【第37回産経賞セントウルS(GⅡ):回顧】テイエムスパーダ

重賞レース回顧

2023年9月10日㈰に阪神競馬場芝1200mで行われた第37回セントウルステークス(GⅡ)は、当該距離での日本レコードホルダーである富田暁騎手騎乗の14番人気テイエムスパーダが開幕週の高速馬場を味方に付けてまんまと逃げ切り。

この復活劇を予想した者はほぼおらずWIN5的中は僅か1票。
4-6-3-11-2の組み合わせは423,180,030円という衝撃的な配当となった。

2023 セントウルステークス(GⅡ)

各馬短評

1着 ⑪テイエムスパーダ
  • 芝1200m1:05.8の日本レコードホルダー。
  • つまり開幕週の高速馬場は超向く。
  • ただしあれは48㎏で出したワケアリ時計。
  • その後は一年に渡る特大のスランプ。
  • 前走も楽な2番手から何も出来ず。
  • 枯れたと見るのが妥当。買えたものではない。
  • 暁への手替わりで行く気を見せるとミドルの単騎逃げ。
  • 1強のアグリが後ろでのんびりしている間に復活勝利。
2着 ⑧アグリ
  • 能力はこの中では突き抜けている。
  • 明らかに叩き台の追い切りだが舐めプではない。
  • 軸不動で彼の前の馬には厳しいと予想。
  • 最初に当レース最大の敵⑦を窮地に落とす事から始める。(後述)
  • それは成功。次はどのくらいの脚を使えるか試すレースに移行。
  • まさかのほぼ最後方待機から1頭別次元の鬼脚繰り出すも届かず。
  • 脚質に自在性まで備えたらもはや怖いものはない。
  • スプリンターズS(GI)の優勝候補筆頭。
3着 ⑭スマートクラージュ
  • 追い切り抜群。
  • アグリが完調前なので痛恨の外枠さえなければ勝ちまで見えた。
  • 良く追い込んでいる。
  • 前走のどん詰まりもそうだが基本的に『ツキ』の無い馬。
4着 ⑨ボンボヤージ
  • 当週追いは十分な時計を出していた。
  • 小倉以外では用のない一発屋と決めつけ。
  • 好枠からドンピシャの位置取り。上手く乗っているし力は出し切った。
  • 先入観は良くないが、キリがないので。
5着 ①ロンドンプラン
  • 今回は出負けも無し。
  • 2の脚が遅いのは難点。
  • それでも中団に取り付き健闘。
  • GⅢレベルで展開向けば全然やれそう。
6着 ⑤ジャングロ
  • 叩き2走目で走り頃と見られ人気。
  • 持ちタイムの裏付けがなく、開幕週には懐疑的。
  • スタート後ヨレてぶつかりかかる。武?
  • とりあえずインで落ち着かせる。武。
  • 直線でヴァトレニとモリノドリームの下がり壁を予見出来ず。武?
  • ちょっと不完全燃焼かな。
7着 ⑦エイシンスポッター
  • 好調教。1強アグリの相手筆頭。
  • 当然それは隣のノリもわかってる。
  • 大人の洗礼でスタート後チョイ突きされて後方追走を余儀なくされる。

  • それならと最後方でアグリをビタバリマーク。
  • アグリに次ぐ上がり(32.5)でインから良く追い込んだがまぁ無理。
  • 大河が悪いのではなくノリが巧過ぎ。
8着 ⑩ピクシーナイト
  • 当週追いの全体時計は良いが、実は併走相手に遊ばれている。
  • つまり+10㎏は急仕上げだったという事。
  • それも知らぬファンには売れて鴨人気。
  • 出遅れ。外々回し。
  • それでも上がり3位で頑張っており、競走能力は失っていない。
  • 下手したらGIで復活はあり得る。
9着 ②ヴァトレニ
  • MAXスタート。
  • なのに控える藤岡流駄騎乗でテイエムを楽に。
  • もちろんテイエムは眼中になかったと考えても仕方ない面も。
  • 波乱はこういった些細なきっかけでいつでも起こり得ます。
10着 ⑥ビッグシーザー
  • 重賞未勝利の身で現役最強級スプリンターアグリを抑えて1番人気。
  • 脚質的にアグリのマークを退け競り勝つ必要が生じる。
  • 前走負けた2頭は古馬相手に負け。
  • 既に過剰人気 of the year候補。
  • スタート直後テイエムから前カット&ジャングロタックル。
  • 情状酌量の余地はあるが、大部分は現状の力負け。
11着 ⑮モリノドリーム
  • 坂路無しのこの時期の関東馬が関西遠征。
  • さらに不利な大外。
  • 最初は巧く2番手まで押し上げたが見せ場はここまで。
12着 ⑫ブトンドール
  • 馬なりで速い時計の追い切り。
  • -14㎏はどうやら仕上げ過ぎた様子。
13着 ④ドルチェモア
  • またもや終始かかる。
  • というより、もう走るのイヤなんでは?と疑うレベル。
  • トンネルは相当長そう。
14着 ⑬ディヴィナシオン
  • CBC賞で1.5㎏貰った相手と同斤。
  • しかもその相手2頭は調子を上げて来ており、さらにアグリ迄いる。
  • どこにも買い要素が無い。
  • 出遅れ。
15着 ③レジェーロ
  • 内枠から好発を決め、ガチって行く気を見せる。
  • しかし外テイエムのガチ追い出脚に屈し控える。
  • それ以外やることないんだからいけばいい。
  • 康太も案外優等生なのかね?

まとめ

    • 元々が速いテイエムスパーダが騎手変で復活。
    • 開幕週の高速馬場、他逃げ馬の積極性の無さ、人気馬の位置取り、全てが味方した。
    • アグリ強過ぎ。
    • ナムラクレアの強敵は北海道組ではなくこの中にいるだろう。
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参考

 

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