回りを左回りに作り変えるという大掛かりなコース改造工事が竣工した2001年夏以降、新潟は多彩な顔を持つ競馬場に生まれ変わった。まずは、日本最大のスケールを誇る芝・外回りコース。2223メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)という1周距離は日本最長、658.7メートルという直線も、東京のそれより130メートル余りも長い。
この長い長い直線を騎手たちも意識するため、外回りコースのレースでは序盤から中盤にかけてはゆったりとしたペースで流れ、直線の末脚比べに持ち込まれるケースが多い。3コーナーと4コーナーにはスパイラルカーブ(内回りコース、ダートコースも同じ)。外回りコースではここに高低差1.6メートルほどの緩やかな下り勾配も設けられているので、馬たちは自然と勢いがついて直線に向く。このため、レースの上がりタイムは速くなるのが常。しっかりとした決め手を持つ馬でなければ、なかなか勝利には手が届かない。
一方の芝・内回りコースも水準以上の大きさを誇る。Aコース使用時の1周距離は1623メートルと標準サイズだが、直線(358.7メートル)は中山(310メートル)よりもかなり長いのだ。ダートコースの直線の長さ(353.9メートル)も全国で3番目。ダートでは逃げ、先行タイプが優勢ながら、芝の内回りコースでは差し馬が水準以上の成績を残している。「内回り(及びダートコース)の直線も決して短くはない」こと、水はけの良さには定評があり、雨の影響を受けにくいこと、また、新潟のみが一年中「オール野芝」で開催が行われていることも頭に入れておこう。
ダートの1200メートルは芝スタート。置き障害によって争われる障害レースでは、飛越力だけではなく、スピードも問われる。また、“直千”の愛称で親しまれている新潟名物の直線競馬では、「外枠優勢」の傾向がみえる。
ともあれ、日本唯一の直線コース、日本一のスケールを誇る外回りコース、さらにポピュラーな内回り及びダートコースがひとつの競馬場に同居していること。それこそが新潟の“最大の特徴”と言えるだろう。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1000m 内枠OUT
開幕週から外枠祭りになられてはもう開催終了まで内枠に手は出ない。アンカツさんは『枠順抽選の運でほぼ決まるコース』と不満気なツイートをしていたそうだ。
芝1200m(内回り) 中枠逃げ先有利
向正面直線入り口スタートから3コーナーまで448mあるにはあるが内回りで最後の直線も358.7mと(新潟にしては)短い。しかも多頭数となればまず内枠の逃げ馬有利は動かないが残念ながらもう内枠に優位性は無い。少し外に寄る。
芝1400m(内回り) 内枠不利
最初のコーナーまで約648mで枠の影響はほぼ無い。コース図を見た事がない方々には外枠が嫌われる傾向があるので積極的に外枠を狙おう。
芝1400m(外回り)
新潟1400mは基本的に内回りなので割愛。あれば断然外有利。
芝1600m(外回り) 内枠不利
向正面真ん中よりやや右からのスタートで1コーナーまでの距離は約550mあり、枠順による影響は1400m同様ほぼない。もちろんもう内枠は不利。
外回りコースのみなので、1400mに比べれば開催が進むに連れて内枠が仇になる割合も小さいが、それでも開催後半は内枠不利が顕著になって来るだろう。当面の理想は中枠。
芝1800m(外回り) 内枠不利
1600m同様こちらも外回りコースのみ。向正面入り口のスタートで最初のコーナーまでの距離は約748m、そして最後の直線は約659mあるとなれば枠の有利不利を考えるよりも地力に秀でた馬を確実に見抜くことが先決。もちろん開催後半は内枠不利になる。
なお、このコースは荒れる事は頭に入れておこう。
芝2000m(内回り) 多頭数の外枠はOUT
そういうコース。
芝2000m(外回り) 開催進行に伴いどんどん外枠有利になるが基本的に地力優先
向正面直線右奥2コーナーポケットスタートで最初のコーナーまでは驚異の948m、且つ最後は659mの直線となれば地力の高い馬に逆らうのは無謀となる本命党向きの舞台。
芝2200m(内回り) フラット
スタンド前直線スタートで最初のコーナーまで約636mなので枠順は不問。コーナーを4回回る事に加えて最後の直線は約358.7mという事からも器用さと先行力を兼ね備えたタイプが有利。
芝2400(内回り) 内枠不利
2200mより200m左からスタートで最初のコーナーまで約836m。1000直のスタート地点から僅かに進んだ位置がスタート地点なので内枠不利は明白。
ダート1200m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 1~2枠はノータイムで消し。
- 勝ち馬は6枠から外、2着は4枠から外が基本戦略
- ↑とくに1600~2000m、多頭数ならなお良し
- 本命党は外回り2000m
今週のおすすめ
土曜
10R ⑫リッケンバッカー 刺さり頃。相手に6枠2頭。
日曜
未定
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