【第69回産経賞オールカマー(GⅡ):回顧】ローシャムパーク

重賞レース回顧

2023年9月24日㈰に中山競馬場芝2200mで行われた第69回産経賞オールカマー(GⅡ)は、Ⅽ.ルメール騎手騎乗の4番人気ローシャムパークが、逃げ粘る1番人気タイトルホルダーを最後に競り落として優勝。

前走の函館記念(GⅢ)に続いて今度はGⅡ勝ちとなれば、次はいよいよGI制覇が射程に入ってくる。

2023 オールカマー(GⅡ)

各馬短評

1着 ⑬ローシャムパーク
  • 夏に一回使った分、実績馬より仕上がり具合にアドバンテージ。
  • 追い切り内容は2番手もパドックでは首位評価。
  • 気になる初角への入りは完璧に5番手追走はさすがルメール。
  • ピッタリ折り合いを付け、残り600m過ぎから進出を開始。
  • 残り50mでタイトルホルダーを捕まえ、1と1/4馬身差でV。
  • 明らかに力を付けている。
  • 但し今回は他馬に比べても仕上がりがレベチなので勝負付けは済んでいない。
2着 ②タイトルホルダー
  • 競走中止の春天から5か月ぶりとなる復帰戦。
  • 力を出し切れば勝ち、ダメなら負け。
  • 馬なりで十分乗り込み、万全まではいかなくとも走れる仕上げ。
  • 1200mまでは素晴らしいペースで逃げたが、1200m通過から2000mまで11.5 – 11.5 – 11.6 – 11.5 とややペースアップのタイミングが早くなってしまう。
  • ハヤヤッコとしては戦術的には当然なので攻められないが、普通に考えて今回は勝負にもならない馬に余計なプレッシャーをかけられたのが最後に響いた形。
  • 但し、以前のタイトルホルダーならこの程度の仕上がりと展開でも余裕で圧勝していたとは思う。
3着 ⑧ゼッフィーロ
  • 目黒記念の相手関係からここでの頭は無いと判断。
  • スタートを決めたあとは促しており、これで中団~後方に位置するなら前には行けない馬と判断。
  • 折り合いはピッタリ。
  • 追い出しのタイミングは間違いではない。
  • 勝負所から最後までマリアエレーナ→ハヤヤッコ→ガイアフォース→再びハヤヤッコにマリアエレーナと前横にひたすら邪魔な馬が出現。
  • 一応のレースはしているタイトルホルダーを交わしに行く馬が最後苦しくなるのは至極当然で、展開は向いた。
  • 上手に捌けていれば2着はあった内容。
  • このメンツでここまでやれるなら春よりも力を付けている。
4着 ⑭マリアエレーナ
  • 中山芝2200mの外枠は巧く乗れれば荒れが少ない分、むしろ好枠になる。
  • 先週の武史は下手に、今週のルメと皇成、松岡に浜中は初角まで実に巧く乗っている。
  • レース内容を見るに、やはり他馬の前に出たがらない。
  • 金鯱賞の爆絶駄騎乗の傷跡は大きく、今後もトンネルは長そう。
  • 能力が衰えているわけではない。
5着 ⑦ガイアフォース
  • やや急仕上げ。
  • 騒がれている2200mは何の問題もない。
  • 圧倒的早仕掛け。
  • それでも5着粘走なら『馬は』十分頑張っている。
6着 ⑥ジェラルディーナ
  • 去年とは臨戦時の立場が違う。
  • いつも追い切りは凡だが、今回も凡。
  • 折り合いも付き、展開も向いたが反応が鈍い。
  • やや外を回し過ぎたがそれが無くてもおそらく変わらない。
  • 次は変わって来るだろうが昨年に比べ勢いは落ちている。
7着 ⑪ノースブリッジ
  • メンバー中№1の好調教馬。
  • GIで足りる力量は無く、ここメイチは明らか。
  • タイトルホルダーの前で甘やかされれば十分圏内。
  • 行く気は見せたが速力の違いで番手。そしてかかる…。
  • さらにハヤヤッコとガイアの早仕掛けでしんどいレースになる。
  • 状態の良さで一定の所まで踏ん張るが、最後は力尽きた。

8着 ①ロングラン
  • 勝負にならないので素直に後ろから。
  • バテて来た馬を交わすだけの着狙い。
  • ほぼ最後方からガラ空きの進路を次位上がり(34.8)
  • ブービー人気で8着拾ったなら十分。
  • 馬主のために丹内はキッチリ仕事をしている。
9着 ⑮ウインマリリン
  • ジェラルディーナが56㎏でマリリンが57㎏。
  • 昨年は完全に展開がこの馬のレースだったのにこれは厳しい。
  • しかも今年は前に行く馬がタイトルホルダー。
  • 馬券内があると思う時点で間違い。
10着 ⑫ハヤヤッコ
  • 追い切りも悪く、今回土俵に立ててない1頭。
  • タイトルホルダーにプレッシャーをかけ、ペースアップを早ませる要因となる。
  • タイホ陣営にとってはいい迷惑。
  • 後々考えると同馬主のマリアエレーナも居たし、ノーザン産馬だしなと。
11着 ⑩エヒト
  • AJCCは2着も、当時ガイアは戦闘放棄、ノースブリッジにも勝てなかった。
  • 前走は川田の腕力も大きい。今回は明良で勝負度合いがまるで違う。
12着 ④マテンロウレオ
  • 死ぬほど軽めの追い切り。
  • 昆調教師の判断は激ムズだが、良くは見えない。
  • レースはかかりっぱなし。
13着 ⑤アラタ
  • 好仕上げの函館記念(GⅢ)で惨敗。
  • あそこで来れずここで来れる程甘くない。
14着 ③アサマノイタズラ
  • これまでの駄騎乗の積み重ねでもうメンタルがやられている。
15着 ⑨チェスナットコート
  • ケガ無く無事に帰ってくれていれば何より。

まとめ

    • ローシャムパークの充実ぶりは素晴らしいが、今回は他の馬(⑪除く)に比べ仕上がりが段違い。
    • ルメールもさすがに巧い。
    • タイトルホルダーは好ましいレースではなかったが、それでもこれまでなら勝てていたレース。
    • ゼッフィーロは展開利もあったが、春よりも力を付けている。
    • ガイアフォースは駄騎乗。
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