5月30日㈰は東京競馬場で日本ダービー(G1)が行われる。
いよいよ今年もやってきた「競馬の祭典」
- 圧倒的人気が予想されるエフフォーリアは鉄なのか。
- 牝馬サトノレイナスは男達を尻に敷くのか。
- 荒れるんじゃないの?
等々、日々様々な妄想が日本中で渦巻いている。
ここは一旦落ち着いて、出走登録された世代の選ばれし猛者達をフラットな視線で見て行こう。
チンタラ書いてたら確定枠順が発表されたのでそこも踏まえる。
日本ダービー出走各馬の〇✕
①エフフォーリア
○無敗の皐月賞馬で弱点らしい弱点がない。
○その皐月賞では追い込み各馬が避けた最内を3馬身突き抜けるとんでもない内容。
○ほぼ勝負付けの済んだメンツ。
○計画性すら感じる1枠①番。
×武史にかかるプレッシャーは甚大。父・典弘も22歳の時はメジロライアンで2着。
×アンライバルドやゴールドシップのように、皐月賞を圧勝してもダービーで沈むことは普通にある。
②ヴィクティファルス
〇皐月賞不向きのハーツクライ産駒の一変。
〇ハーツクライ産駒のダービー馬ワンアンドオンリーと同じ②番枠。
〇出方次第でエフフォーリアを大名マーク可能な絶好枠。
〇デビュー2戦目にして世代レースレベル最上位の共同通信杯で2着
〇なんだかんだで応援したい池添ブラザーズ。
×共同通信杯がフロックで、且つスプリングSで負かしたアサマが弱い馬だった可能性。
×外に出せずインも突けずにドン詰まり。
③タイムトゥヘヴン
〇マイル血統を遡るとこっそりダービー、オークス馬の血を内包。
〇そもそもデビュー5戦目までは中距離を走らせてる。
〇石橋脩はコズミックフォースで爆穴を叩き出している。
〇位置取りは間違いなく絶好位を取れる。
×やはり父母は短距離血統。
×弥生賞での力負け感。
④レッドジェネシス
〇ダービー2勝の父は息子とのワンツーすら画策できるほどの腕達者。
〇皐月パス→京都新聞杯Vでのダービー戴冠はよくある話。
〇上記ローテーションと血統がキズナと被る。ディープ産駒3連覇中。
×キャリアは豊富だが、強い相手と未対戦。
×前走の展開から見てもルペルカーリアと互角の力だとここでは?
⑤ディープモンスター
〇菊花賞で狙いたいと思わせる体型で距離延長大歓迎。
〇鞍上武豊はダービー5勝。父ディープも⑤番でダービーV。
×後方有利の展開の皐月賞でも7着まで。
×現状中堅クラスのアドマイヤハダルに2戦2敗。
×良くなるのはまだ先。
⑥バジオウ
〇ルーラーシップ×ハービンジャーで欧州系2400m適性の純度が高い。
〇17年目いぶし銀の大野拓弥。ダービー初騎乗初制覇のチャンス。
〇プリンシパルSにもサイレンススズカやマチカネフクキタル級が稀に混入。
〇自分が馬主でこの馬番引いたらワクワクして眠れない。
×3走前、グレートマジシャンに突き付けられた素質の壁。
×晩成血統でまだ開花前。
⑦グラティアス
〇ハーツクライ産駒の皐月賞負けからのダービーで挽回パターン。その皐月はあまりにも外を通り過ぎたのも敗因。
〇京成杯出走組は軽視されがちで期待値はやや高め。
〇キャリア3戦で負けたのがぶっつけの皐月賞6着のみと、まだ底は見せていない。
×エフフォーリアにコテンパンにされた皐月賞組のマイナスイメージ大。
×姉レシステンシアと父が違うとはいえ、体系を見てもスピードタイプの印象でまだ幼く、現時点での完成度に疑問符が付く。
⑧ヨーホーレイク
〇皐月賞では望来を乗せて上がり最速。他馬を蹴散らす根性も披露。
〇鞍上大幅強化での参戦。川田もこの枠なら先週のような暴挙には出ない。
〇日本一強運の馬主はダービー4勝。オークスの鬱憤をここで晴らす。
〇晴雨兼用。
〇⑧番枠は東京G1で3週連続馬券圏内継続中。
×スタートに不安。追い込み一辺倒がこのメンバーで通用するか?
×勝ち味に遅く、勝負が決まった後に来られても。
×前2走とも好走はしているが、底が見えた感。
×過去10年、きさらぎ賞の1~3着馬がダービーで連対したのはオルフェーヴルとサトノダイヤモンドの別格級2頭だけ。
⑨ラーゴム
〇皐月賞は消極的な競馬。重馬場も合わなかった可能性。
〇基本的に能力分はキッチリ走る優等生。
×きさらぎ賞馬
×あまり好走すると病床の北村友一が少し可哀想。
⑩シャフリヤール
○福永コントレイル3冠当日にデビュー勝ちの話題性。
○共同通信杯は脚を余している。
○3歳馬離れした毎日杯スーパーレコードV
○ディープインパクト産駒は3連覇中。
×アルアインの全弟で若干の距離不安。
×毎日杯からの直行組は過去10年3着内無し。
⑪ステラヴェローチェ
〇皐月賞では不利な内枠をモノともせず、さらに直線も内から伸びるという驚異のレース。馬場悪化なら頭まで見える真正「重の鬼」
〇真面目な話で、この馬が今年凱旋門賞参戦ならうっかりもある。
〇先週ソダシで賑わったガッキーの誕生日6/11は縁起モノ。
〇ソダシの借りを返したい馬番・騎手・調教師・生産者が謎の一致。
〇共同通信杯の凡走と地味血統で、今後も人気先行にはならないタイプ。
〇鈍重に見えて、実は切れる脚も持っている。
×2歳時のマイルに重きを置いたローテ。最近の主流2歳G1はホープフルS。
×地味
⑫ワンダフルタウン
〇和田にテイエムオペラオーに近いと言わしめた素質は仕上がり途上でも青葉賞を勝てるレベル。
〇重賞2勝&連勝馬はこの馬とエフフォーリアのみ。
×青葉賞組はダービーでは連対まで。
×真の一線級との対戦経験の乏しさ。(新馬戦ダノンザキッドから0.5差敗戦)
⑬グレートマジシャン
○賞金不足で除外対象から同系馬主キングストンボーイの謎回避で出走確定に。
○サトノレイナスの参戦でそちらにルメール。ダービーで泣き続ける戸崎に不可思議な追い風が吹いている。
○楽勝だったセントポーリア賞の勝ちタイム1:46.5秒は共同通信杯より1.1秒速い。
○先行も差しも出来る操縦性の高さ。
×毎日杯からの直行組。
×重賞未勝利
×多分私の◎
⑭タイトルホルダー
○皐月賞は先行決着となっているが、アサマノイタズラがダノンザキッドに終始喧嘩を仕掛けたため前目は息が入りにくく、実際は追い込み馬向きの展開。
○ところが展開に恵まれたように思われており、人気的に妙味大。おまけに今回は行く馬も少ない。
○世代のG1馬2頭を弥生賞で負かしているように力量上位。
×最初に脚を使わされる外枠。
×パンチ力がなく、地味。
×厩舎にまだG1勝ちが無いのにいきなりダービーを勝てるか?
⑮アドマイヤハダル
〇皐月賞①番枠はハッキリ不遇。ルメールの腕もあったが4着は立派。
〇ディープモンスターと対戦比較は上位だが人気は下。
〇オークスで岡田総帥に男を見せたミルコが鞍上。今度は利一さんに?
×皐月は内枠①、ダービーは外枠⑮。「ダービーは運の良い馬が勝つ」に対し完全に逆張り。
×血統の本質はマイルのロードカナロア産駒。東京2400mでアーモンドアイは別として、サートゥルナーリアは断然人気でも最後に止まった。
⑯サトノレイナス
○世代最強牝馬。
○数多のお手馬を捨て、ルメールが選んだ。
○里見さんの夢。
〇マイルは忙しくて置かれるが、2400なら先行も可能では?
×比較されるウォッカの世代は牡馬代表格が2着アサクサキングス。今年の世代レベルがまだ見えていないのに些か人気し過ぎか。
×ソダシにもまだ勝ててない勝ち運の無さ。「腕運逆転の法則」を体現するかのようにクジ運も悲惨。
×重賞未勝利馬のダービー馬は僅か4頭(グレード制導入以降)
- 1985 シリウスシンボリ
- 1989 ウィナーズサークル
- 1996 フサイチコンコルド
- 2019 ロジャーバローズ
⑰バスラットレオン
〇単騎逃げほぼ確実。
〇競争中止の表記は能力に関係なく人気を下げる要因。
〇血統構成は2400m全然OK。
〇キズナ産駒は春のG1成績絶好調でそろそろ1着が欲しい。
×テレビ馬にありがちな大外。
×落馬の後遺症。
×ハイペースで自滅。
週中の枠予想
エフは忖度で内。対になりそうなタイトルと運の無いサトノは外。
で、タイトルは皐月と同枠馬番違いだろなと。
だいたい決まってんだよね。 pic.twitter.com/VImf9BC2kg
— ぽぽん (@popon10d) May 27, 2021
こういうのは結局後付けで、所詮1/17の偶然と思っていい。
大部分の人がエフフォーリアは忖度枠を貰うだろうと考える応用版がハマッてしまっためタイトルホルダーを馬券から外すのは心理的に不可能になった。
まとめ
皐月賞馬エフフォーリアは強く、無敗2冠の可能性は十分あるだろう。しかしながら舞台は日本ダービーという最高峰。弱冠22歳の若者がすんなり勝ち名乗りを挙げられる程甘くはない。
重賞未勝利馬は。内枠は。などというデータは重要ではあるが、その時に走るのはデータではなく当事者であることは先週のオークス内枠不利の記事でも紹介した。
重賞未勝利ロジャーバローズも8枠⑰番ワグネリアンもダービー馬になっているし、両年共に無敗で1番人気の好枠馬が馬券から消えているのを忘れてはならない。
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