【第74回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI):展望】出走馬の参考レース

重賞展望

阪神JF:出走馬の参考レース

阪神はBコース3週目。そして阪神JFの舞台は枠ゲー色の強い1600m。

リスグラシューのような別格ですら涙を呑んだ枠順抽選がまず鬼門。そして賞金400万組はどれほど強かろうがその前に3/14の抽選をクリアしなければ土俵に上がれない。

抽選対象は以下。

予想というより願いは①⑤⑬。

※抽選突破はエイムインライフ、シンリョクカ、ハウピア。

ではそれぞれのレースを振り返っていこう。

アルテミスS(GⅢ)

10/29 東京芝1600m フラットに戻る

なぜか外枠が嫌われる競馬界なので個人的に大好物でドル箱。開催が進むと内枠が死ぬので結婚できるレベルに好き。

 

1着 ラヴェル

追切りの動きがあまりに酷かったので軽視したが大間違いだった。

軽々出遅れてコース替わり週+ドスローの展開を楽々大外から突き抜けられては能力を認めないワケにいかないし、今回に向けての上積みが大きいことも想像に難くない。

2着 リバティアイランド

驚愕の内容だった新潟の新馬戦が評価されて圧倒的一番人気。私も正直逆らえないと考えた。

11R ③リバティアイランド 相手に⑥⑦。 ⑩ラヴェルは動きが悪いので今回は消し。

最後の直線は窮屈なところがあり、一旦外に持ち出した分ラヴェルに届かなかったという見方が多い。確かにそうだがラヴェルは3馬身出遅れている。

3着 アリスヴェルテ

本番でも人気を分け合う上位2頭にクビクビの馬が6番人気で買えちゃうのが2歳戦。とはいえスローの超マイペースに持ち込んだ展開利がありながらも交わされてしまうようでは上位2頭の逆転は難しいかもしれない。

レースは非常に上手いがこの馬も抽選待ちなのが不憫。

9着 ミシシッピテソーロ

稽古も動いていたが上位との力差は歴然。苦しい。

ファンタジーS(GⅢ)

11/5 阪神芝1400m 多頭数の外枠先行馬は不利、極端な内枠もマイナス。

芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。差しも効くがある程度の位置は欲しい。

1着 リバーラ

小柄な馬体に+14は好材料。好スタートから難なくハナに立ち、単勝70.7倍のナメられっぷりを活かして前半600m34.5の楽逃げ。4角でさらに突き放しにかかり、このレースで1強だったブトンドールの追撃を振り切った。

仮にこの馬がノーザン系なら脩は乗り替わりに怯えて過ごさなければならないがその不安もない。今回もマイペースに持ち込めばラッキーライラック以来となるJF2勝目はあり得る。

2着 ブトンドール

走法的に合わない函館で重賞を含む2連勝。合わないため大味の競馬だったが力が違ったという判断でここは1強評価もスローを後方待機大外ぶん回しで2着。

能力はGIでも足りると思われるが父はスプリンター。言うまでも無く200mの延長がカギとなる。

10着 アロマデローサ

さほど伸びそうではなかったが直線行き場を無くして終戦。すこしパンチ不足か。

新潟2歳S(GⅢ)

8/28 新潟芝1600m(外回り) 内枠不利

向正面真ん中よりやや右からのスタートで1コーナーまでの距離は約550mあり、枠順による影響は1400m同様ほぼない。もちろんもう内枠は不利。

外回りコースのみなので、1400mに比べれば開催が進むに連れて内枠が仇になる割合も小さいが、それでも開催後半は内枠不利が顕著になって来るだろう。当面の理想は中枠。

過去にはハープスターがおり、昨年の勝ち馬セリフォスは先のマイルCSを制した出世レース。

1着 キタウイング

内は腐った馬場なので⑦番は好枠だが出遅れる。そのままドスローの中で最後方を進めば普通は沈む流れだが、外しか伸びない馬場を定石通り通った2~3着馬との瞬発力比べを馬場中程を通りながら制した。なお、ここで退けたメンバーはその後なかなかの活躍を見せているのでレースレベルが低かったということは無いだろう。

一番の驚きはミルファームが3か月も休養を与えたということでその期待の高さが窺える。本番は戸崎ではなく和田竜二が手綱を握るが、ハープスター以来となるぶっつけ制覇なるか。

札幌2歳S(GⅢ)

9/3 札幌芝1800m 外枠不利

最初のコーナーまで約180m。多頭数で人気馬が外枠を引いたら黙って消しに行く。但しもう開催も進んだため極端な内も良くない。

1着 ドゥーラ

外枠不利な条件で⑫番。常に外々を回らされたが大人びたレースぶりで完勝。

2着 ドゥアイズ

こちらは⑬とさらに悪く、1コーナーでは勝ち馬に弾かれる軽い不利。仲良く5~6番手を追走したが先に仕掛けた分だけ勝ち馬に屈した。

2頭共にこのメンバーに入ると完成度に違いがあったと言える内容で、おそらく何度やってもこの1~2着が入れ替わるだけのレースだったと思われる。

正直レースレベルには疑問符が付くが、上位2頭があれから3か月でさらなる成長を遂げていれば通用しても不思議はない。

コスモス賞

8/13 札幌芝1800m 内枠有利も過信禁物

最初のコーナーまで約180m。多頭数で人気馬が外枠を引いたら黙って消しに行く。

1着 モリアーナ

大外だが9頭立てなので問題ない。煽るようなスタートだったが巧い事折り合いを付けて2番手追走。この後札幌2歳Sでも2着するドゥアイズに2馬身差なら重賞ウィナーと同等の評価が必要だろう。

新馬戦での敵はメリオルヴィータくらいだったが彼女がレースをしないで馬群に沈んだので3馬身差の楽勝。つまりモリアーナはまだ底を見せていない。

今年のトレンドである「ようやくGIジョッキー」の波に雅も乗れるか注目だ。

2着 ドゥアイズ

内目をピッタリ4番手の優等生競馬。4角でモリアーナに並びかけるが簡単に突き放されたのは寒い。

りんどう賞

10/10 阪神芝1400m フラット

芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。差しも効くが今週はさすがにある程度の位置は欲しい。

1着 イティネラートル

開幕週の阪神1400mの稍重6頭立てをスローで逃げ切った事になんの評価も与える必要は無い。未勝利勝ちも2着馬以外勝ち上がっておらず低調。

ここまで4戦中3戦は逃げており、好枠を引いてマイペースに持ち込めば或いはと考える事も出来なくは無い。短距離中心に使われているがキズナ✕ハイチャパラルなら普通は伸びたほうが良い。

イティネラートル=旅人(ラテン語)なだけに一人旅は怖いかも。

10/8 阪神未勝利戦1400m

1着 ハウピア

りんどう賞の2日前で開幕日。こちらも稍重だったが勝ちタイムはこちらが1.2秒上回り、良馬場で行われた次週のウンブライルと0.1差なら舐められ過ぎ感はある。

ちなみにここで負かした相手は既に3頭勝ち上がっておりレースレベルも低くない。一回は抜かれた相手(セミマル)を差し返したように小柄な体にそぐわない勝負根性も兼ね備えている。

姉達は早熟性が高く将来性に疑問符が付くが、そこは晩成のスプリント王である父レッドファルクスが補う。

それでも流石にここでは家賃が高い。騎手を含め地味なので今後も人気にはならないだろうから1200~1400mで追ってみたい。

もみじS

10/16 阪神芝1400m フラット

芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。差しも効くがある程度の位置は欲しい。

1着 ウンブライル

りんどう賞の1週後のこの日は軒並み高速決着で良馬場1400m1.21.5はそれほど評価に値しない。

しかしながら先手を取った東京の新馬戦と戦法を変えても勝ち方は全くもって楽勝。全兄にステルヴィオ、全姉ステルナティーアと早くから活躍する兄姉がいるためおそらく本番でも人気するだろう。

問題はもみじSで強い勝ち方をしても2歳GIには繋がらない傾向があり、優勝馬のその後はスプリント色の強い馬が多い。

もちろんそのジンクスを破る可能性は秘めるが、まだ2歳の関東馬がステップに関西を選んでまた関西というのはそれほど好ましいローテとは言えない。

白菊賞

11/27 阪神芝1600m 外枠OUT

開幕序盤はその傾向に拍車がかかる。多頭数の外枠から来る馬は素直に能力を認めて良い。先週と違い、今週は過剰な内枠でも平気。

1着 ムーンプローブ
  • Bコース替わりの阪神マイル12頭立て⑦番枠から2番手抜け出し1.34.2。
  • ファンタジーSで3着したレッドヒルシューズの追撃をクビ差凌ぐ。

なんらストレスのない1~3番手がなだれ込んだだけのレースにしか見えず、それでもかなり最後は追ってこの時計は平凡の極み。本番は苦しい。

6着 エイムインライフ

この流れで後ろに差されては話にならない。道中ずっと追っつけ通しだった新馬で見せた力強い末脚は評価出来るが、気性にもまだ幼い面があり静観が妥当か。

サフラン賞

10/2 中山芝1600m 最終週なら中枠有利

外枠は引きたくない形態。そしてここは魔窟。

1着 サンティーテソーロ

お母さんのナガラフラワーはアットザシーサイドやクルミナルともいい勝負をした馬で、それに今をときめくエピファネイアを付けているのなら生産者も期待の娘。

中山1600mでの2勝はどちらも開催に則した絶好枠だったとはいえ5馬身⇒3馬身の圧勝。しかもサフラン賞で完封したサラサハウプリティはファンタジーSの直線でジグザグ走法(菱田作)を炸裂させて敗れており、本番に出ていればそこそこ穴党の支持を集める馬だった。

サンティーテソーロは面白い存在と考える。

赤松賞

11/20 東京芝1600m フラット

なぜか外枠が嫌われる競馬界なので個人的に大好物でドル箱。開催が進むと内枠が死ぬので結婚できるレベルに好き。

1着 ミスヨコハマ

函館2歳Sの時にお伝えしたが相手なりに走る馬で毎回結構全力。強い相手には健闘するも及ばないため恐らく一生過剰人気とは縁のない馬だが、そういう評価の中で出世レースを評判馬相手に勝ち切った頑張り屋さん。

応援したい気持ちはヤマヤマだが、既に6戦を消化しての中2週で関西輸送という使い方は少し可哀想。ケガだけはしないで欲しい。

10/10 東京新馬1600m

10/10 東京芝1600m フラット

なぜか外枠が嫌われる競馬界なので個人的に大好物でドル箱。開催が進むと内枠が死ぬので結婚できるレベルに好き。

1着 シンリョクカ

前日の毎日王冠(GⅡ)でサリオスがレコードを出す地盤だがこの日は小雨で稍重。勝ちタイムは1:36.6と平凡も、上がりは33.4と良い瞬発力を見せて3馬身半突き抜けた。

正直1戦の内容ではどうこう言えないが、姉に爆穴製造機のインターミッションがいるところが恐ろしい。一撃必殺を狙うならこの馬かも知れない。

12/11㈰阪神競馬場の馬場

12/10~11 阪神

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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