【第85回オークス(GI):回顧】チェルヴィニア

重賞レース回顧

2024年5月19日㈰に東京競馬場芝2400mで行われた第85回オークス(GI)は、Ⅽ.ルメール騎手騎乗の2番人気⑫チェルヴィニアが優勝。

桜花賞で13着と沈んでも当日2番人気に推されたようにファンは慧眼の人だらけ。

道中は桜花賞馬ステレンボッシュを真横からビタバリマークに徹し、蓋を嫌がるステレンボッシュが早々に内に進路を逃がすのを眺めながら馬場の良いド真ん中を力強く伸び、見事85代オークス馬に輝いた。

2024 オークス(GI)

各馬短評

1着 ⑫チェルヴィニア
  • デキ不十分・大外・ひたすら外回し・ぶつけられて戦意喪失の桜花賞は参考外。
  • 今回は状態も上向き、ステレンボッシュ強奪も可能であったろうルメールが騎乗。
  • その桜花賞で13着ながらも2番人気の支持。
  • スタートでしくじったのは彼女および③④⑩⑭

  • すぐに落ち着き、ステレンボッシュの真横ビタバリ。
  • 1000通過は57.7と額面はHペースだが、次位が想定59.7~8、続く集団馬群は1:00.5~8。そこまで爆速ペースではない。
  • 実質的には3番手の馬(ランスオブクイーンとタガノエルピーダ)が逃げた形。
  • おおよそ1~2着馬は1:01.0ほどのやや速めのミドルで通過した事になる。
  • そこで10番手前後なら絶好位追走。しかもステレンを内に見ながらだ。
  • 直線向くまでの戸崎に対し、全騎手から暗に「外には来れませんよ」とプレッシャーをかけている隙に自分は馬場の良い外目へ移動。ほんとウメール。

  • 抜群のタイミングで追い出しを開始、測ったように差し切る。

  • スタートの微ミスを除き、超完璧なレース運びでの快勝。
  • ステレンボッシュは道中落鉄と徹底マークに最後の進路は荒れた内。
  • よって勝負付けは秋に持ち越し。
2着 ⑦ステレンボッシュ
  • 桜花賞馬で馬体のフォルムからも距離問題なし。
  • 稽古も上々。
  • 徹底マークと流行りの鬼蓋が危惧されるが、当然勝利の確率は高い。
  • あとは大体一着馬の項目に書いてある。
3着 ⑭ライトバック
  • 桜花賞3着も気性難の塊のような馬。
  • 到底2400mで折り合うようには思えず。
  • 後ろから行く人気の瑠星というパワーワード。
  • スタートで少し後手。
  • マッハで折り合いを欠くが、初角までに落ち着く。
  • ↓わかりにくいが口を割って頭をフリフリしている様。

  • その後は後方で我慢して機を伺う。
  • ↓向正面のパト。3~4番手以下は極力内を避けているのがお分かり頂けるだろうか?白黒帽でこのラインより外に居るのは川田だけ。

  • 直線向くまでひたすら我慢し、進路を探す。
  • 外にはチェルヴィニアがいて出せず、前はホーエリートが邪魔で追い出しが遅れる。
  • 多少のロスがあったとはいえその後の馬群の捌きはかなり上手くやった。
  • 最後は上位2頭とは脚色がほぼ同じで到底追い付けなかったものの3着に滑り込む。
  • 気性が成長したらやべえ馬になりそうだが多分そこはあまり成長しなそう。
  • 脆さを抱えながら資質が高いとファンが付きやすいので人気の集め方には注意が必要。
4着 ②クイーンズウォーク
  • 桜花賞は不利まみれで競馬にならず。
  • そしてオークスはゴミ枠②となかなか運の無い馬。
  • 好スタート後、一旦外に出そうと試みる。
  • そこを外からかかって前に行くラヴァンダに呼応するかのようにこの馬もかかる。
  • 1~2角の中間まで折り合いを欠き続ける。
  • 離れた逃げ2頭、続く2頭から1秒程後ろの5番手。
  • これでもやや前過ぎる位置取り。
  • 残り400mでランスオブクイーンに並びかけ、地力に期待し早め先頭で押し切りを図る。
  • さすがに伸びきれず止まって4着。
  • 僅かではあるが折り合いを欠いたのは桜花賞に続いてのもので、今後も弱点になりかねない。
  • やや速いペースくらいはクリアしていい馬。
  • 3着馬とは僅差とは言え、4着まで落ちたのは枠での大負けもある。
  • オークスの①~④番は並の馬ではまず3着に入れないので悲しみ。
  • この敗戦で現状は桜・オの1~2着とはかなり水を開けられた格好。
  • 今後の巻き返しに期待。
5着 ⑱ランスオブクイーン
  • 登録自体が無謀と思われる未勝利勝ち以外ロクな実績のない馬カルテットの一角。
  • 状態は良い。
  • 枠は白黒帽よりは僅かにいい程度の大外⑱。
  • 離れた無謀逃げ2頭の次に無謀な3番手の位置取り。
  • 直線に入るや否や沈むはずが案外粘る。
  • あわや3着の大健闘。
  • 恵まれたわけでもなんでもなく、強い。
6着 ⑬スウィープフィート
  • 1600mではステレンボッシュとの勝負付けは済んでおり、向こうの2400m適性はバレバレなのでどうやっても2着までが大方の下馬評。
  • 素晴らしいスタートを切ったもののイキナリ手綱を引いて最後方まで下げる。
  • 大王武豊であろうとこれはファンから見れば禁忌。駄騎乗の極み。
  • 4角、チェルヴィニアの外から追い出すも圧倒的に伸び負ける。
  • 距離もあったのかなぁー?云々の前に駄騎乗。
7着 ⑥サンセットビュー
  • 世代上位とは相当の差がある。
  • 登録すれば出走可能なので挑戦。
  • スタートを決めて大人しく下げる。
  • 落ち着いた追走。
  • 団子集団の前方までは速く、展開利を得る。
  • 4角最後方から馬場の良い大外に持ち出す。
  • 垂れ散らかす馬達を一頭でも多く抜く。
  • 今出来る事は完遂した。
8着 ③エセルフリーダ
  • ミモザ賞勝ちはニシノティアモのミスもあってのもの。
  • 稽古は出色の時計を出しており状態は良い。
  • 準ゴミ枠③からスタートで躓く二重苦。
  • 雅に馬場は見えないのでとりあえず終始インビタ。
  • 前が潰れ捲るペースで4角ほぼ最後方。
  • 垂れて来る馬をちょろちょろと抜き終わったところが8着終着点。
  • 陣営からすれば十分な働きと思われる。
9着 ⑩アドマイヤベル
  • 稽古内容と映像でガレているのが丸わかり。
  • あんだけひたすら軽くて当日馬体重±0。
  • レース前で終わっていた。
  • レースセンスはあるので今回は参考外で見直し可能。
10着 ⑧ホーエリート
  • 思いもよらず多くの同意を頂いたが、買い材料の宝庫とみなしていた。
  • 好発も控えてしまう。
  • 思いのほかペースが流れたので大人しく後方に居ればいいのに早仕掛けして4角までに捲っていってしまう。
  • 追い出しも早く、最後止まる。
  • 見せ場は十分作ったが、勿体ない競馬だった事は確か。
  • とはいえやはりフラワーカップの回顧からも適距離の幅は広くない。
  • 今後も基本1600~2000くらいが守備範囲。
11着 ⑨ラヴァンダ
  • フローラSは絶好枠で神展開に持ち込むもアドマイヤベルに完敗。
  • 今日は序盤で折り合いを欠いたのが痛い。
  • ほぼ同じ形で進んだクイーンズウォークは4着。
  • 4着馬と比較は可哀想ではあるが、要は力負け。
12着 ⑤コガネノソラ
  • やることはやってレースを迎える。
  • キレ負け濃厚なのでこのメンツだと掲示板も厳しい。
  • かなりの過剰人気(7番人気)。
  • 後方追走で展開も向くが、キレないままアドマイヤベルの前壁を食らって終了。
13着 ⑮サフィラ
  • さすがにここにメイチで持ってくることは無い。
  • 一度使っただけ。
14着 ①ミアネーロ
  • 極悪枠から終始インビタ。
  • 直線も潜り込む先が最内ではどうにもならない。
  • 何度でも言うがオークスの①~④番はガチの世代トップクラスでなければ攻略はほぼ不可能。
15着 ④パレハ
  • 登録すれば出走可能なので挑戦。
  • ギリ無難なスタートも1角前のラヴァンダかかりでほんの僅かに立ち上がる。
  • 後方向きの流れだったため、直線0.2秒程見せ場を作る。
  • …がズルズルさがって15着。
  • 通った位置もあるが、おおむね力不足および距離が敗因。
16着 ⑰タガノエルピーダ
  • 近い枠から同位置で運んだランスと比較すると沈み過ぎ。
17着 ⑯ショウナンマヌエラ
  • 暴走1号
18着 ⑪ヴィントシュティレ
  • 2号



まとめ

    • 桜花賞を贅沢な叩き台としたチェルヴィニアが2歳時の評価そのままに逆襲。
    • ステレンボッシュはマークされる立場と落鉄という不運があった。
    • 3着以下とは現状かなりの能力の開きがある。
    • ポストを参考に買っちゃった人。すまぬ。
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      もう少し応援いただくとてっぺんが見えそうなのです。


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