【第165回天皇賞・春(G1)】出走馬全頭診断②

重賞展望

写真:JRA

天皇賞・春

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出走馬全頭診断⑩~

⑩トーセンカンビーナ

出遅れという致命的な悪癖を持つが末脚は確かなものを持つ。そして鞍上の藤岡康太は人気で買うには気が引けるが、穴馬に乗ったら何かの間違いを起こす騎手でもある。

そもそもディープインパクト産駒が3連勝中の春天に於いて、出走馬唯一のディープインパクト産駒であるこの馬を17番人気にしておいていいのかも甚だ疑問。

終わってみれば産駒が土日重賞制覇&春天4連覇なんてことも有り得るのが世界的名種牡馬ディープインパクトである。

⑪マイネルファンロン

調教と実践が割と結びつく馬で今回は平凡。マイネル軍団&松岡のコンビは2009年にマイネルキッツでこのレースを制しているが、13年ぶりの制覇となれば天国の総帥も大喜びだろう。

⑫ハヤヤッコ

どういうわけかダート界の個性派が芝の長距離界に路線変更をしてきたが、およそ3年半ぶりに走った日経賞では芝でもやれることを証明。

そろそろヤッコに枝豆が美味しい時期を迎える。とんでもない穴馬券を炸裂させた後のビールは格別なものとなるだろう。

 

⑬ロバートソンキー

馬券外に敗れたのは新馬戦(5着)と菊花賞(6着)のみの堅実派。3歳時の神戸新聞杯(G2)では今回1番人気が予想されるディープボンドに先着(3着)しており能力の下地があることは立証済み。

今回は初G1制覇の期待のかかる騎手が多いが伊藤工真もその一人で、レース後に男泣きをする有資格者である。

また、当日の騎乗が一鞍のみという一球入魂小牧打法は時折ヤバイ穴を出す事で知られている。

⑭ヴァルコス

年間100勝を達成しているのに未だ中央G1未勝利という謎男三浦皇成を漢にするべくヴァルコスが立ち上がる。

ヴァルコスは5月1週目に出走してきた時は連対率100%を誇り、あのオーソリティと接戦した実績を持つことを忘れてはいけない。

⑮タガノディアマンテ

気配絶好で挑んだ京都記念(G2)2着から3か月空けた。当然のローテだ。

逃げる事も追い込む事も出来る変幻自在の脚質を持ちながらも成績が安定しないのは父系の気性も影響しているのだろう。

因みに結合が不安定な唯の炭が安定して強固になったものがディアマンテだ。

⑯タイトルホルダー

菊花賞馬が3連覇中、連対馬も含めると7連勝中の春天。

ここまで圧倒的な相性だと、今年も菊花賞馬の軽視は絶望的な結末を生む可能性は非常に高いが、本馬にも外枠が嫌+和生の精度という不安要素は存在する。

とはいえ昨年の菊花賞制覇はこの和生のアシストによるところもあり、陣営はそれを見ていたからこそ和生に継続騎乗をさせている。

有馬と日経賞を見る限りでは和生の手は合っており、ここを勝って恩返しと行きたい。

⑰シルヴァーソニック

ここ3戦の3000m超級戦を3.3.3着で安定。昨年はピンク帽3頭全てをオルフェーヴル産駒で固めるというJRAの小技があったが今年の産駒は本馬のみがピンク帽。

両脇の人気2頭を従えピンク帽で10年前のリベンジを果たせばオルフェーブル物語に新たな1ページが記されるのは間違いない。

⑱ディープボンド

最有力候補の1頭であることに疑いの余地は無い。重馬場に悪魔的な適性を持つこの馬に当日の降水確率90%は僥倖でしかなく、2着に敗れた昨年の借りを返す時は来た。

やや太めに映った前走の身体も今回は絞って来るはずだ。

 

調教評価

ざっくりとA~Bだけ。

A ③⑦

B ⑯⑱⑤①⑨

まとめ

上位人気馬2頭の不安点は正直なところ不利な外枠のみ(馬場考察4/30~5/1 阪神

展開の紛れは水物だが、暴走してタイトルホルダーのペースを乱す馬がいると波乱の芽が出る。

今回は和生を筆頭に話題性のある「初G1制覇」だが、腕が不足しているからこそ未だG1未勝利であるという事は肝に銘じておこう。名手達にとっては知れた事ではなく、隙を見せれば容赦せずにトンビ化して盾を搔っ攫っていくだろう。

◎ ⑦テイオーロイヤル

〇 ③ディバインフォース

▲ ⑱ディープボンド

△ ⑯タイトルホルダー

✕ パドックから

◎〇の単勝2点と馬連ワイドBOX各6点

3連単24点もしくは3連複4点

予算に合わせて無理なく観戦が吉よ。

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