【第66回大阪杯(G1):展望②】ジャックドールの不安材料6点

重賞展望

写真:JRA

大阪杯

【第66回大阪杯(G1):展望①】の続き。

出走予定馬

ジャックドール

エフフォーリアを負かす可能性を秘めた馬。この馬に関しては【馬場考察おさらい】東京11/27~28で初めて取り上げたが、とにかくスピードの絶対値が常軌を逸している。

デビュー以来9戦一貫して芝2000mを走り続け、ここ4戦は

  • 浜名湖特別(中京)2:01.5
  • ウェルカムS(東京)1:58.4
  • 白富士S(東京)1:57.4
  • 金鯱賞(中京)1:57.2

と、相手が強化されるたびにタイムを伸ばすという目下の充実ぶりは凄まじいの一言だが、不安材料が6点ある。

  1. 番手追走で2戦して(1.1.0.0)の阪神は未勝利戦以来となるが、元々の素質が違う上に、当時とは馬が違い過ぎて右回りおよび阪神の適性は不透明なこと。
  2. 陣営がいずれは差す競馬を試みてみたいような発言をしていたこと。
  3. 逃げ馬に有利とは言えない8週目のAコース。
  4. 大阪杯当日の阪神は雨予報。
  5. 現役世界最強馬の存在。
  6. アフリカンゴールドによるレース破壊。

アフリカンゴールドは玉砕的に行かないとハナを奪う事は出来ない。古い話だが、ミホノブルボンが菊花賞で負けた一因はキョウエイボーガンにハナを叩かれたことであり、逃げ馬である以上は先頭で進むのと視界に馬が入っているのとでは全く違うと考えている。勿論、逃げ始めてから世界レベルまで覚醒した馬を控えさせるというのも愚策である。

高速決着には滅法強い馬には基本的に雨も好材料ではない。やはりエフフォーリアに比べてあまりにも不安点が多く、あまつさえすると大惨敗の可能性すらある。

しかし、これらの不安を杞憂に終わらせ戴冠するようなことがあれば彼は歴史的名馬への道を駆け上がるだろう。

ショウナンバルディ

前走金鯱賞ではスタートで安めを打った事が最大の敗因ではあるが、今回はまともなスタートを切ったとしてもこの馬向きの展開を望むのは酷で苦戦は免れない。

しかし、本場の父キングズベスト産駒は重の鬼であり、雨予報は好材料。そして今回手綱を取る坂井瑠星は先週ゴドルフィンマイル(G2)にてシンガリ人気のバスラットレオンを勝利に導くという離れ業を演じた絶好調男だ。

スカーフェイス

花山薫ファンにはたまらない名前を与えられ、それを理由に無条件に買う人も多い。そして悪魔的好配当を得るにはこういう手段もアリなのだ。

過去20戦中16回は上がり3Fで3位以内に入る堅実な末脚は開催が進めば進むほどその威力を増す。先行馬全てがジャックドールを無理にでも潰す策に出れば十分出番はあると言えるだろう。

ステラリア

注目度こそ低いが調教の動きからは抜群の状態であることが窺えた。メンバー全体を見渡しても状態の良さだけはトップクラスと言っても差し支えないだろう。

結果的に回避馬が出ず、ジェラルディーナが除外されたことによって鞍上に福永を迎えた事も大きなプラス。

ヒシイグアス

昨年は中山記念(G2)を制した後に疲れが出て秋までの休養を余儀なくされたが、仮に大阪杯に駒を進めていたら相当の注目を集めていただろう。

今春はラヴズオンリーユーと好勝負を演じた香港へ再度の遠征を予定していたが、主催者が外国馬の受け入れを中止したため国内で初戦を迎える事となった。

突如目標を失った事もあったのか状態面は今一つだが、いつG1制覇を果たしても全く不思議の無い力量馬であることに疑いの余地は無い。

次の記事 【第66回大阪杯(G1):展望③】

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