【重賞レース回顧】第53回高松宮記念(GI)ファストフォース

重賞レース回顧

2023年3月26㈰に中京競馬場で行われた第53回高松宮記念(GI)は、団野大成騎手騎乗の12番人気ファストフォースが優勝。メンバー隋一の重馬場適性を遺憾なく発揮して人馬共に嬉しいGI初制覇を飾った。

高松宮記念(GI)

各馬短評

1着 ⑬ファストフォース

  • …のツイート通り不良馬場で大きな恩恵を受けるのは明白だった。
  • 枠順も今回は6~12がベターでギリギリ。
  • 最後まん真ん中を抜けて来る差し馬という条件もピッタリ。
  • 勝つべくして勝った。
2着 ⑮ナムラクレア
  • 鉄だったスプリンターズS(GI)での「ヘマ中再来」が最大の恐怖。
  • 前走がピークで状態維持がカギ。
  • 少し落ちるデキ。
  • 来た理由は重適性および力量と進路取り。
  • 巧中(ウマナカ)だった。
  • 冠名「ナムラ」にいつの日か悲願のGⅠ制覇をもたらす器。
3着 ①トゥラヴェスーラ
  • 当レース最大の驚き。
  • 馬体重の-12は結果的に見れば絞れていたようだ。
  • 死んだ最内枠からひたすら最内を進む。
  • 中枠引いていれば勝っていた可能性も?

1~2着馬(橙)とは対称的に赤線内の超デッドラインを爆走(白)しているのが分かる。

4着 ⑥ナランフレグ
  • 前走より色々と好転材料アリ。
  • 出遅れの上ヴェントから軽いタックル。
  • 内に押し込められ⑨に横壁され、なかなか外に出せない。
  • それ4。
  • 前年覇者の意地は見せている。
5着 ⑯グレナディアガーズ
  • 完全舐めプの前走より少し上向き。
  • 軽い出負け。
  • 上がり最速(34.9)を繰り出すが、さすがに4角最後方では厳しい。
  • 重馬場適性と1200mに生じる疑問符を払拭した。
6着 ⑧ロータスランド
  • 3角で僅かに不利。
  • 直線外に持ち出すのにひと手間。
  • 重適性はやはり相当。
7着 ⑫アグリ
  • 35.6-35.9の決着タイムなら、先行勢はペースで潰れたわけでもなく単純に道悪の巧拙がそのまま出た結果で馬場に泣いた。
  • 僅かに早仕掛けが祟ったが誤差の範囲。
  • 1200mは問題ないが、現状1400mベストか。
8着 ⑦ヴェントヴォーチェ
  • 前走急仕上げで今回は上積みあり。
  • スピード競馬に強いタイプで重は割引。
9着 ③キルロード
  • 強い先行馬のいる中、わざわざ悪いインに向かっての逃げはさすがに厳しい。
  • 直線は外に向かったが逃げ争いの無理が響く。
10着 ⑱ウインマーベル
  • さすがに大外は酷く、運の絶対値が足りない。
  • ガッツガツに押していくが上がり切れない。
  • それでも4角で一度は見せ場。
  • 十分頑張っており、枠負けによる部分大。
11着 ④ダディーズビビット
  • 悪枠で先手争い。
12着 ⑤メイケイエール
  • 不良馬場で上がりがかかるのは歓迎。
  • デキも絶好。
  • パドックまでは大人しい。
  • レースで折り合い難爆発。
13着 ⑪ピクシーナイト
  • 無事完走した。許してあげてほしい。
14着 ⑨ディヴィナシオン
  • ナランフレグを外に出すのをひたすら邪魔することに終始。
15着 ⑭トウシンマカオ
  • 懸念していた「仕上げ過ぎによる細化」が的中。
  • これで見限る人はいない。
  • 次回以降は馬体を少しふっくらさせての巻き返しに期待。
16着 ②ウォーターナビレラ
  • 隠れ重適性に期待の1頭。
  • まさかの-16㎏。春の牝馬だけにかなり気になる。
  • 地獄枠から逃げ争いに加わる。
  • しかも早々に押し込められる不利。
  • 人気通り。
17着 ⑩オパールシャルム
  • シンガリ人気もなんのその、雅の心意気や良し。
  • どんな人気薄でもしっかり仕事をやり切った。騎手の姿勢として素晴らしい。
  • 力負けだが買ったファンも納得だろう。
18着 ⑰ボンボヤージ
  • さすがに家賃が高かった。

まとめ

決着タイムが1:11.5という歴史に残る遅さ、そして勝ち馬が12番人気ということで評価の分かれるレースではあったが、個人的にはやはりGIだなと思った。

有力馬の多くが不良馬場と枠順に不安を抱える中、キッチリと良いコースを選択し、持ち味を存分に活かしきった勝ち馬は7歳という年齢で遅咲きの花を咲かせたことは驚嘆に値する。

また、鞍上の団野も22歳という若さでGIを完璧に乗った経験は今後への大きな自信になるだろう。

いいレースだった。

参考

祝・ドバイ制覇

話題の川田本

人気が欲しいです(´;ω;`)


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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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