小倉競馬場の馬場状態
第1回小倉競馬の4週目。そしてAコースでの最終週となる。
土曜の天候は微妙だが夕方までは曇り予報。そして土曜夕方から日曜明け方までは断続的に雨予報となっており、日曜日は最低でも稍重~となりそうな気配。
今週も日曜日は中央場所で2重賞が組まれ、先週同様土日共に致命的な騎手質で行われるため、運ゲー上等的に穴を狙う方以外はあまり触れない方が賢明と見られる小倉。
そう簡単にこちらが思うようなレースは見せてくれない事を想定し、大怪我をしない立ち回りがこちらには求めらる。
小倉の立ち回りとして常々申し上げている事だが、基本的には爆絶外枠有利の芝1200mで無心に外枠から買っていれば悪い結果にはならない。
小倉競馬使用コース
Aコース(内柵を最内に設置)
第1回小倉全8日(1/13~2/4)
平地重賞競走
1/13㈯農林水産省賞典愛知杯(GⅢ)
Bコース(Aコースから3メートル外に内柵を設置)
第2回小倉全8日(2/10~3/3)
平地重賞競走
2/18㈰小倉大賞典(GⅢ)
馬場の変遷
第1回小倉競馬は全8日でAコース(最内に内柵を設置)を使用する。
最上段が開幕週で下に行くほど最新となる。
3コーナー
Aコース
4コーナー
Aコース
直線
Aコース
ダート
- 昨年の第3回小倉競馬終了後、一部の路盤点検を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
- クッション砂の凍結防止のため、コース全面に凍結防止剤を散布する場合があります。
芝
- 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
- 昨年の第3回小倉競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業を実施しました。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①昨年の第3回小倉競馬終了後、傷んだ箇所の蹄跡補修を行い、10月中旬に洋芝をオーバーシードしました。生育は順調で、全体的に良好な状態です。
A②3コーナーの内側に傷みが出てきましたが、その他の箇所は概ね良好な状態です。
A③コース全周の内柵沿いに傷みが見られます。特に3コーナーから4コーナー内側の傷みが大きくなっています。
A➃コース全周の内柵沿いに傷みが見られます。特に3コーナーから4コーナー内側の傷みが大きくなっています。
※JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。
小倉競馬場:コース図
コース立体図(右回り)
コース平面図(右回り)
断面図(右回り)
断面図(ダート・右回り)
1615.1メートルという芝コースの1周距離(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は、福島競馬場に次ぐ小ささ。標準的な長さと言える直線(293メートル)に坂は設けられていない。小倉競馬場は「平坦、小回り」を地でいく、いかにもローカル場らしい競馬場と言える。そんな小倉には2つの特徴を指摘できる。ひとつは2コーナーに小高い丘が設けられていること。先に「平坦」と書いたけれど、それはあくまでも最後の直線に限った話で、芝コースの高低差は3メートルに及ぶ。競馬場全体がフラットな造りになっているわけではないのだ。
芝コースの起伏構成について詳細に見ていくと、ゴールラインから2コーナーにかけて緩やかな上りが続き、ここで上ったぶんを2コーナーから向正面、さらに3コーナーから4コーナーにかけて下るレイアウト(3コーナー手前にはわずかな上り勾配がつけられている)。その3、4コーナーにはスパイラルカーブが導入されており、直線は平たん。2コーナー奥のポケット地点からスタートした後、ゴールまで上り勾配を走る局面がほとんどない芝1200メートルでは特に“スピードの絶対値”が問われる。
実際、芝のレースでは逃げ、先行タイプが明らかに優勢を誇り、極端な追い込みはあまり決まっていない。ただし中長距離戦では2コーナーでペースが緩みがちなこと、そのためもあってか、まくった馬の活躍が水準以上に目立つことも頭に入れておきたい。
一方のダートコースは1周距離が1445.4メートル、直線の長さは291.3メートルで、福島(1周距離1444.6メートル、直線295.7メートル)とほぼ同じサイズ。全体の高低差は2.9メートル、2コーナーの丘から4コーナーにかけて下り、残り400メートル地点から直線にかけて緩やかな上り勾配(高低差0.6メートル)が続く。このように起伏の構成は微妙に異なるものの、芝コースと同様、極端な追い込みはあまり決まっていない。サイズから浮かぶイメージ通り、逃げ、先行タイプが優勢、差し馬なら中団程度にはつけられる馬を狙いたい。
さて、小倉競馬場のもうひとつの特徴はコースの幅がゆったりしていることだ。30メートルという芝コースの幅員は、ローカル場としてはかなり広い。この広い幅員を活用し、A、B、Cと3つのコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散が図られている。
開催と開催の間隔が長い小倉では、芝の養生期間を十分にとることができる。そのため、良好なコンディションで開幕を迎え、それが長続きするのが例年の常。もちろん天候にもよるが、総じて馬場は傷みにくく、開催の終盤に差し掛かっても走破タイムは速い傾向にあることも覚えておこう。
コースは右回り、障害戦は専用コースで争われる。内馬場を横切るタスキコースには高低差2.76メートル、長さ81.2メートルのバンケット障害が設けられ、レースに彩りを加えている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 完璧に外枠優勢。今後はゴール前一変が日常。
小倉の芝で最も多く使用される1200mは2コーナー付近ポケットスタート。
スタート直後から緩やかに降りて行くのでテンが速くなりやすいコース。
最初のコーナーまで約480mあるので枠順は不問。
外枠は他の距離と一緒くたにされて人気が伸び悩むので妙味的には外枠。
開催が進むと内枠を引くだけで詰む傾向。
芝1800m 外枠不利
最初のコーナーまで僅か272m。開幕週の多頭数外枠などは黙って消す胆力を。
芝2000m 中から外枠狙い
4コーナー付近のポケットスタートで最初のコーナーまでは472m。
1200と同じくこういう条件では開催が進むにつれ内枠は厳しくなってくる。
芝2600m 内枠有利
向正面2コーナーを回ってちょっといった所がスタート地点。最初のコーナーまで244mと短く、明らかに内枠の先行馬に分がある。
開催時期問わず、単騎逃げが狙えそうな馬がいたら結構狙う舞台。
芝1000m・1700m 存在するだけで使われない
ダート1000m フラット
下りながら365mの直線で枠順はそれほど気にすることはないが、外からスパイラルカーブを曲がり切れない馬の飼い葉になることは避けたい。
純粋な脚の速さが求められるが、ローカルで展開の読めない騎手が集うと一転カオスになるのでメンツと展開は要注意。
馬が速ければスタートを決めればなんとかなるので下級騎手でも勝負になる。
ダート1700m 先行力とコーナーワークの巧さが重要。
最初のコーナーまで約343mとぼちぼちあるのでそこまで枠に神経質になる必要はないが、ある程度の先行力は欲しい。
ダート2400m 基本はパス
どこの競馬場でも怪しい距離のダートはあるが小倉はこの2400m。
スタートから暫く下り、一週目のゴール板を過ぎると坂が待ち受け、また下っていくという乱気流なコースなので展開次第でなんでも起こり得る。
あまり触らない方が賢明。
結論
- 土曜日に水が残っているかは朝確認。日曜日は渋馬場での開催が予想される。
- クッション値は8.8(金曜時点)と普通だが、日曜は緩くなる。
- 芝1200mはスピードの絶対値が抜けていればでHペースでも押し切れる。
- しかしながら圧倒的に外枠優勢。ゴール前一変も目立ってくるだろう。
- Aコース最終週なら芝1200mしか用は無い。
- ローカル開催あるあるの騎手質。こちらの思うようには運ばないと思え。
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レース展望
土曜
未
日曜
他場
川田本
素直に面白かった。駄騎乗が少ない理由が分かる。
読んでおいて損はないと思うよ。
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