札幌競馬場の馬場状態
札幌競馬も今週が最終週(7週目)。ざっくりとこれまでの推移。
- 開幕週…クッション値7.2にしてレコード決着もあったような高速馬場。
- 2週目…傷みやすい洋芝札幌だけにボチボチ時計も落ち着いてくる。
- 3週目…土日共に雨が降り、日曜は札幌には珍しい重馬場。
- 4週目…Aコースはここまで
- 5週目…Ⅽコース替わり
- 6週目…1200mの外枠にしか用が無いレベル。つまりキーンランドカップの内枠には魅力を感じるのはあたおか。不利過ぎ。
- 7週目(今週)…前週と同じく1200mの外枠。
※馬場を見る前に前走函館組が多くなる開催なので札幌の違いを今一度。
函館との相違点
函館 | 札幌 | |
コース形状 | 楕円系 | かなり丸い |
起伏 | あり | 皆無と考えて良い |
雨 | 重になりやすい | ほぼ稍重まで |
馬のレベル | 低め | 高め |
札幌競馬使用コース
Aコース(内柵を最内に設置)
1回札幌全6日(7/22~8/6)
2回札幌前2日(8/12~8/13)
ここで行われる重賞競走はクイーンS(GⅢ)とダートのエルムS(GⅢ)
Ⅽコース(Aコースから3m外に内枠を設置)
2回札幌後6日(8/19~9/3)
初週は札幌記念(GⅡ)、次週はキーンランドⅭ(GⅢ)、最終週は札幌2歳S(GⅢ)が行われる。
馬場の変遷
第2回札幌7.8日目はCコース(Aコースから3m外に内柵を設置)を使用。
3コーナー
Aコース
Ⅽコース
4コーナー
Aコース
Ⅽコース
直線
Aコース
Ⅽコース
ダート
- 昨年の第2回札幌競馬終了後、ダートコース全面のクッション砂洗浄と路盤の点検、部分補修を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
芝
- 洋芝(ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラス)の混生で施行します。
- クッション性確保のため、昨年の第2回札幌競馬終了後にシャタリング作業を実施し、本年の開催前にエアレーション作業を実施しました。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①昨年の第2回札幌競馬終了後、大きな傷みが生じたコース内側を中心に約5,500平方メートルの芝張替を行いました。その後、散水や肥料散布等の生育管理に努めた結果、芝の生育状況は順調で全体的に良好な状態です。
A②1週使用しましたが、大きな傷みもなく引き続き良好な状態です。
A③3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが出始めましたが、その他の箇所については概ね良好な状態です。
A④向正面直線から3コーナーから4コーナー、正面直線にかけて内側に傷みがあります。特に3コーナーから4コーナーの傷みが顕著です。
C①今週からCコースを使用します。コースの変更に伴い、大きな傷みはカバーされ、概ね良好な状態です。
Ⅽ②コース内側に傷みがあります。特に3コーナーから4コーナーの傷みが顕著です。
C③コース内側に傷みがあります。特に3コーナーから4コーナーの傷みが顕著です。
JRAの発表は以上。
誰でも分かるくらいに内荒れは激しい。
先週のキーンランドカップにおける②ナランフレグや④キミワクイーンのように絶対的不利な状況に置かれている内枠各馬が人気になっていたのはほとほと謎でしかなく、買う人の思考がよくわからない。
札幌競馬場:コース図
コース立体図(右回り)
コース平面図(右回り)
コース断面図(芝・右回り)
コース断面図(ダート・右回り)
コースは右回り、芝、ダートともに特筆するほどの起伏は設けられておらず、「ほぼ平坦」なつくりの札幌競馬場には、ユニークな特徴を指摘できる。コースが全体的に“丸っこい”ことだ。
芝コースの1周距離は1640.9メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)と、ローカル場のなかでは標準以上の大きさを誇るのに、4コーナーからゴール板までの距離(266.1メートル)は、函館(262.1メートル=A、Bコース使用時。全場のなかで最も短い)とほとんど変わらない。しかも直線の半ば過ぎにゴール板が設けられている函館と違い、札幌のゴール板は1コーナー寄りに設置されている。従って実質的なホームストレッチの長さ(4コーナーから1コーナーまでの距離)は、函館よりも短い計算になる。
札幌の場合、4つのコーナーはそれぞれ半径が大きく、“緩やかで大きなカーブ”で構成されている。コースの全長のなかでコーナー部分の占める割合が多く、そのかわりに、直線部分が短くなっているというわけだ。一般的な競馬場を楕円形とすれば、札幌は「円形に近い」競馬場なのである。
芝コースの内側に設けられているダートコースも、ほぼ同じようなレイアウト。1周距離は1487メートルと、ローカル場のダートコースのなかでは中京に次ぐ大きさを誇るが、直線の長さは264.3メートルしかない。ちなみに中京のダートコースは1周距離が1530メートル、直線の長さが410.7メートルである。2つの競馬場のサイズを比較すれば、札幌がいかに独特な形状をした競馬場なのかがお分かりいただけるだろう。
スパイラルカーブは採用されておらず、直線も短い。そんなレイアウトから浮かぶイメージ通り、後方一気の追い込みタイプは苦戦傾向にある。しかし半面、レースの決まり手に「捲り」が占める割合は他場との比較でもかなり高い。コーナー部分が多いだけに、馬群の外々を回れば距離的なロスは大きくなるが、早めにスパートをかけてくる追い込み馬には警戒が必要だ。そうした仕掛けのタイミングも含め、東西のトップジョッキーが集結する札幌開催では、騎手同士の駆け引きも大きな見どころと言える。
函館同様、芝コースが「オール洋芝」であることも札幌競馬場の特徴のひとつ。洋芝は北海道以外の競馬場のベースに使われている野芝に比べ、寒冷な気候に強い、芝のマット層による保水性が高い、耐久性はやや見劣るなどの特性を持つ。品種の違いに由来してか、野芝がベースの競馬場より走破時計は若干、遅くなりがち。少し時計がかかる馬場や北海道の芝コースを得意にしている“洋芝巧者”は、近走の成績によらず警戒が必要だ。
もっとも、札幌の芝コースは水はけが抜群で、馬場状態が重になることは滅多になく、不良にいたってはこれまでなったことがない。路盤構造や開催時期の違いも背景にあるとはいえ、同じ洋芝馬場でも「函館ほど雨の影響は受けにくい」ことは覚えておきたい。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
札幌競馬場:今週の有利枠・不利枠
芝1000m 存在するだけで施行は無い
割愛
芝1200m 外枠有利
2コーナー付近のポケットからスタートで、3コーナーまで向正面約405mを走るため枠順による影響はやや低め。内枠の利など1週あれば消し飛ぶ。
今週のキーンランドカップで一桁馬番が勝つとは現状到底思えない。
例えばナランフレグは稽古でボチボチ動けているが、②番枠を引いたことで丸田の技能を考慮すると荒れた内を突くか大外まで持ち出すかの二択になっている。その時点で勝ちは遠のいているのではなかろうか。
芝1500m 程よい枠。外はあまり買いたくない。
札幌にしか芝1500mはない。滅茶苦茶特殊なコースで最初のコーナーまで斜めに約170mを走るこんな変則コースで外枠を引いてる場合ではない。
芝1800m 圧倒的に内枠有利→中枠有利
最初のコーナーまで約180m。多頭数で人気馬が外枠を引いたら黙って消しに行く。
今週は札幌2歳ステークス(GⅢ)が組まれているが、こうなると内と外で各々不利な状況が生まれるので自然と『程よい中枠』が有利になる。
芝2000m 内枠不利
4コーナー奥のポケットからのスタートで1コーナーまでの距離は約380m。これより短い距離に比べれば枠による影響は小さい。もちろん外枠は自動的に嫌われ人気的には旨みがある。
今週は基本的にはケンが無難。
芝2600m (多頭数なら)内枠有利だが地力優先
向正面スタートで最初のコーナーまで約160m。この時点で外枠は嫌われるのだがどういうわけか内枠の成績がイマイチの謎コース。
ローカルの長丁場はそうそう多頭数になることも無く、結局地力が上の人気馬が活躍する傾向にあるので、あまり枠は気にせず強いと思われる人気馬を主軸に馬券を組み立てるのが良い。
ダート1000m 駆けっこ
脚の速い馬を探す。枠順データ上ではやや外枠優勢の傾向だが、さほど気にする必要は無い。
ダート1700m 枠順不問
枠順よりも器用さを優先しよう。また、北海道シリーズのダート1700mは結構持ち時計がモノを言う。
ダート2400m カオス
コーナー6回で器用さのある逃げ先行馬優先。
1~2番人気共に半々くらいの確率で馬券外へ飛ぶ。
結論
- 最終週。
- Ⅽコース3週目(トータル6週目)
- 内ラチ沿いは死んでいる。
- 1200は圧倒的に外枠有利。
- 1800mは程よい中枠が有利。
- 1500mと2000mはケンが無難。
- 2600は突出した馬がいる時だけ買え。
- ダ1000mはかけっこ。脚の速い馬。
- ダ1700mは器用さと持ち時計重視。
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買う予定の馬
土曜
オッズの下落に嫌気がさしたのでここは有料(¥200)にしました。
言うまでもなく絶対の自信とかはないですが、根拠に筋は通します。
※9/2㈯は無料。
日曜
他場
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