東京競馬場の馬場状態
7週目を迎える東京はⅭコース(Aコースから6m外側に内柵を設置)2週目、6/5㈰には安田記念(G1)が行われる。
金曜日と日曜日の雨が馬場に与える影響が幾何かは測りかねるところがあるが、先週飛び出したダービーレコードを鵜呑みにしては痛い目に遭う。
あれは一貫して緩みの無いペースでスピードの持続力が無い馬から脱落していく全馬全力の超サバイバルレースだったからこそのタイム。
直線でアスクビクターモアがあまりの苦しさにヨレ、レース後にジオグリフとイクイノックスに故障が見つかったことからもどれだけ過酷なレースだったかが推し量れるだろう。
そんな中、ビクともせず明くる日からモリモリ飼い葉を食べていたとされるドウデュースの怪物ぶりにはつくづく驚かされる。凱旋門賞(G1)勝てるといいね。
先週の考察
Ⅽコース替わりで内枠天国になるかというとどうもそこまで劇的に有利というわけではなさそうだ。
先週がとにかく内荒れなのでやはり直線は皆外に持ち出す。その持ち出されて多くの馬が進路として選んだ箇所が今週の内ラチ沿い。まさにそれが如実に表れているのが今週の写真ではなかろうか。
とはいえ仮柵が移動したのは事実であり、2400mに関しては内枠が圧倒的に有利とは言えないが、外枠は先週より状況は遥かに悪い。他距離では④~⑧番くらいの中枠にアドバンテージが見込まれる。
- 全体通じて中枠有利。
- ダービー・目黒記念は外枠マイナス。
ダービーは馬の絶対能力、目黒記念は展開の助けにより8枠の馬が好走。
見解は今も全く変わらないが、分かり易いようにダービーで外枠の2頭が被った不利を載せておく。
武ルメ後方待機の真実🐴 pic.twitter.com/PhodXJjVAo
— ぽぽん (@popon10d) May 31, 2022
馬場の変遷
次に要所の画像。開催初週は緑の絨毯(上段)→2週目は少し痛み→NHKマイル週は1600外枠狙い撃ち→Bコース替わりのVM週→内枠地獄のオークス→Ⅽコース替わりのダービー週→C2週目の今週(安田記念)(下段)
3コーナー
4コーナー
直線
3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが出始めました。また、正面直線の内柵沿いに傷みがあります。
JRAの発表は以上。
先週との写真を見比べると、3コーナーまでは距離ロスを避けて内を進みつつ、4コーナーからは外を回そうという意識を多くの騎手が共有していた事が窺える。
今週も同コースであることから傾向は変わらないであろう。
但し
向正面スタートで3コーナーまで500m超を走る安田記念。極端な内枠が有利になる事は100%ないことだけは肝に銘じておこう。
⑤ホウオウアマゾンより内①~④の各馬は出足で躓くとほぼ取り返しのつかないビハインドを被る。VMで①デアリングタクトや②ソングラインを危惧したように、インの悪いところでそのまま閉じ込められる状況はここでも十分に起り得るのだ。
最後に今週の不利枠を下記にまとめる。
不利枠
芝1600m 内枠
今週のマイル状況はVMとほぼ同じか少し悪い。内枠はワリを喰う。
芝1800~2000 外枠
スタート後すぐに2コーナーを迎えるため。特に2000mでの外枠は致命的になる事が多い。
2400m フラット
土曜日9R(8頭)1鞍のみ。気にしないでいい。
引用:JRA
結論
- 安田記念は⑤~⑱の14頭立て。
- 降雨の影響が微妙だが、超高速馬場ではない。
- 土曜の結果を見る限り相当高速馬場で安田記念は1:31秒台前半の決着か。
今週のおすすめ
土曜
5R ⑨スティルディマーレ 器は分からないが他より仕上がる。
7R ⑤サリエラ POG指名馬なので基本重賞まで行く。サロミナの仔は牛もいるが全部馬体が好み。
日曜
5R ②メリオルヴィータ POG指名
11R ⑧イルーシヴパンサー 相手⑨⑬⑮⑯
他場
使用コースの確認👇
東京競馬使用コース
Ⅽコース(Aコースから6m外に内枠を設置)→今週(6/4~5)
2回東京11~12日、3回東京前4日(5/28~6/12)。同日本ダービー(G1)、目黒記念(G2)、安田記念(G1)、エプソムカップ(G3)。
Ⅾコース(Aコースから9m外に内枠を設置)
3回東京後4日(6/18~6/26)。ここは3歳ダートのユニコーンS(G3)と東京ジャンプS(J・G3)のみで平地芝重賞競走は無い。
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