【第58回金鯱賞(G2):展望】展開が向くのはこの馬だ!

重賞展望

写真:JRA

金鯱賞

3/13日㈰に中京競馬場で行われる金鯱賞(G2)。昨年の当週ではWIN5で5億5444万6060円という異次元の配当が飛び出した。2年連続でそれがないとは言い切れないのがWIN5であり、競馬。WINファイバーにとってはアネモネSのウィズグレイスと金鯱賞のジャックドールの扱いがカギになるのはほぼ間違いない。

本日はひとまず金鯱賞においてジャックドールをどう扱うべきかを考慮し、買っておくべきではないか?と思われる馬を1頭挙げてみよう。

ジャックドール

言うまでもなく2022金鯱賞における最大の注目馬は、秋天に届いても不思議ないような桁外れのスピードを武器に東京2000mを好時計で連勝中のジャックドール

ジャックドールの能力に関しては【馬場考察おさらい】東京11/27~28を見直して頂ければよろしいかと思う。前走は2走前と同じ東京、しかも開幕週と大幅に条件が好転したにも関わらず2.2倍という高過ぎるオッズだったが今回は流石に1倍台の人気を集めるだろう。

だが、今回は重賞初挑戦でGI馬2頭を含む歴戦の猛者達が相手。昨年の大阪杯(G1)で世界最強馬2頭に圧勝したレイパパレを筆頭とした先行勢にも曲者が揃い、昨年の覇者ギベオン、とにかく前のシフルマン、中京得意のショウナンバルディといった中から玉砕覚悟でジャックドールに鈴を付けに行く馬がいないとも限らない。

全ての馬に共通する事だが、相手強化、違うコース、違う展開が予想される中で前走よりも人気的に旨みが減少しているのに頭から、もしくは軸不動と見て馬券を購入するのは悪手でしかない。

私はジャックドールの能力には相当なモノを感じているので、ここも圧逃して大阪杯へ進む事を願っている。しかしながら、このように中立的な視点で見ると、ここは通過点ではなく試金石でしかないのだ。

そこを踏まえて金鯱賞を仕留めるため、2パターンの戦略を考えてみた。

 

馬券戦略

①ジャックドール圧勝パターン

脳筋で頭固定。日和った先行勢が2番手以下を落ち着かせ、開幕週の馬場を利して着狙いするところを拾う。無論、追い込み馬には厳しい流れ。

②ジャックドール包囲網パターン

意地でも逃げると肚を括った馬が玉砕覚悟でジャックドールにハナ争いを挑んだ場合。おそらくこの流れに持ち込むとすればシフルマンだが、騎乗予定の萩野極はオーシャンS(G3)のジャンダルムで上手くいった番手ビタマークに手応えを感じているハズなので微妙ではある。

但し、ギベオン西村淳や気の強い岩田パパが喧嘩を仕掛ける可能性もゼロではない。これが激流を生んだ場合がジャックドールの試金石になる。

この場合、離れた5~6番手が展開面で優位に立つ。

と、なると

どちらに転んでも展開面でレイパパレが圧倒的に有利。②のパターンでジャックドールが潰された際には単勝は元より、複ハネにも大きな期待が持てる。絶望的な枠と展開でも最後まで踏ん張ったエリザベス女王杯(G1)は評価できる内容で、前走は勝ち馬が世界レベルな上に初の海外遠征で度外視していい。

3連続馬券外でファンの間に少し疑問符が付き始め、人気がやや落ちる今回は狙い目でしかないように思える。

コントレイルとの無敗対決で圧勝したレイパパレ。

追記:意図的なイレギュラー

驚いたことにジャックドールの藤岡調教師は今後に向け、逃げ以外の戦法もどこかで試してみたいようだが、師はこの2戦の内容を見ていなかったのだろうか?明らかにここ2戦で覚醒を見せたスピードの塊をわざわざ馬群に封じる必要性は少なくとも現時点では一切無い。

「逃げ」はスピードの絶対値に優れた馬だけが持つ大きな個性であり、全てのレースにおいて主導権を握れるというアドバンテージもある。

上司に恵まれない部下が伸び悩む人間社会同様、申し訳ないが厩舎の勝ち鞍が多い割にG1では今一つなのはこれも一因だと、今日ハッキリ理解した。

並の馬と少し毛色が違う馬とを一緒くたに下らぬ常識に当てはめては突き抜けた馬は育たない。今すぐ飛び級で大学に行ける子に小学生のドリルを満遍なくやらすようなものだ。

その馬の持つ特性・個性を尊重せず、それが上手く機能して上限も見えていないのにも関わらず、自身の考えに固執して方向転換を促す。

絶対やっちゃダメなヤツで、9割方失敗するのでこのままでお願いします。

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