写真:JRA
12/5㈰、中京競馬場で行われた第22回チャンピオンズカップ(G1)は内目の5~6番手を進んだテーオーケインズ(牡4、栗東・高柳大輔厩舎)が1:49.7秒(良)で後続に6馬身差を付け、1番人気に応えて圧勝。帝王賞に次ぐ2つ目の勲章を手にした。
2着には昨年の覇者で3番人気のチュウワウィザード、3着には14番人気のアナザートゥルースが入線。
注目の白毛の桜花賞馬ソダシは果敢に逃げで場内を沸かせたが、最後は苦しくなり12着と敗れた。
第22回チャンピオンズカップ(G1)
本命不在の混戦
今年のチャンピオンズカップは中央ダートでは無類の強さを見せたゴールドドリームや一昨年のダート王クリソベリルが引退で不在。
昨年の優勝馬チュウワウィザードもドバイ遠征後に一頓挫あって絶好調とは言えない状態。
ソダシは初ダート、テイオーケインズも前走ゲートで粗相をしており、人気各馬がそれぞれ拭い切れない不安を抱えた本命不在の混戦模様を呈していた。
パドック
図抜けて良かったのは④インティ。次いで軽々と好時計を出してなお+14㎏のサンライズホープは◎の贔屓目もあったかも知れないが見た目ほど太目は無い。エアスピネルとソダシ、カフェファラオが想定ほど良くない様子。
調教最低のチュウワウィザードは地力で何とかなるか・・・?という程度の状態にはなっていたのでほんの少しだけ押さえたが、厚く押さえたインティ同様、傷口を拡げるだけだった。
レース展開
スピードの違いでやはりソダシが逃げ、好発インティが2番手。ミルコ・カジノはやや消極的、外からアナザートゥルースが瑠星の玉砕気味の追っつけで前を狙うが、出たなりで良い我がサンライズホープは押していく。この日はスタートを決めたテーオーケインズは悠々とこれらを見ながら追走する。
先に言っておくとサンライズホープの敗因は、恐らく直線の不利以上にアナザートゥルースによって斜め後ろから終始かけられたプレッシャーによるものが大きい。皐月賞でダノンザキッドがアサマノイタズラにやられたアレだ。
レースはスローで流れる。外枠後方勢には相当厳しい展開にも関わらず逃げたソダシが4角で早々と脱落し、替わってインティが先頭に躍り出る。
しかし、そのインティを交わして直線半ばで先頭に立ったテーオーケインズが一瞬で独走態勢に入り、一方的に後続との差を拡げて行く。
枠順と展開利、直線のゴチャ付きを差し引いても、6馬身差の圧勝劇は王者と呼ぶに相応しいパフォーマンスだった。
2着以下
2着チュウワウィザードはそもそもの地力が完全に他馬と違う事をまざまざと見せ付ける内容。終始馬場の後方外々を回らされ、直線だけでスローの恩恵を受けた3~4着馬を捕らえた。良化濃厚の東京大賞典でも優勝争いに加わるだろう。
3着アナザートゥルースは今回は瑠星のファインプレー。走破時計1:50.8秒では例年なら3着入線は無い。自分より前にいる有力馬の体力をジワジワ削り、ソダシの作り出したスローペースを完全に生かした。
4着インティは「折角前走で末を活かす競馬をしたのに!」という意見もあるが、絶好枠から好発を決めてわざわざ下げる必要はないと考える。そもそも過去2年はそれぞれ逃げと番手からの3着だ。
5着サンライズノヴァはモズスーパーフレアと互角以上の動きをした上で好枠を引いていただけに今回は夢を見ていたが、あまりにも追い込み不向きの展開に儚く散った。
6着以下の後方勢はほぼレースになっていないので割愛する。
なお、馬券は完敗(;´・ω・)/🏳
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