5月16日㈰に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)の枠順が確定した。
最有力候補のグランアレグリアは3枠6番と申し分ないところだが、最内1枠1番マジックキャッスルと大外8枠18番のレシステンシアには試練の枠となった。
東京芝1600m
率直に言って、東京芝1600mに枠順の有利不利は無い。
なぜなら3コーナーに向かう最初の直線が500m以上あり、どの脚質の馬でも大体は想定の位置取りが出来るようになっているからだ。これが馬場状態によってやや変化する程度のモノなので、チャンピオンコースと言われる芝2400mより全然フラットなコース。東京競馬場はマイル王を決めるには相応しい舞台と言えるだろう。
なぜレシステンシアの⑱はヤバイのか
枠順的には問題ないのだが、今回はメンバーが問題。逃げ馬がおらず、出たまますんなりと先手を奪えるならよかったのだが、今回は逃げ馬が揃い、中でも意地でも逃げを主張しそうな2枠の2頭③クリスティと④イベリスがレシステンシアのハナを叩きに来ることが予想される。
さらに少し外寄りにはなったが、前走逃げて福島牝馬S(G3)を制した⑭ディアンドル、テンの速い⑰スマイルカナも逃げ争いに加わるかもしれない。
おそらく2枠の2頭は出ムチをくれてでも行くであろうし、距離損は大したことが無くてもレシステンシアが「逃げ」の手を打つには、序盤からそれなりに押して行かなければ不可能な枠並びになってしまっている。
武豊はどう出る?
そこが一つのレースのカギとなる部分だが、おそらくは控える。スピードの違いで持ったまま逃げれるならいいが、イベリスなどはスプリント戦でも逃げてしまうような馬。武豊様ともあろうお方が玉砕ペースにわざわざ足を踏み入れまい。
隊列
逃げ ④③
先行 ⑱⑭⑰⑦⑪⑯
差し ②⑬⑥⑨⑤⑧
追込 ⑫⑩①⑮
おそらくこんな隊列になる。
2枠の2頭が前半3F32.5秒前後で3番手以下を少し離し、その後にそれなりに行き脚の付く先行集団。3コーナーに差し掛かるあたりでは⑱レシステンシアは3~4番手に付けていると思われる。
グランアレグリアは概ね中団よりやや後ろ10番手くらいだろうか。スタートしたらすぐに内が2頭分開くので⑤デゼルと⑥グランアレグリアは好きな位置に付けることが出来るだろう。並び的にも完全に絶好枠を引いたと言える。
1枠の2頭を大方の読みより後ろにしたのはやはり2枠の2頭が少しでも内に切れ込めば前には行き辛くなると想像されるため、少しの油断でかなり後ろから行くハメになりかねないので注意が必要。戸崎だろうが和田だろうが詰まる時は詰まる。今回はその可能性も低くはなさそうだ。
1000m通過から直線入り口
高速馬場のままならかなりの高確率で57秒台前半で回って来ると想定。逃げ馬は厳しくなり、少なくとも一旦は⑱レシステンシアが先頭に立つ。それにすかさず並びかけてくるのが⑦マルターズディオサ、⑪ダノンファンタジー、⑯リアアメリアといった先行各馬。⑥グランアレグリアは持ったままで馬場の真ん中を通って進出を開始。その外から⑤デゼル、⑨テルツェットなどが魚雷と化して追い込んでくる。①マジックキャッスルはまずインは付けまいし、外に出すにしても結構なロスがある。
ここまで妄想を膨らませると、人気を集める①と⑱は展開的に相当厳しい。
残り200m
逃げ先行を全てレシステンシアが潰したとしてもここからは後続を振り切らねばならない。秒でグランアレグリアに交わされたら惨敗まである。鬼のような末脚を持つ追い込み各馬の追撃も容赦なく襲ってくる。
そこで
穴を出すとすればそのレシステンシアを上手にマークし、インコースで完璧に立ち回った馬ではなかろうか。
膨らみ続けた妄想はもはや破裂寸前で、自分の中では確信に変わりつつある。
ゴール
グランアレグリア圧勝
2着にレシステンシア大名マークの先行馬
3着にデゼルかテルツェットがなんとか届く
まとめ
本日の机上の空論「ヴィクトリアマイル編」はお楽しみいただけただろうか。
あくまで私のイメージなので、実際のレースでは全く違う事が起こり得るので鵜呑みにしないで頂きたい。
最後まで読んでくれてありがとう。
あなたの勝利を祈っている。
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