馬券が絶不調である。
特に秋開催が始まってからはひどく、ほぼ全ての購入レースで◎〇どちらか一方が取り返しのつかないレベルの不運に見舞われる。
一度秋の重賞競走を振り返り、予想に何が足りないのかを再確認せねばなるまい。このままでは年末まで続くG1シリーズを乗り切れない(;´・ω・)
9月の重賞競走振り返り
紫苑S(G3)
勝負度:B
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎エイシンチラー | 5 | 14 | 大出遅れ |
〇ファインルージュ | 2 | 1 | 順当勝ち |
▲ホウオウラスカーズ | 7 | 7 | 外枠⑰こなせず |
△ホウオウイクセル | 9 | 13 | 大出遅れ |
2着①スルーセブンシーズ、3着③ミスフィガロは共に内枠と、枠順の優劣が結果を大きく左右した。
◎△が取り返しのつかないレベルで出遅れ。不遇枠の7番人気▲に期待するのは酷な話だが見せ場は作ってくれた。
京成杯オータムH(G3)
勝負度:B
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎マルターズディオサ | 4 | 8 | 大出遅れ&大外回し |
〇グランデマーレ | 5 | 11 | 敗因不明 |
▲グレナディアガーズ | 1 | 3 | コース取りの差で敗戦 |
△スマートリアン | 9 | 4 | 状態もハンデも〇 |
1着②カテドラルは詰まりながらも能力で勝利。2着⑨コントラチェックは中山巧者。さらに他の逃げ馬の出遅れや消極的騎乗によって棚ボタの単騎逃げという幸運を掴む。◎マルターズディオサは大出遅れから付いていく気も見せず大外をぶん回して無駄に上がり最速。
セントウルS(G2)
勝負度:A
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎レシステンシア | 1 | 1 | 余裕残しも逃げ切る |
〇クリノガウディー | 4 | 3 | やや急仕上げ |
▲ピクシーナイト | 2 | 2 | 好仕上がり。 |
△ラウダシオン | 5 | 13 | 敗因不明 |
このレースはジャンダルムが絶好のデキだったが大きく出遅れハナ差届かず4着。あれではスプリンターズS(G1)に余力が無かったのも頷ける。
ローズS(G2)
勝負度:D
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎アールドヴィーヴル | 1 | 3 | 休み明け及第点 |
〇タガノディアーナ | 6 | 5 | 外枠⑯こなせず |
▲タガノパッション | 2 | 12 | オークスが過大評価 |
△コーディアル | 8 | 13 | 順当 |
勝ち馬の⑫アンドヴァラナウト福永、2着⑩エイシンヒテン松若が完璧に乗った。戦前の予想通り低レベル戦で、毎回結果が変わりそうなレース。
セントライト記念(G2)
勝負度:A
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎タイトルホルダー | 1 | 13 | ドン詰まり |
〇アサマノイタズラ | 9 | 1 | 能力 |
▲グラティアス | 3 | 9 | 敗因分析中 |
△ソーヴァリアント | 2 | 2 | 順当 |
勝った②アサマノイタズラは世代屈指の能力を持つが、それを台無しにする騎乗がこれまで長く続いていた。今回は待望の騎手変更。ハイペースではあったが、展開が向いたのはむしろソーヴァリアントなどの中団グループで、どうにもならない位置から届いたのは力の違い。
タイトルホルダーは気の毒なほど詰まる。オーソクレースは状態6分だったが能力と騎手の腕で3着。
神戸新聞杯(G2)
勝負度:B
印 | 人気 | 着順 | 短評 |
◎シャフリヤール | 1 | 4 | 厩舎が道悪苦手 |
〇ステラヴェローチェ | 2 | 1 | 重は鬼 |
▲セファーラジエル | 6 | 7 | 謎騎乗 |
△ワンダフルタウン | 4 | 8 | デキ不十分 |
日中の雨でステラヴェローチェが頭。書き換える余裕がなくTwitterで報告。シャフリヤールも他に敵はいないはずだったが想像以上に重をこなせず4着まで。
セファーラジエルは好発を決めたが首が締まるほど抑えて後方まま。さすがに調教師からの支持だったと思われるが、目を疑うようなアタオカ騎乗。
2着レッドジェネシスはサドラーズウェルズ由来の重適性。3着モンテディオは状態の良さを活かしきった。
オールカマー(G2)
勝負度:C
印 | 人気 | 着順 | レース内容 |
◎ランブリングアレー | 4 | 7 | 伸び一息 |
〇セダブリランテス | 8 | 15 | 完全に枯れた |
▲レイパパレ | 1 | 4 | 目標にされ |
△ウインマリリン | 2 | 1 | 成長確か |
超ド級が1頭もいない1戦だが、戦績は立派なレイパパレの出走で盛り上がる。そこそこ流れるペースを予想して後方組を優位と見たが明らかに穴目の無理筋狙い。
好枠からレイパパレをマークしたウインのワンツー。捲りに出たグローリーヴェイズが最後僅かにレイパパレを交わしての3着。
結果を左右するファクター
これは大きく分けて5つあると考えている。能力・状態・馬場・枠順・展開だ。
- 能力・・・馬が持つ性能。
- 状態・・・馬の体調の善し悪し。
- 馬場・・・当日の馬場コンディション。
- 枠順・・・有利枠不利枠が露骨なコースも。
- 展開・・・レースの流れ。
私はその馬の持つ資質に目を奪われがちなので、どうしても潜在能力の高さを最上位にしてしまう。続いて状態の良さだが、人間だって元気な日もあればやる気皆無の日もあるだろう。
強い馬がある程度力を出せるなら何とかなりそうなものだが、問題なのは3番目~5番目の「運が絡む部分」だ。
馬場・枠順
馬場の消耗度や天候によって出る内前有利や外差し有利などの傾向を横文字にしたもので「トラックバイアス」という言葉がある。
各コースの形態によって強弱はあるがこれは非常に大きなファクターで、有名なものでは「開幕週は逃げ先行有利」、「中山マイルは外枠不利」などはもはや定型文とすら言えるレベルで浸透している。
もしピンと来なければパトロールビデオを見まくる癖を付けると良い。
👇トラックバイアスを深く知ると気付けること
天候と枠順は出走各馬の運に左右される。そしてこれはレース前に発表されているファクターなので軽視は厳禁。
展開
99%は運任せ
馬券に勝つ上で最大の難関が圧倒的な運力が試されるこの部分。私の場合は単発のレースで馬券に勝っても「読み通り」ではなく、「運が良かった」と考えるようにしている。
レースはコンマ1秒単位で展開が変わり、物言わぬ馬と赤の他人である騎手がそれぞれ思い思いの行動をとる。そして馬券購入後は彼らに全権が委ねられる。
全ての人馬が思い通り動いてくれた奇跡の上に「的中」はあるのだ。
読める要素と読めない要素
- 出遅れ。
- 折り合い難。
- 駄騎乗。
- 詰まり。
- 落馬、事故その他イレギュラー。
他の要素も山ほどあるが、目立つ事例を並べた。中には過去のレース内容や枠順、騎手の巧拙などからある程度予測のつくものもあるが、完全ではない。例えば以下のレースを見てみよう。
- ラガーレグルスの皐月賞
- ノーリーズンの菊花賞
- サイレンススズカの秋天
- オルフェーヴルの阪神大賞典
歴史的に見ても大きなイレギュラーを並べたが、これらは大なり小なり日々行われる全レースで発生する可能性のあるものだ。
「ラガーレグルスは最内枠どうなの?」
「ノーリーズンは距離長いから外す。」
「スズカは最後に止まる。」
「オルフェは飛ぶよ。」
ホレ見た事かと言いたい気持ちはわかる。無論「凄いね」としか返せない。
サイレンススズカを競争中止に至らしめ、ドヤってるような類はその豪運を使って歴史を変えてもそれに気付くことはない。
私はこれを「腕運逆転の法則」と呼んでいる。仮にアカギや塊でもヒラ打ちで毎回配牌1~2シャンテンの人間には勝てないし、世界最強のポーカー王者でも配牌で毎回4カードの人間には勝てない。
現実的に神に選ばれた人間は存在する。選ばれなかった人間は他の部分で穴埋めをする努力が必要であり、それを怠ったら即養分となる。
結局競馬は運任せなのか?
残念ながら答えはYESだ。
一発勝負で能力値が他馬の100倍ある馬の単1.3倍・複1.1倍に爆盛りなどはただの暴挙だ。こんなので上手く行くのは一握りの豪運さんだけで、大抵はゲートで直立され、逸走され、落馬されて血祭りに遭うのが関の山である。
出来る限り運の絡む要素の少ないレースを厳選し、数回に一回は起きるイレギュラー分もキッチリ回収できるよう馬の力量・状態を把握し、馬場を見極め、適切なオッズへ投資し続けることで回収率を上げていこう。
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