写真:JRA
5/29㈰、東京競馬場で行われた第89回日本ダービー(G1)は、後方4番手で脚を溜めた武豊騎乗の3番人気ドウデュース(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が2:21.9(良)のダービーレコードで優勝。
武豊騎手はダービー通算6勝目、友道康夫調教師は3勝目となった。
2022 日本ダービー
戦前
一週前追切りでダノンベルーガとドウデュースの2頭がリード。
特にダノンベルーガは今や時の人となっている逆神粗品さんに本命視されたことにより注目度がさらにアップ。
皐月賞(G1)は悪枠で負けて強しの内容だったこと、調教の動きが狂ったレベルで究極の仕上がりであることも次第に世に知れ渡り、最終的にはこの馬が1番人気に支持されたが輪乗り時に大量の発汗。ダノンザキッドの皐月賞が脳裏を過る。
スタート
⑩マテンロウオリオン、⑪ジャスティンロックが出遅れ、⑭デシエルトがスタートを決めて単騎で飛ばして行く。③アスクビクターモアは好スタートから2番手だが、逃げさせられた皐月賞と違いこれは絶好。⑧ビーアストニッシドはまたしても消極策。
⑱イクイノックスは悪枠を解消しようと目論むが、⑯キラーアビリティに遮られて1コーナーに差し掛かるまでに位置取りが悪くなってしまう。
なお、実は⑬ドウデュースも皐月賞と同じ轍を踏んでいる。前回は明良、今回は川田によって位置取りを悪くさせられた。
中団くらいにはつけときたい(;´・ω・)
武:(将雅どけや!)
ルメ:(武史邪魔!)
武・ルメ:(あー。。。)
道中
ところがデシエルト岩田パパの作った流れは1000m通過で58.9。(発表はミドルだが)中間ペースの落ちないハイペースで流れる縦長の隊列は1800m通過1:46.7。デシエルトはここで苦しくなる。
直線
残り400mで変わって先頭にアスクビクターモアが立つ。ここまで2000m通過は1:58.2。
思いもよらぬ形で位置取りを悪くした前述2頭にとってこのペースはとんでもない棚ぼた。逆に先行馬達は力の無い馬から脱落するサバイバルレースとなった。
速い流れを2番手追走のアスクビクターモアが苦しくなって外にモタれるが、それでもまだ粘るところを上位人気3頭が猛追を開始。
田辺も私も夢を見る。
呑まれる。
ゴール
残り100mを切ってからは2頭のマッチレースとなり、一歩先に抜け出したドウデュースに軍配が上がった。道中から勝ち馬をビタ張りマークしながら猛追及ばずの2着イクイノックスも負けてなお強し。
上位4頭は皐月賞の着順が僅かに入れ替わっただけ。皐月賞馬ジオグリフに関しては血統面の不安点はあったが、やや馬体の線が細く映ったことも影響したかもしれない。
写真:JRA
まとめ:凱旋門賞へ
世代上位の実力馬がほぼ全て脱落することなく集結したことにより、例年に見ない程太いメンバーで争われた2022年の競馬の祭典はレコード決着によって幕を閉じた。
勝ったドウデュースは凱旋門賞(G1)出走を以前から表明しており、昨年のダービー馬シャフリヤールらと共に「世界一強い日本馬」の一員として海を渡る。
馬場適性に関してが最大の問題で、フランスはお国柄身内贔屓な面があり、テニスの全仏オープンなどを見ても自国選手と戦う外国籍選手は大変だなと思わされる。
つまり日本馬向きの高速馬場での開催などあり得ないワケで、芝丈は全力で長くし、クッション値は激低。それでもパンパンになりそうなら水をギャン撒きするし、雨乞いだってするだろう。
それでもなお勝ってほしい。もはや適性度外視で日本競馬の悲願となっている凱旋門賞は文字通り「勝利目前(Do Deuce)」なのだから。
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