夏競馬も先週で終了。今週は東は中山、西は中京で秋競馬の開幕を迎える。
例年なら西は阪神開催だが、京都競馬場改修の流れで今年は中京。
中山は5か月、中京は3か月の休養期間を挟んだので、以下のような定型句がしばらくの間は各紙を賑わすことになる。
- 『高速馬場』
- 『前が止まらない』
- 『逃げ馬天国』
誰もが一度は聞いたことのあるような文言である。
では逃げ馬だけ買っていればいいのか?
持ち時計のある馬が有利なのか?
もう少し踏み込んでみよう。
普通の開幕週
高速馬場
長く開催を控えていた競馬場が高速馬場となっている事は間違いない。
つまり前走悪馬場で凡走し、人気を落とした実力馬を狙うという開幕週定番の馬券術はもちろん有効だ。
パンパンの良馬場を願い、開催を待ち望んでいた持ち時計上位の馬も多数いるだろう。
開催競馬場の変化
今週は北海道組を除き、基本的には関東馬は左回りで直線の長い新潟から右回りで直線の短い中山へ。
関西馬は関東とは逆パターンで、右回りで直線の短い小倉から左回りで直線の長い中京へと戦場が変わる。
この変化も上手に活用したいところだ。
『秋競馬』の開幕週
開幕週といえば前述の2つは誰もが馬券戦略上考える事だろう。
しかし、秋競馬の開幕週となるとそれ以上に重要なファクターが絡んでくる。
夏競馬との違い
夏競馬は荒れるとよく言われるが、それには当然理由がある。
そもそも馬は暑さに弱く、夏場に何度も走りたい馬はいない。
下級条件戦は元より、3歳未勝利戦に至っても1年勝ち上がれない馬達が揃うのであれば、普段以上に能力の均衡した戦いになる。
しかも、灼熱の太陽の下で。
人気馬がバテ散らかしてひたすら意味不明の結果が生じるのはこのためだ。
夏競馬は基本的に玉と石が露骨に違う2歳戦しかやってはならない。
ところが秋になると、石が大多数を占める夏を休養に充てられた玉が復帰し、2歳戦同様出走馬の能力差の大きい玉石混合となるレースが増える。
休養明けが多い
ただの開催替わりと大きく違うのはここ。
明らかに能力の突き抜けた馬がいれば軸としての信頼度も高いが、多くの場合そのような有力馬は夏場を休養に充てている。
また、春は勝負にならなかった馬に実が入って一変するのはよくあることで、桜花賞からオークス、皐月賞からダービーのような条件変わりだけではなく、馬体の成長なども加味しなければならない。
この際注意すべきは、例えばグリー●チャンネルのパドック解説者が休養明け+30㎏の3歳馬に対し、「ほとんどが成長分ですね」と言ったとしても、自身が太いと感じたら太いと断じる胆力を持つことだ。
休養明け初戦の取捨選択を慎重に!
これは調教とパドック、返し馬でしか判別できない。
「パドックも調教もわかんないよ(;´・ω・)」と嘆く必要はない。
こんな最果てのブログをここまで読み込むような人なら何度も馬を見ているだろう。
おそらくあなたもパドックで周回している各馬を見ているだけでそのレース条件が芝か、ダートか、距離はこのくらい?と概ねの判断がつくはずだ。
人間を一目見れば元気か落ち込んでるか、スマートか小太りかが大体わかるのと同じようなもの。
己の眼力に自信を持って以下を実践していただきたい。
『完調には程遠いけどこの馬強いんだよな』
といった場合はまず疑う。ナリタブライアンですら負ける。
『8~9分仕上がってるな』
馬の力量を精査して全ツか回避かを判断する。コントレイルなら勝てる。
まとめ:抑えるべきポイント
- 高速決着が基本の特殊馬場。
- 前有利の心理で狂乱ペースが生じると差しが台頭。
- 条件変わりの形成逆転は常に念頭に置く
- 休養明けの馬の調子をしっかり見極める。
先週の新潟コース考察はさほど反応なくてしょんぼり。
時間があれば中山・中京版も書くので一応ご参考に(´・ω・`)
今週の重賞
9/11㈯
中山:紫苑S(G3)
9/12㈰
中山:京王杯AH(G3)
中京:セントウルS(G2)
持ちタイム上位の馬は?
お気に入りに追加
コメント