【第64回宝塚記念(GI):回顧】イクイノックス

重賞レース回顧

2023年6月25日㈰に阪神競馬場で行われた第64回宝塚記念(GI)は、C.ルメール騎手騎乗の1番人気イクイノックスが優勝。昨秋の天皇賞と有馬記念、そして今年初戦のドバイシーマクラシックに続きこれでGI4連勝とした。

クビ差の辛勝ではあったが、相手は調教抜群でメンバー中最高のデキだったスルーセブンシーズ。

世界最強馬の連勝はまだまだ続きそうだ。

2023 宝塚記念(GI)

各馬短評

1着 ⑤イクイノックス
  • アクシデント以外での凡走はまずありえない。
  • 能力は世界最強。状態は85%。
  • スタート後はなだめて後方2番手から。3角過ぎてジャスティンパレスの後ろから上がる腹積もりもジャスティンの手応えが悪く、その外を回らされる。
  • 結果大外ぶん回し。
  • 普通の馬ならこんな乗り方したらまず負けも、とりあえず勝利。
  • スルーセブンシーズが詰まったのはラッキーだったが、詰め寄られつつもゴール板前では最加速しているように、結局勝っていたと思われる。
  • イクイノックス(ルメール)のジョッキーカメラ

2着 ⑥スルーセブンシーズ
  • 今年に入ってからのレース振りは覚醒した内容。
  • 追い切り内容を見ても状態はメンバー中№1。
  • 結論:イクイノックスの相手筆頭。
  • スタートは決めたが行き脚は付かず、10秒でイクイノックスビタバリに切り替え。
  • おそらく一つ下追走は元々の決め事。イクイノックスも行かなかった事はラッキー。

  • 開幕の3F34.0(12.4-10.5-11.1)で前潰れほぼ確の流れを最後方から。
  • 完璧マークからイクイノックスより良いコース取りで最後の直線を迎える。
  • 木村厩舎の刺客ジオグリフから試練の壁。

  • しかしながら世界最強馬相手に金星寸前(クビ差)まで追い込んだ。

  • 全国的な過小評価。どうもありがとう。
3着 ⑨ジャスティンパレス
  • 追い切り高評価。
  • 今年になってからは別馬の強さ。
  • ルメ→克駿は元サヤとはいえ微妙な点も。
  • こちらも後方から。
  • 3~4角ではしごきっ放し。
  • 最後の直線でムチを落とす。
  • さほど伸びてるわけではないが、他馬の伸びが貧弱過ぎての3着。
  • 武豊が勝負の早仕掛けをしなければ4着だっただろう。
4着 ⑪ジェラルディーナ
  • 稽古もパドックも良く見えることは無い馬。
  • パドックから見るに、ほぼ出遅れorかかりが想定された。
  • つまりこれが絶好の気配とか言っちゃう時点でニワカ。
  • 上がりのかかるレースに強い。
  • 当然の出負けも展開は向いた。
  • 勝ちに言った分最後甘くなっての4着。
5着 ⑩ディープボンド
  • 状態は悪くないが、馬券内は厳しい。
  • ペースが速い中でも1000通過前にシゴいているような生粋のズブ馬。
  • ある程度(と言っても中団だが)の位置にいた中で最も健闘の5着。
  • ラスト1300mほど追い通しなのはむしろ驚嘆に値する。
6着 ⑦プラダリア
  • これまでの戦歴上同世代上位との争いでは分が悪い。
  • 道中は中団後ろから折り合い一発を狙う。
  • ゴール寸前まで3着争いに加わる。
  • 展開が向いた面はもちろんあるが、16番人気でこれだけ見せ場を作れば十分。
7着 ④ボッケリーニ
  • 常に王道路線を歩んできた馬。
  • 今回もそうだがGIとなると枠運が極端に落ちる。
  • 状態は悪くない。
  • 後方待機はいいが、イキナリインビタしてしまうのは絶対にNG。
  • 結果的に終始悪い所を走り続ける事に。
  • 最後の直線も下がってくるのが確定のユニコーンライオンの真後ろ。
  • それは詰まるだろうな。
8着 ⑧ヴェラアズール
  • 走れる態勢にはあるが、昨秋纏っていた覇気がない。
  • 最初から最後まで馬に気負いが見える。
  • メンタルか。
9着 ⑬ジオグリフ
  • 根本的に今回は馬柱に入らない馬。
  • 最後の直線で同厩イクイノックスの勝利へ絶妙なアシスト。
10着 ⑰ドゥラエレーデ
  • 追い切りは常に走る。
  • 好枠に軽量で穴人気。
  • かかって前半34.0。この時点で終わり。
11着 ⑫アスクビクターモア
  • 状態面に問題は無い。
  • 日経賞出遅れ、春天ハイペース巻き込まれと情状酌量の余地あって4人気。
  • ハイペースにかかって終了。
  • ではあるが、菊花賞はさらに厳しいペースを勝ち切っていた。
  • メンタルでの3連敗となると立て直しは難しくなるが。。。
12着 ⑭ブレークアップ
  • このペースを軽く促しただけで3番手に付けられる。
  • 今回はペースに泣いたが、GⅡクラスならいつでも主役を張れる。
13着 ③ダノンザキッド
  • 阪神走る。
  • 今回は悪枠。
  • ゲート入り前に大発汗。
  • かかって先行。おしまい。
14着 ⑯モズベッロ
  • 後方待機勢で唯一の大敗。
15着 ⑮ユニコーンライオン
  • 前半3F34.0。
16着 ②カラテ
  • 2200mは適性距離外か。
  • 悪枠からの先行。
17着 ①ライラック
  • 明らかに格下。
  • 悪枠な上、2つ隣まで100㎏以上馬格の違う馬。
  • 終始内。

まとめ

    • 推奨4頭中3頭での決着。
    • 上位2頭は不利を受けつつコレなのでどう足掻いてもこの2頭での決着。
    • 武の動き出し次第で3~4着は逆の結果もあった。
    • 細かいことは読み直してね。
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参考

 

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