春の牝馬クラシック第2弾オークス(GI)
前売り1番人気は無敗の桜花賞馬ソダシ、2番人気は同馬主のアカイトリノムスメ、以下ユーバーレーベン、ファインルージュと続く。
果たして昨年に続いて無敗の2冠牝馬は誕生するのか?それともニューヒロインがそれを阻止するのか?
それではいつも通り全出走馬の強調材料を探って行こう。
オークス出走各馬の強調材料
①ククナ
デビューからクイーンC(G3)まではずっとC.ルメール騎手のお手馬だった程の素質馬。
桜花賞(G1)は到底届かない位置から6着と素質の片鱗を見せた。母クルミナルは2015年オークスで3着馬で父キングカメハメハなら距離延長は望むところ。
②スルーセブンシーズ
いきなり1枠から染分け帽だがJC(G1)のジェンティルドンナとオルフェーヴルのワンツー例もある。七つの海を渡って行くなら世代限定の牝馬戦で負けてはいられまい。戸崎騎手は先週も1枠をこなしたように今乗れている。
③パープルレディー
前走フローラS(G2)はスタート直後に少し不利を被り、リズムを崩しながらも良く追い込んだものの、今回激しく人気を失った。東京2400mの勝利経験はメンバー唯一の貴重な星で、侮ると痛い目に遭うかもしれない。
④タガノパッション
スイートピーSはトライアルの中で軽視されがちではあるが、カワカミプリンセスはどこ吹く風でジンクスを打ち破った。今年はこの馬一頭だけ格の違う勝ちっぷりだったのを忘れてはならない。
⑤クールキャット
日本競馬を支え続けたメジロ牧場ゆかりの重厚感たっぷりの血統構成はこの舞台でこそ光り輝く。故障で無念の回避となった幼馴染ホウオウイクセルの分まで君が走れば武豊騎手は25年ぶりのオークス制覇だ。
⑥ウインアグライア
父マツリダゴッホは有馬記念(G1)で人気薄を嘲笑うかのようにウォッカとダイワスカーレットを撃破した大物食い。その娘は新馬戦で単勝万馬券と、人気薄でこそ真価を発揮するのはこの親子の共通点か?
⑦アカイトリノムスメ
父ディープインパクト、母アパパネとその父キングカメハメハはいずれも東京2400mのG1馬。数あるお手馬を他所にC.ルメールがこの馬を選んだ理由は言うまでもない。母娘制覇へ向けて準備は整った。
⑧ハギノピリナ
父キズナに母父アドマイヤムーンなら東京2400mはお手の物。デビュー以来ずっと2000m超えを使って来たのはこの日のため。連勝の勢いで大仕事を成し遂げて、岩田にドヤる藤懸を見たいじゃないか。
⑨ユーバーレーベン
追い込み届かずのトライアル惜敗は馬の脚を計ったに過ぎないのでは?名手特有の試走としたら今度はゴールで届く計算。マイネル特有の強靭な血はⅯ.デムーロ騎手の手によりここで花開く。
⑩エンスージアズム
ことオークスにおいては最強とも言える超好枠。小さい身体に不安の声もあるが、420kg以下でもアドラーブル、エイシンサニー、ダンスパートナーなど、オークスでは小柄な牝馬は強い。キズナと同じ血統構成も魅力。
⑪ソダシ
令和の世に突如現れた「白い妖精」
レースビデオを見てもこの馬だけCGと見紛うほどに美しい桜花賞馬は既に競馬民のアイドルとなっている。ここもあっさり通過なら、秋には無敗の4冠牝馬が見られるかもしれない。
⑫ミヤビハイデイ
唯一のエピファネイア産駒。昨年はデアリングタクトが制覇し、今年は連覇がかかる。星野源さんと新垣結衣さんのご結婚が発表され、ソダシとアカイトリの馬主ペアで買うなら同枠のペアで買うのもアリでは?
⑬ファインルージュ
サトノレイナスとソダシが現3歳世代の2強としてこちらはそれに次ぐ3番手。桜花賞ではしっかり2強に肉薄し、今回の標的は1頭だけならレースはしやすい。母父のスプリンターよりも母母父のダンスインザダークが驚異。
⑭ストライプ
たった5戦で勝手に底を割ってはいけない。マイル以下しか使ってないのなら距離伸びて良さが出た時の馬券的破壊力は想像を絶する。今年の7枠は超強力で、大波乱が巻き起これば奇跡の777まで。
⑮アールドヴィーヴル
デビュー以来最低体重の桜花賞は究極仕上げ。馬体の維持がカギとなるが、外を回らされた上位には届かなかった桜よりもコチラの舞台がこの馬向き。今年デビューの妹はPOGで指名する。つまり母馬は間違いなくG1級ということ。
⑯ニーナドレス
いつだって無敗馬はサラっと波乱を演出する。ソダシにばかり注目を持っていかれているが、無敗でオークスを制するのはもしかしたらこちらかも。母父にクロフネが入っているのも逆に不気味さが漂う。
⑰スライリー
展開予想は「ソダシが逃げる」が主流だが、スライリーが大逃げを打つ方がレースは遥かに盛り上がる。石川騎手が消極的な騎乗はせず、一か八かの策がハマれば内蔵するダービー馬の血の後押しも期待できる。
⑱ステラリア
博打の世界には「腕運逆転の法則」がある。麻雀などでタコの引きや配牌が異様にいいアレのことだ。オークスとダービーの大外は試練の枠だが、真の実力があればそんなものは障害にならない。
まとめ
ソダシの2冠は濃厚と見られている事は否定しないが、幾多の波乱も巻き起こるこの舞台。全馬怪我しないで回ってくればそれで良い。
◎ ⑪ソダシ
○ ⑬ファインルージュ
▲ ⑮アールドヴィーヴル
△ ⑨ユーバーレーベン
△ ③パープルレディー
関連記事
【第82回オークス(G1)展望①】「白毛一族」の突然変異、ソダシの2冠は確定か?
【第82回オークス(G1)展望②】ダービーとオークスの決定的な違い
お気に入りに追加
コメント