10/17㈰、阪神競馬場で第26回秋華賞(G1)が行われる。
当初、2021年の牝馬クラシック戦線は力の抜けた2頭が牽引していくと思われていた。
桜花賞こそ2強によるワンツー決着となったが、オークスは当確と見られていたサトノレイナスがダービーへ向かい、無敗2冠へ挑んだソダシは展開に泣く。
夏にソダシは古馬相手の札幌記念を勝ち、サトノレイナスは放牧地でトモを骨折。この時点で2強の明暗は決定的に分かれた。
勝負事に不可欠な『運』という神の加護を全身に浴びるソダシは最強のライバルの離脱した秋華賞で世代3番手以下の各馬を外枠に追いやり、自身は絶好の2枠4番。
白毛で豪運というチートキャラに牙を剥く方法はあるのだろうか。
秋華賞
傾向
- 通常は京都だが今年は阪神開催。
- 阪神芝2000mは内枠有利。
- 過去10年1番人気(4.1.1.4/10)
- 過去10年関東馬(1.3.1.66/71)
- 過去10年関西馬(9.7.9.81/106)
- 2桁人気は警戒。過去には1098万馬券も。
- 世代最強牝馬は高確率で連対。
- 勝者は後の活躍もほぼ確定。
出走馬全頭診断
①スルーセブンシーズ
〇 大敗は不遇枠のオークスのみ。
〇 オークスと逆で今回の内枠は絶好。
〇 狭いところを縫った紫苑Sの内容。
✕ 世代最上位級との差。
②ステラリア
〇 阪神芝2000の忘れな草賞勝ち。
〇 高速馬場とはいえ持ち時計は1:58.0で最速。
〇 阪神経験豊富(1.0.2.0/3)
〇 第2のシヴァージ先行が可能な枠並び。
〇 牡馬中堅クラスのキングストンボーイと接戦したベゴニア賞、躓いてアカイトリと0.2差のクイーンⅭの内容から格負けもない。
✕ 大敗後の休み明けがどう出るか。
③クールキャット
〇 出負けして参考外のローズSではアンドヴァラナウトより上位人気。
〇 メジロ牧場の穴気配。
〇 ある程度前に行った方が好成績で今回はそれが可能。
✕ 相手が強化されると凡走する性質。
④ソダシ
〇 能力は世代最強レベル。
〇 運は歴史上最高レベル。
〇 その他いろいろ。
✕ ②~⑦まで先行可能な馬に囲まれているので、オークスのようにストレスの掛かる先行争いに巻き込まれると折り合いに一抹の不安。
⑤エイシンヒテン
〇 逃げる松若が主導権を握る。
〇 他の先行勢が甘やかせば波乱の主役。
〇 クロコスミアの後継者となれるかの試金石。
✕ 川田などが突いてくる可能性も0ではない。
⑥スライリー
〇 逃げ馬が1頭内でソダシ以上の好枠。
〇 3冠馬同士の配合はアカイトリだけではない。
✕ 初の関西遠征。
⑦サルファーコスモス
〇 底が割れていない。
〇 スライリーに次ぐ好枠。
〇 数ある中から川田が選択。
✕ レースをぶち壊す川田の玉砕戦法炸裂。
⑧エンスージアズム
〇 府中牝馬Sで一皮向けた望来。
〇 ディープインパクト産駒の秋華賞成績が異常。
〇 そこまで悲観的な負けでもない近3走。
✕ 世代最強クラスとの力差。
⑨アンドヴァラナウト
〇 ファインルージュを捨てた福永の眼力。
〇 ダイナカール一族の未来。
〇 ローズS完勝で一躍主役候補に。
✕ ローズSのレースレベルが低い。
⑩アールドヴィーヴル
〇 春の実績からも軽視禁物。
〇 キンカメ×ディープの同枠は偶然か?
〇 前走は余裕残しの仕上げで前進見込める。
✕ 叩き台にしてもローズSの3着が物足りない内容。
⑪ユーバーレーベン
〇 もはやラフィアンの主戦ミルコ。
〇 相手なりに走る。
〇 展開が向けばG1すら勝ち切る。
〇 追い切りに貫録。
✕ 屈腱周囲炎の影響でぶっつけ本番。
⑫アカイトリノムスメ
〇 オークスは伸びない内から負けてなお強しの内容。
〇 秋2戦と想定すると休養明けでもここはメイチ。
〇 関東馬不遇のレースだが国枝厩舎は別。
〇 G1なのに最多頭数出走の金子オーナーの天運。
✕ ルメールがファインルージュを選択。
⑬ホウオウイクセル
〇 桜花賞は外枠から消極的騎乗で参考外。
〇 紫苑Sは外枠大出遅れから何もせず上がり最速のみ掲示。
〇 先行も差しも可能な自在性。
✕ 騎手が丸田のままで陣営に工夫が見られない。
✕ また外枠で根本的に運が欠けている。
⑭ファインルージュ
〇 ソダシとサトノレイナスに迫った世代№3の能力。
〇 ルメールの選択。
✕ ソダシとの運差は枠を見ても明らか。
⑮アナザーリリック
〇 佐渡Sはレースレベルも内容もローズSを凌駕。
〇 古馬に即通用のNHKマイルC好走組。
✕ 最低の枠。
✕ 追い切りが冴えない。
⑯ミスフィガロ
〇 マカヒキの再現。
〇 直線勝負決め打ちと腹を括れる大外枠。
〇 金子オーナー3頭出しでソダシが潰される展開もカバー。
✕ 同等レベルの脚を使える馬は他にも多数存在。
まとめ
◎ ④ソダシ
〇 ⑭ファインルージュ
△ ⑬ホウオウイクセル
△ ②ステラリア
△ ⑨アンドヴァラナウト
桜花賞前から勢力図は2強+1。そこからサトノレイナスが抜けた以上はこの2頭による一騎打ちが濃厚。
能力面でそれに次ぐのが6枠の2頭だが、3着候補には未知の魅力を持った馬を選んだ。
△以下はほぼ横一線なので、当日の気配や展開次第で何が飛び込んできても驚かないよう心の準備はしておこう。
結果
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