2023年4月9日㈰に阪神競馬場で行われた第83回桜花賞(GI)は、川田将雅騎手騎乗の圧倒的1番人気リバティアイランドが道中は後方三番手から直線は大外に持ち出し、一頭だけ別次元の豪脚で全馬を抜き去って圧勝。
その勝ちっぷりは『三冠当確』の声も上がる鮮やかさだった。
桜花賞(GI)
各馬短評
1着 ③リバティアイランド
- 即蓋が想像されるようにこの馬にとって③は必ずしも好枠ではなく、陣営としては⑧~⑩くらいがベストと考えていたはず。
 - 「進んで行かなかった」とレース後に川田。
 - ここの展望をリバティアイランド自身が読んでおり、「それなら少し離れておこう」と彼女自身が考えたとしか思えない。
 - 高速馬場のミドルペースを後方3番手、最初の600mで外からドゥーラが蓋をしに来る。
 

ここでドゥーラが位置をキープしていればリバティアイランドは直線大外に持ち出すことは出来ない。戸崎、穴党の期待を一身に引き受ける。
- でも戸崎もアホではない。このペースでここにいると自身が負け確なので進出を開始するしかない。結果的にここが勝負の分かれ目となる。
 

- そして、結果的にはここから大外に持ち出して2着馬を1.6秒上回る32.9(次位は12着キタウイングの33.6)という異次元の末脚を繰り出して最初の一冠を手にすることになるのだが、4角でこうなるか、内から馬群を縫うかの2パターンが事前想定。単勝1.6倍は厳しいオッズだというのはそういうことだ。
 

- これだけ厳しい展開で勝たれると「化け物」という言葉しか出てこない。距離が延びるとかどうでもいい話で二冠はほぼ確定級。
 

- 川田はレース直後、馬上で「勝たれる思た」と2着コナコーストの鮫島に向かって胸の内を漏らしている。川田目線での桜花賞ジョッキーカメラ動画をJRAが出しているので見ておくとよいかもしれない。
 
2着 ⑨コナコースト
- チューリップ賞は勝ち馬より強い競馬。
 - 差し馬にとっての絶好枠⑨
 - 減り続ける体がさらに-4㎏と少し不穏。
 - いままでとは打って変わってモズメイメイから少し置いた番手追走。
 - 緩めのミドルで今回は勝てる馬に対し2馬身差の番手で展開利を得る。
 - とんでもない好騎乗で川田に冷や汗をかかせる。
 - 馬も強い。
 
3着 ⑭ペリファーニア
- 短期間に2度の輸送にも関わらずパドックでは最上位のデキ。
 - コナコースト以上の絶好位だが枠が僅かに外過ぎたか。
 - 直線は夢を見れる内容。
 - 素直にコレは能力が高い。
 
4着 ⑤ハーパー
- 前回は8分のデキでの勝利。間に一戦挟まなくて済んだのは良い。
 - 追い切りも上々、あとは直前の気配だけ。↓良くない。コナコーストも減ったら気配に関わらず消さざるを得ない人気で仕方ない。
 
パドック良いのが⑬⑭。
力足りるのかな?②ライトクオンタムと⑨コナコーストは消した。
⑤ハーパーの-4kgはあんま好ましくないけど素質でなんとかしてくれ。
— ぽぽん (@popon10d) April 9, 2023
- 6番手になるともうスロー。さすがルメールの騎乗。
 - 状態負けの部分はあるものの、2着馬3着馬共に有利な条件でレースを迎えたわけではなく、勝ち馬は規格外。
 - 「4着」が現状の力。
 
5着 ④ドゥアイズ
- 枠順やこれまでのレース振りを見ても凡走が最も考え辛い馬がコレ。
 - しかし力量的に勝ち切る可能性はほぼ無いのは全国的に了承済み。
 - というわけでヒモ人気として当然爆売れ。
 - スタート決めて下げるのは理解不能で、これは鉄板NG騎乗。
 - さらに最後の直線で外側に斜行。
 - となればまぁこんなもんだろう。
 
6着 ⑪シンリョクカ
- 圧倒的前有利の展開で道中11番手ではこの結果も仕方ない。
 - 運は化け物なのでオークスもなんだかんだで出て来るだろう。
 - 悪い競馬ではないが今回は位置取りが全て。
 
7着 ⑫シングザットソング
- 完璧な競馬で最後止まったのは力負け。
 - 距離も1400mがよさそう。
 - オークスでは不要。
 
8着 ②ライトクオンタム
- パドックでまるで良く見えず、リバティ蓋を流れ弾で喰らうことが容易に想定出来る悪枠(並び的に)なので過剰人気がここで確定。
 - 好スタートを決めたがなぜか控え、本来リバティが食らうはずだった即蓋を一身に受けて折り合いを激しく欠く。
 - 武豊でも駄騎乗は駄騎乗。忖度は無い。
 - 直線半ばで手応え失う。
 - オークスで人気激落ちなら狙うことは可。
 
9着 ①ブトンドール
- 1400mベストの馬で今回は厳しい。
 - 最強スタートを決めたが少し中途半端な競馬。
 - 距離短縮なら再度狙える。
 
10着 ⑩エミュー
- 松山のんびりし過ぎ感。
 - 直線前壁祭り。
 - 極悪馬場での激走から中2週でこれだけやれれば頑張った方。
 - 血統的(ハービンジャー・スペ)にもオークスは下手したら面白い。
 
11着 ⑰ラヴェル
- 世代でウンブライルと1.2を争う枠運の無さを誇る。
 - 鉄板で出遅れる。
 - 姉ナミュールはオークスで枠運が一変した。そこに活路か。
 
12着 ⑧キタウイング
- 一瞬も促さず緩いペースが見え見えの中で最後方からは流石杉原。
 - 最後方から次位の上がり33.6は重賞2勝馬のせめてもの意地か。
 
13着 ⑥モズメイメイ
- 単騎逃げで超展開利を味方に付けるのは確定事項。
 - 前回メイチで今回はデキ微妙。
 - 先々は1400以下とはお伝えしている。
 - 前走の2~3着馬に今回は勝てないともお伝えしている。
 
14着 ⑬ドゥーラ
- 力量的に勝負にならないここより前走が勝負所。
 - そこでレースにならずダメージが少なく、今回も当時のデキをキープ。
 - お決まりの出遅れ。
 - スタート後600~800m地点で外からリバティに蓋。
 - ここでの彼女の動き方次第ではリバティアイランドの戦績に大きな傷を付ける可能性があった。
 - 展開的にそこに居座るわけにもいかず、蓋やめて力負け。
 
15着 ⑦コンクシェル
- 力負け。
 
16着 ⑮ジューンオレンジ
- 本来は前走でも4着で力負け。
 - そもそも後ろからどうこう出来る流れではない。
 
17着 ⑯ムーンプローブ
- 展開・枠・力。
 
18着 ⑱トーセンローリエ
- 気合いを付けてゴミ枠から前に行き、直線に入るまで見せ場。
 - 最後は一杯になったが、人気薄でも出来る事をした和生に落ち度はない。
 
まとめ
- 内容的にリバティアイランドは⑳番枠でも勝てていた。
 - 余程の事故がない限りリバティアイランドの春二冠は当確。
 - オークスの連下候補はひとまず2.3.4.5.6.8.10.11.12着馬と他路線組から。
 - ↓人気が欲しいです(´;ω;`)
 
参考

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