昨日までは超有力馬3頭それぞれの紹介をしたが、今日は全頭を見直していく。
調教の動きも含めてのものなので、ボチボチ精度は高くなっている。
今回の問題は本命馬に少し心情が入っている事だ。
皐月賞
枠順
週中に何度か言ったように皐月賞に限っては内枠は絶対的に不利。
開催最終週で使い込まれた馬場の4コーナーからのスタートで内枠が良い理由があればご教授願いたいくらい。
スタート直後は少しでも馬場の良い中枠~外枠に有利な事は子供でも分かりそうなものだが、驚く程知られていないし気付かれていない。
昨年は1強コントレイルが最後外に持ち出して事なきを得たが、その前の1番枠の勝利は1994年ナリタブライアンまで26年遡る。ヤエノムテキが勝ったのは内枠圧倒的有利の東京2000mでの皐月賞。
勿論それも踏まえて全頭診断していく。
①アドマイヤハダル
アグネスタキオンとの2頭立て同然だったジャングルポケットは躓き6馬身程の不利を被り、ラガーレグルスはゲートすら出なかったいわくつきの枠であり、物理的にも超不利な枠を引いてしまった。
全てをねじ伏せるほど強力な馬が1番枠なら買うより他にないが、ルメールが乗り馬が居なくて回ってきただけで3番人気に支持されるアドマイヤハダルは私にはカモにしか見えない。
②ルーパステソーロ
出るだけ。戦績も今週の動きも特筆すべきものは何もない
③ステラヴェローチェ
共同通信杯(G3)で底が知れてしまった感がある。
今まで本当の強敵と当たってこなかったツケが回ったかも知れない。
馬場の悪いインに閉じ込められる枠も厳しい。
④イルーシヴパンサー
立ち回りは巧いが、スプリングS(G2)上位とは力の差が大きいように思える。
ドゥラモンド、レインフロムヘヴンに捻られているようでは厳しいか。
⑤ヴィクティファルス
スプリングSは改めて見るとやはり強い競馬。かなり高い能力を秘めており、戴冠の可能性も低くはない。
皐月賞とすこぶる相性の悪いハーツクライ産駒だが、軽視は出来ない。
⑥ヨーホーレイク
レースレベルに疑問符の付くホープフルS(G1)ときさらぎ賞(G3)の両方を使った唯一の馬。
とはいえ一番強い競馬をしているのはこの馬だという向きもあり、実際にそうかも知れない。
この馬に関しては岩田望来がネックのように思えるが、人気の薄さを考えればヒモに入れても悪くはない。
⑦エフフォーリア
今年の前哨戦で最もハイレベルだった共同通信杯以降、一気にクラシック戦線の主役に躍り出た。
掻き込むフットワークなので道悪もそれほど苦にならなそうな点も◎
横山武史がここを勝つと無敗の皐月賞馬でダービーに挑むということになるが、今の武史ならそんなチャンスすら掴みそうな勢いがある。
⑧ダノンザキッド
鞍上川田は土曜のアーリントンカップ(G3)をホウオウアマゾンで勝利。無双モードに入っている。
今回コンビを組むダノンザキッドは2歳王者だが、弥生賞(G2)の内容が冴えず、脚を測るにしてももう少しなんとかならなかったものか。
跳びの大きな馬で、渋った馬場は本来向かないハズなので人気程の信頼は置けない。
⑨ラーゴム
きさらぎ賞は北村友一にしては上手に乗った。ただ、レースレベルが低い。
これを買うならヨーホーレイクを買いたい。
⑩シュヴァリエローズ
ホープフルSも若葉Sも完敗では手を出せない。
⑪ディープモンスター
マスターズで松山英樹選手がグリーンジャケットを着たため、緑帽の6枠には注意したいところであったが、中山GJ(J・G1)でメイショウダッサイが美味しいところを持って行った。
ディープモンスターはどうもキタノコマンドールに似通っているように思える。
まだ強い馬との対戦がなく未知数の部分が多いが、アドマイヤハダルに完敗しているのはかなりのマイナス材料。体形的にも距離はもっとあったほうが良いタイプに見えるので、ダービーは分からないが秋の神戸新聞杯(G2)ではおそらく買う事になる。
⑫ワールドリバイバル
特に強調すべき材料が見当たらない。
⑬タイトルホルダー
弥生賞馬なのに10番人気というのは意外ではあるが、そもそも弥生賞のレースレベルが低く、大本命だったダノンザキッドがあれではこの馬の評価が上がらないのも致し方ないかも知れない。
ダノンザキッドともう一度まともにぶつかっても勝てるかどうかは春先の成長力に委ねられることになるが、そもそもダノンザキッドを推していないここで手を出すのは難しい。
⑭アサマノイタズラ
メンバーレベルもレースレベルも高かったスプリングSは勝ちに等しい内容だったにも関わらず現状12番人気という皐月賞最大の惑星。
とにかく地味。騎手も上手いわけではない。だが能力は確か。
全てのレースを見直してみたが、実質4戦3勝でもおかしくない。
⑮グラティアス
皐月賞は外枠の期待値が内枠より遥かに高いため8枠の2頭には警戒が必要。
しかも2頭とも最近流行の「トライアル使わない組」だ。
グラティアスは器用さもあり、ピッチ走法で重もおそらくこなす。
レシステンシアの弟だから短距離?みたいな話も聞くが、レシステンシアの父はダイワメジャー、この馬の父はハーツクライだから全く関係ない。
むしろハーツクライの皐月賞との相性の悪さの方が問題である。
⑯レッドベルオーブ
曲がりなりにも朝日杯FS(G1)で1番人気に推された馬。例年通り高速決着が見込めるような馬場なら出番もあるなと考えていたが、調教の動き、馬体ともまだ重い。
結論
◎ ⑭アサマノイタズラ
○ ⑦エフフォーリア
▲ ⑤ヴィクティファルス
△ ⑮グラティアス
以上。好レースを期待する。
結果
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