10/24㈰、阪神競馬場で第82回菊花賞(G1)が行われる。
牡馬クラシック最後の1冠は皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤール共に不在で混戦の様相を呈している。
その2冠を共に3着と好走したステラヴェローチェが秋初戦の神戸新聞杯(G2)でシャフリヤールを下し、前日発売で1番人気。
今年は牝馬も含め、3歳3冠の5戦が終了したが未だ1番人気馬の勝利はなく、拮抗した世代であることもファンを悩ませる要因となっている。
菊花賞
傾向
- 阪神3000mは外枠不利。
- 過去10年1番人気(6.0.2.2/10)
- 過去10年関東馬(1.0.2.49/52)
- 過去10年関西馬(9.10.8.101/128)
- 圧倒的に関西馬優勢。
- 好走率の高い馬体重は480~500㎏。
- 強い馬が勝つ。
出走馬全頭診断
①ワールドリバイバル
〇 最内枠の逃げ馬ならビートブラックの春天を再現しても不思議はない。
✕ 重賞好走は展開の恩恵と有力馬の不発によるもの。
②アサマノイタズラ
〇 世代屈指の能力。
〇 ロンスパ歓迎。
〇 珍名と派手な大敗のイメージで過剰人気にならない。
✕ 関東馬+初の関西遠征。
✕ 駄騎乗大敗が続いたトラウマ。
✕ 京都と違って最後の直線でポッカリ内の無い阪神内回り。
③タイトルホルダー
〇 詰まったセントライト記念は参考外。
〇 器用さ。
✕ 関東馬+初の関西遠征。
✕ 追い切りが今一つ。
④ロ-ドトゥフェイム
〇 追い切りでもリラックスして走れており長距離適性は高い。
〇 古馬混合2勝クラス勝ちは伝統的に菊の伏兵。
✕ 関東馬+初の関西遠征。
⑤レッドジェネシス
〇 金曜日にレッドジェネシスおじさん出現。
〇 メンバー唯一の阪神2勝馬。
〇 持久力勝負になれば台頭。
✕ 見た目に3000mの馬っぽくはない。
⑥セファーラジエル
〇 神戸新聞杯は最初からレースに不参加で見直せる。
〇 白百合Sの内容は重賞即通用レベル。
✕ 鮫島克駿が前走と同じことしたら即アウト。
⑦ディープモンスター
〇 ソーグリッタリングを子ども扱いした追切り。
〇 菊の穴ならすみれS勝ち。
〇 皐月・ダービーは元々用無しで本番はここ。
✕ 予定が遅れてぶっつけ3000m
⑧エアサージュ
〇 不気味さ溢れる4戦3勝の成績。
〇 2勝クラス勝ち。
〇 一貫して2000m以上を使い、目標はここ。
✕ 逃げ争い激化。
⑨ヴェローチェオロ
〇 同馬主の僚馬とワンツーすらある仕上げ。
〇 ゴルシの一発。
〇 秋に良化したオヌールを一蹴しての2勝クラス勝ち。
〇 前走で阪神をステップにしたのはこの馬だけ。
✕ 僚馬のためのディープボンドにされる危険性。
⑩モンテディオ
〇 明確な長距離志向。
〇 馬場もあったとはいえダービー馬に先着実績。
✕ 神戸新聞杯連対組との力差。
⑪ディヴァインラヴ
〇 長距離戦連勝の臨戦過程。
〇 2018年覚醒後の福永はG1でも信頼度が高い。
✕ 牝馬で菊花賞のイメージが湧かない。
⑫ノースザワールド
〇 切れは上位。上がり勝負になれば。
〇 相手なりに走る安定感。
✕ 2勝クラス2戦が完敗の内容。
⑬アリーヴォ
〇 デビュー戦以外全て馬券内の堅実派。
〇 しっかりとミルコを確保。
〇 骨っぽい相手に連勝。
〇 単勝33倍という如何にも伏兵感の漂うオッズ。
✕ 瞬発力の無さ。
⑭ステラヴェローチェ
〇 実績最上位で能力も最上位クラス。
〇 菊花賞好走率の高い神戸新聞杯最先着馬。
〇 ダービーでの個人的な大恩。
✕ ソダシに続くか吉田隼人。
⑮ヴァイスメテオール
〇 ラジオNIKKEI賞の勝ちっぷりは鮮やか。
〇 母父キングヘイローはトレンド。
〇 上がり最速でポカったプリンシパルSに目を瞑れば相当な好成績。
〇 3頭併せで我慢させる稽古。折り合い不安無し。
✕ 関東馬+初の関西遠征。
✕ 大一番に丸山?
⑯グラティアス
〇 松山3戦目で手の内に。
✕ 距離っぽい前走の負け方。
✕ 世代最上位との壁。
✕ 肝心なところでの枠運の無さ。
⑰ヴィクティファルス
〇 共同通信杯で渡り合った相手はG1馬2頭。
〇 土曜重賞勝ちからの池添無双なら。
✕ 頭が高い走法でステイヤーに見えない。
✕ 重賞勝ちが騎手の腕によるもので能力面は一歩下か。
✕ スーパークリークやダンスインザダークならこなせる最低最悪の枠。
⑱オーソクレース
〇 セントライト記念は良くて7分のデキで前進あり。
〇 それでも3着に滑り込む底知れぬ能力。
〇 G1のルメール。
〇 母マリアライトのG1勝ちは⑫⑯で外寄り。
✕ 距離適性その他不確定要素が多い。
まとめ
◎ ②アサマノイタズラ
〇 ⑭ステラヴェローチェ
▲ ⑨ヴェローチェオロ
△ ⑮ヴァイスメテオール
△ ⑱オーソクレース
✕ ③④⑥
関東馬は大不振だが、アサマの能力の絶対値に賭ける。ロンスパの持久力勝負になればステラヴェローチェとの一騎打ちが濃厚。
春のクラシックで気を吐いたタイトルホルダーは不利のあった前走からの巻き返しに期待したが追切りが案外で少し割引き。オーソクレースは枠が酷い。穴馬は好枠からスタミナを活かせそうな馬をチョイス。レッドジェネシスおじさんと喜びを分かち合うことは無い。
それでは最後の一冠を存分に楽しもう。
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