【第84回菊花賞（GI）：回顧】ドゥレッツァ

2023年10月22日㈰に京都競馬場芝3000ｍで行われた第84回菊花賞（GI）は、逃げて控えて直線前を捕らえた4番人気ドゥレッツァがそのまま独走。

ダービー馬タスティエーラに3馬身半、皐月賞馬ソールオリエンスにはさらに1馬身半差を付け、5連勝で最後の一冠をもぎとった。

2023　菊花賞（GI）

各馬短評

1着　⑰ドゥレッツァ

• どんな展開でも瞬発力で捻じ伏せる大物感たっぷりのレースを重ねる。
• だがしかし相手関係はどうか。
• 毎回結構ガチ追いしてて着差は付けるが、そこまで強いのか？
• 稽古は良い。枠はクソ。
• 五分のスタートから押して逃げるという京都3000ｍでの禁忌。
• 当然最初の1000ｍはコース形態的に速くなり1:00.4。ふつうここでOUT。
• パクスオトマニカに突かれ先頭を譲る。

• ここで無理にペースを上げて逃げ続けていたら菊花賞馬はおそらく他の馬だった。
• ここで3番手まで下げて力を温存。
• 果敢に行ってまで奪った逃げ馬の席をあっさり譲って自身のペースを守るのは言葉でいうほど簡単ではない。
• 視覚的にも常識的にも私はここで『ドゥレッツァは終わった』と思った。
• 何故か4角を周り直線を迎えた途端に先頭に立っている。
• 追って来たタスティエーラを突き放す。
• 道中死んだフリから圧勝。
• 完全に理外の競馬。
• 馬は強く、ルメールは巧い。

2着　⑦タスティエーラ

• スタート後馬任せの位置に終始。
• 最初は好枠を利してコースロスを防ぐが、2週目は馬場の悪い所を避ける。
• 4角回った途端に前のサヴォーナが外枠各馬をカットの動きで前がガラ空きに。
• どう足掻いても今日のドゥレッツァには恐らく勝てていない。

3着　⑭ソールオリエンス

• 状態はセントライト記念より大きく変動はない。
• 初関西や3000ｍ、年内のもう一戦を考えてのことだろう。
• ひたすら外外々。
• 力があるが故に3着出来た。

4着　⑥リビアングラス

• 絶好枠の逃げ馬。
• ペースが上がり過ぎないように絶妙な加減で3番手追走。
• 途中から先頭に立つも直線で後退。
• 馬券内は無理だったが大健闘の4着。
• 絶好枠に常時マイペースと運気は向いたにしてもフロックではない。

• 逃げた赤枠2頭をはじめ、ほとんどの馬は馬場の良い所を選んでいるが、ドゥレッツァは頑なにインビタ。これはおそらくルメールの博打。
• なんの役にも立たない画像に見えるかもしれないが、こういう細かい所で馬場のどのあたりがいいのか推し量れる。

5着　⑧サヴォーナ

• 太目の神戸新聞杯からさらに+6。
• とはいえ状態自体が下がっているはずはなく、おそらくは充実度の+6。
• 前走同様早め抜け出しを目論むも、直線に入って粗相。
• 長距離志向かと思ったが3000は気持ち長かった。

6着　⑫ハーツコンチェルト

• 神戸新聞杯よりは良い状態。
• 少なくとも3着以内は「無い」の判定。
• いろいろ言われているけれど元々今回は圏外。
• 最後に内を突くのはないわ。

7着　⑩マイネルラウレア

• こっそりパドックが良い。
• 掴みどころのない馬。
• 一回短距離使ってくれないかな。

8着　⑬ナイトインロンドン

• ゆったりとしたスタートから後方。
• スタミナは強力なので下がってくる馬は交わせる。

9着　⑮ファントムシーフ

• メイチ。
• 悪枠。
• 好発から促したのに即座に引いて控える。
• そのままずっと外回し。
• 直線はサヴォーナに邪魔されておしまい。
• 好発から素直に行ったルメールとは対称的な騎乗も問題はあるが、本質的に3000ｍは長かった模様。

10着　⑪サトノグランツ

• 京都・神戸両新聞杯は川田の好騎乗による面も大きい。
• 弱い馬では無いが超一線級までは一歩足りない現状。
• 神戸新聞杯の2～3着馬に今回先着するのは運も必要。
• よって買わない馬に。
• 今回は色々噛み合っていない。
• どうせ来ない馬だったので参考外の一戦としてよい。

11着　⑯ショウナンバシット

• やや力は足りないが、一発の可能性は秘める。
• 最低に近い枠。
• 力負け。

12着　③シーズンリッチ

• 出走してきただけ。

13着　②ウインオーディン

• 最後方でかかっているという目も当てられない競馬。

14着　①トップナイフ

• 発馬で膝蓋が外れたらしい。
• 元々授業参観濃厚の一戦。

15着　⑨ノッキングポイント

• パドックでイレコミ過ぎ。この状態で3000ｍは厳しい。

16着　④ダノントルネード

• 好枠から離れた4番手追走でここまで負けてはならないだろう。

17着　⑤パクスオトマニカ

• レースの鍵を担う役割は果たした。

まとめ

• • 上位3頭が世代牡馬トップ3で異論はない。
  • 春は牡馬不作の年と言われていたが、ポッと出の連勝馬に皐月賞馬とダービー馬が完敗している以上、世間の評価は正しかったと言える。
  • ルメールは上手過ぎたが馬も強かった。
  • モレイラは普通に上手かった。
  • 悪枠も不運だったが武史はもう少し工夫しても良かったかも。
  • ↓いつもの。

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参考

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