皐月賞(G1)は横山武史騎乗のエフフォーリアが2着タイトルホルダーに3馬身差をつけ圧勝。先週の桜花賞(G1)でのソダシに続き、無敗で一冠目を制した。
鞍上の横山武史騎手はこれがG1初制覇。5年目にして待望のタイトルを獲得。近年の目覚ましい活躍ぶりからも、父譲りの大きな才能が開花したようだ。
当然次の目標は日本ダービー(G1)。おそらく一番人気になるだろうが、プレッシャーをはねのけ、ぜひ頑張って欲しいものだ。
では、皐月賞のレース回顧をしていこう。
パドック
既にこの時にエフフォーリアの勝ちは8割方決まっていたかもしれない。そのくらいの仕上がりだった。ヨーホーレイクとダノンザキッドも相当良かった。
勝とうが惨敗しようが良いモノは良い、悪いモノは悪いのでここはブレない。
スタート
もう変更の利かない◎アサマノイタズラは痛恨の出負け。絶好のスタートを切ったタイトルホルダーが先手を奪い、人気の2頭ダノンザキッド、エフフォーリアは3~4番手で1コーナーに入って行くところ、コーナーワークでワールドリバイバルが先頭に立つ。
道中
1000m通過は1.00.3。稍重と言う事を踏まえても遅くも速くもない平均ペース。
出遅れたアサマノイタズラが押して行って、掛かって、抑えてと無駄な独り相撲をしていたので、終始横にいたダノンザキッドにとってはかなり気の毒な展開に見えた。元々大跳びで道悪は巧いと思えないダノンザキッドはここで結構消耗させられていたようにも思える。
展開的にはタイトルホルダーには絶好。後方勢にはこの時点では厳しい展開。
直線
4コーナーでワールドリバイバルを早々と交わしたタイトルホルダーが先頭に立ち、直線はやや外に持ち出そうとする。終始アサマに付きまとわれていたダノンはここまで。横山武史エフフォーリアは躊躇なく空いた内を突く。馬の地力に相当の自信が無ければ出来ない騎乗、そして馬はそれに応えた。
100回走れば100回勝つような見事な勝ちっぷりでエフフォーリアは81代皐月賞馬に輝いた。
その他上位入選馬
2着タイトルホルダー
テン乗り田辺の見事な騎乗。馬の持ち味を100%生かしたが相手が悪かった。
3着ステラヴェローチェ
思い返せば泥田のサウジRC(G3)で楽勝していた過去がある。
3番枠と言う苦難の枠で、あの展開で後方からイン突きして3着は重の鬼認定をしても良いレベル。
共同通信杯の凡走はなんだったのか再考せねばなるまい。
4着アドマイヤハダル
Ⅽ.ルメール騎手はお手本のような乗り方をしている。これは1番枠を引いた不運を嘆くしかないだろう。
5着ヨーホーレイク
デキの良さと能力からも11番人気の評価は不当だった。人気の盲点として期待していたファンも少なくなかったのでは?と思うが、メンバー中上がり3F最速の36.6で追い込んでの5着と少し残念な結果。岩田望来騎手もそれなりの騎乗はしているが、4コーナーでダノンとアサマに挟まれたのが結果的には痛かった。
エフフォーリアの評価
ダノンザキッドをはじめとする番手追走の馬が結果的に消耗戦に持ち込まれた事で3~7着馬は全て後方勢。
涼しい顔で抜け出したエフフォーリアの強さは望外のモノであったことがここでも見て取れる。
現時点で2冠当確と考える人が居ても不思議ではないし、逆転候補をすぐ挙げろと言われてもなかなか思い浮かばないかも知れない。
日本ダービーでの逆転候補
ここは後々語らせて頂く。
皐月賞組では逆転は厳しいとは現時点ではまだ思わないが、簡単ではないだろう。
現時点では無敗の2冠に挑む横山武史自身が持つ、とてつもないプレッシャーこそが最大の強敵ではなかろうか。
JRAのホームページかnetkeiba.comなら何かを見出しているかも知れないので一応貼っておく。
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