1/9㈰、中京競馬場で第56回シンザン記念(G3)が行われる。
目下のところ1番人気に支持されているのは2月に勇退する藤沢和雄調教師が送る最後の大物と名高い牝馬ラスール。
中山には同距離の牝馬限定重賞フェアリーS(G3)があるのにも関わらず、敢えて西下を決断した名伯楽の選択は果たして吉と出るか凶と出るか。
シンザン記念
過去10年の傾向
- 1番人気(3.0.1.6/10)
- 2番人気(3.2.2.3/10)
- 関東馬(2.1.1.20/24)
- 関西馬(8.9.9.87/113)
- 勝ち馬から後のG1馬を4頭輩出。
- 中京開催の昨年はモーリス産駒のワンツー。
出走馬全頭診断
①ビーアストニッシド
〇 内枠有利の変則コース。
〇 岩田に最内は好都合。
〇 ペースの作り方が上手く、京都2歳Sは逃げ馬不利の馬場を逃げ粘る。
〇 案外終いもしっかりしている。
②ラスール
〇 藤沢和師の最後の大物との触れ込み。
〇 絶好2番枠。
✕ 東京開幕週の内枠から先行抜け出し3馬身勝利の見た目はインパクトはあるが、有利な条件で時計も平凡。
✕ シャケトラの妹であるキタサンブラック産駒に中京1600mのイメージが沸かない。
③ソリタリオ
〇 豊富なキャリアで崩れず、戦って来た相手もそれなり。
〇 追切りから、調子は明らかに良い。
〇 昨年ワンツーのモーリス産駒。
④ジャカランダ
〇 ジャカランダの花言葉は栄光と名誉。シンザンはそれを欲しいままにした。
✕ 現状1勝馬同士でも頭打ち。
⑤アールチャレンジ
〇 必殺の追い込みを持つ穴馬。
✕ 有力馬多く、手が回らない。
⑥カワキタレブリー
〇 前走先着を許した2頭はG1級。
〇 開幕ダッシュを決めた好調な松山。
✕ 若干ムラ馬。
⑦シーズザデイ
〇 未知の魅力はある。
〇 新馬の馬場は逃げ馬絶望条件。
✕ とはいえ中~外枠有利条件でもあった。
⑧ウナギノボリ
〇 重賞と特別で一定の能力掲示。
〇 追い切りは競り合いから突き放す。体調下降は無し。
✕ 相手に一線級が入っていた場合のモロさ。
⑨レッドベルアーム
〇 キラーアビリティを新馬で負かす。
✕ その新馬戦のレースレベルが激低。
✕ 案の定東スポ杯は人気先行。
⑩マテンロウオリオン
〇 2歳馬が年末阪神1400mで1.21.9は優秀。
〇 今回は参観日ではない横山典。
〇 自在に動ける上に末脚もある。
⑪デルマグレムリン
〇 追い切りはビッシリやった。
✕ 差しの利く馬場でハイペースでの好枠から未勝利勝ち。
⑫ジャスティンベル
〇 この世代の「ジャスティン」は粒ぞろい。
✕ 好走条件ドンピシャの前走での大敗。
⑬ショウナンアメリア
〇 ラスール同様、フェアリーSを蹴っての参戦。
〇 中京芝1600mで好成績のロードカナロア。
〇 奥村武師からは期待大の台詞。
⑭モズゴールドバレル
〇 英2000ギニー馬カメコの妹で世界的良血。
〇 持ったまま好時計を出す抜群の追い切り。
〇 でらりんさんも推し。
✕ 外枠は歓迎しない。
⑮セルバーグ
〇 軽快に相手を千切った坂路での動き。
✕ 前有利の京王杯はだらしない。
✕ 痛い大外。
まとめ
◎ ⑩マテンロウオリオン
〇 ⑥カワキタレブリー
▲ ①ビーアストニッシド
△ ⑭モズゴールドバレル
惑星の多過ぎるレース。明らかに波乱含みの一戦で、展開のさじ加減一つで何でも起こり得ると考える。
妙味は上記4頭にあるが、単勝4点以外は判断が難しい。
9日㈰のおすすめ
中山
9R ⑪ピンクセイラー 追えば時計はもっと出たはずの今週の動きは絶好。
10R ⑨ホウオウカトリーヌ 近走左回りで凡走続きだが、5戦4連対の中山で50㎏。
11R ⑤トランスナショナル 単なる調子落ちで衰えでなければ良いのだが、推し馬のダノンスプレンダーの能力がシリウスSの頃から下降気味。他も梲の上がらないこのメンバーなら一発も。
中京
10R ⑯アビッグチア 伸びを確かめるような調教で脚質転換の可能性も。中京の1400mは外枠がむしろ好都合。嶋田の呪縛から解き放たれた今回は頭から狙う。
お気に入りに追加
コメント