9/11㈯は中山競馬場で行われる紫苑S(G3)は、3着馬までに秋華賞(G1)の優先出走権が与えられる。
夏の上がり馬VS春の実績馬という恒例の構図。激しい乙女の戦いを制し、打倒ソダシに名乗りを挙げるのはどの馬か。
それでは出走各馬を1頭ずつ見ていこう。
紫苑S(G3)出走馬全頭診断
①スルーセブンシーズ
〇 休み明けだが調教は良く動けており力は出せる仕上がり。
〇 姉は2年前の勝ち馬で、この馬自身も中山は3戦2勝3着1回と得意。
②トウシンモンブラン
〇 夏場は芝に戻して①②①着。内で脚を溜めれば一発も。
③ミスフィガロ
〇 連勝の勢い、長くいい脚が使える部分はレースの特性にマッチ。
〇 ディープインパクト産駒の中山2000m成績は突出。
✕ 体が小さく多頭数で揉まれる内枠は疑問。馬体の成長は直前に要チェック。
④エクランドール
〇 小型化したが、フィエールマンそっくりな見た目は好感。
〇 2戦2勝の底知れなさ。勝てば一気に主役級の扱い。
⑤キヨラ
〇 地方に出稼ぎに行って戻ってくるというドラマ性。
〇 地方戦績も含めるが、数少ない3勝馬。
⑥シャーレイポピー
〇 マイル以下が適正と見られているが2代母トールポピーはオークス馬。
成長度合いによっては距離克服も。
〇 前走は相手が悪い。夏を使った順調度は強み。
⑦パープルレディー
〇 勝負根性はこの中でも上位。
〇 フローラS(G2)は展開面でロス。
当時はユーバーレーベンと遜色ない支持を得ており、見限るのは早計。
✕ 細身の馬体は見栄えがせず、成長度合いを見てから。
⑧メイサウザンアワー
〇 息の長い末脚。何でもできる絶好枠。相手なりに走れる安定感。
✕ 調教も動いてはいるが、やや左回り向きな印象を受ける。
⑨アイリッシュムーン
〇 前目に付けられる機動力は強み。逃げ馬が躊躇するようなら行っても面白い。
⑩エイシンチラー
〇 このレースにおける最大の夏の上がり馬。
〇 素質上位は元々明白だが、常に人気にはならないタイプ。
✕ 中山は能力でこなしてるに過ぎず、本質は大箱向き。
⑪ファインルージュ
〇 桜花賞(G1)3着は抜きん出た実績。
〇 距離不安を囁かれているが、2000mの同世代牝馬対決では全く問題ない。
✕ 今回は展開面で「前が壁」の危険性は比較的高い。
⑫アビッグチア
〇 新馬勝ちも10番人気の意外性。パドック派には評価される馬体。
〇 エイシンチラー共々お世話になっている。
〇 開幕週で単騎逃げを打てれば距離不安も相殺する可能性。
✕ 2000mの重賞で単騎逃げに持ち込んで完璧なペースを刻むには鞍上が厳しい。
⑬ハギノピリナ
〇 オークス(G1)3着は威張れる実績。直行組の成績も良い。
✕ 完全に追い込みの競馬となったオークスを鵜呑みにできない。
✕ 直前の動きも鈍く映り、人気程の信頼度は疑問。
⑭ホウオウイクセル
〇 桜花賞(G1)9着は外枠、および小さい身体で重賞連続好走の疲れもあった。
〇 レースセンス、距離適性はメンバー上位。
〇 馬体を減らせない為、ここは完調一歩手前だがそれでも南W一番時計。
⑮スライリー
〇 小さい身体を大きく使う走法は好感。
✕ 逃げ候補の1頭だが中山芝2000の外枠逃げ馬はやや不利。
⑯クリーンスイープ
〇 今年亡くなった母スイープトウショウの貴重な後継。
〇 先週亡くなったドゥラメンテへの手向け。
✕ 重賞即通用かはまだ疑問。
⑰ホウオウラスカーズ
〇 芝3勝馬はこの馬とエイシンチラー、アビッグチアのみ。
〇 調教絶好の上がり馬。順調度でも上回り、権利取りは十分圏内。
✕ 外枠から押して無理に先行だと厳しい。中団くらいで追走希望。
⑱プレミアエンブレム
〇 ディープ系の花嫁となるにうってつけの近代日本の未来が詰まった血統。
✕ 母は快速メジャーエンブレムでいかにも人気先行。馬体にもまだ実が入っていない。
紫苑S(G3):まとめ
アビッグチアの出方次第で展開がガラッと変わる難解なレース。
嶋田が思い切った乗り方をするとは到底思えずペースはおそらくスローよりのミドル。後方待機勢に向く展開にはならないと推測する。
となれば機動力に長ける馬かヨーイドン対応が出来る馬を選んでいくのが得策か。
◎ ⑩エイシンチラー
〇 ⑪ファインルージュ
▲ ⑰ホウオウラスカーズ
△ ⑭ホウオウイクセル
✕ ①スルーセブンシーズ
✕ ④エクランドール
こちらも置いておくのでヒマ潰しにどうぞ。
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