【今週の馬場考察】7/22~23 中京最終週 中京記念(GⅢ)

今週の馬場考察

中京競馬場の馬場状態

今週は中京と福島が最終週。7/23㈰に悪魔のハンデ重賞第71回中京記念(GⅢ)が行われるが、中京競馬場での施行は4年ぶり。

ここ最近は毎年5番人気以下の馬が馬券内に飛び込んでくる上に18番人気が平気で勝利してしまう生粋のワケワカメ重賞であり、コース形状から見ても外枠不利は明白なのに、不思議と枠順による差はデータ上無いに等しい中京芝1600mが舞台。ここにハンデ戦というスパイスが加わっているのだ。

通常の思考で当てられるような生半可なモノではないが、馬場はひとまず丸裸にしてくれよう。

中京競馬使用コース

ぽぽん
ぽぽん

Aコース(内柵を最内に設置)

3回中京前4日(7/1~7/9)
ここで行われる重賞競走はCBC賞(GⅢ)と、ダートのプロキオンS(GⅢ)

 

Bコース(Aコースから3m外に内枠を設置)

3回中京後4日(7/15~7/23)

最終日に中京記念(GⅢ)が組まれる。

馬場の変遷

中京最終週はBコース(Aコースから3m外に内枠を設置)を使用。

3コーナー

Aコース

Bコース

4コーナー

Aコース

Bコース

直線

Aコース

Bコース

ダート

  • 第2回中京競馬終了後、一部の路盤点検および砂厚調整を行いました。
  • クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
  • 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。

  • 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
  • 第2回中京競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業を実施しました。
  • 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。

A①第2回中京競馬終了後、2コーナーの傷みが生じた箇所を中心に約800平方メートルの芝張替作業を実施しました。その他の箇所も蹄跡補修、洋芝の追加播種を行い、芝の生育促進に努めました。芝の生育は順調で、全体的に良好な状態です。

A②向正面直線、3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内側に傷みがあります。

B①今週からBコースを使用します。柵の移動により大きな傷みはカバーされましたが、向正面直線および正面直線の内柵沿いにカバーしきれなかった傷みがあります。

B②コース全周内側に傷みがあります。

JRAの発表は以上。

どう見ても内はバチ荒れで、ひたすらインで最後まで押し切るのは至難の業。1月のシンザン記念や愛知杯の時の馬場を想像してもらうと分かりやすいと思う。

中京競馬場:コース図

コース立体図(左回り)

コース平面図(左回り)

コース断面図(芝・左回り)

コース断面図(ダート・左回り)

引用:JRA:中京競馬場コ-ス紹介

高松宮記念、チャンピオンズCと2つのGⅠが組まれている中京は左回りの競馬場。かつてはローカル場らしい形状(ほぼ平坦、小回り、直線も短い)をしていたが、敷地を拡張して大規模なコース改修工事が行われた結果、芝コースの1周距離は1600メートルから1705.9メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)に、直線の長さは313.8メートルから412.5メートルにそれぞれ延伸、直線には後述するような“坂”も新設され、2012年3月のリニューアルオープン以降は従来のイメージを一新するユニークな競馬場に生まれ変わった。

ちなみに芝コースの1周距離は阪神や中山の内回りよりも長く、直線の長さは京都の外回りよりも長い。一方、ダートコースの1周距離も1530メートルと、東京、京都に次いで全場3位、直線の長さは410.7メートルと東京に次いで長い。“標準以上にサイズが大きい競馬場”なのである。

芝コースの高低差3.5メートル(ダートコースは3.4メートル)も中山、京都に次いで全場3位。起伏の構成に目を向けると、ゴール地点からなだらかな上り勾配が続き、向正面の半ばあたりで最高点に達する。そこからは直線の入口にかけてなだらかに下り(3、4コーナーは芝、ダートともにスパイラルカーブ)、新設された急坂に差し掛かる。直線に向いてすぐの地点に設けられているこの上り坂の勾配は約2%(高低差は約2メートル)。日本一の急坂である中山の最大勾配(2.24%)には及ばないものの、“阪神や東京より急な坂”を駆け上がってなお、ゴールまでは200メートル余りあるのだから、かなりタフな設定といえる。そんなレイアウトを反映して、芝、ダートともに“差し、追い込み馬が水準以上に活躍”していることも見逃せない。

さて、福島や函館と同様、梅雨と重なる7月の開催は雨に祟られることが多い。中京の場合、広範囲に及ぶ芝の張替え作業をはじめ、大規模な馬場のメンテナンスが行われるのは7月開催の終了後(これは福島も同じ)。馬場管理の年間カレンダーからすると、7月の開催は“シーズン末”にあたる。

そんな背景もあり、7月開催の芝コースはどうしても馬場の傷みが進行しやすく、これと歩調をあわせてパワータイプの馬が目立つようになる。ただでさえ、タフな設定のコースのこと。走破時計のかかり具合、好走した馬のコース取りなどを手掛かりに、馬場コンディションの“変化”には目を光らせておこう。

ダートは1400メートル戦が芝スタート。また、専用コースが設けられておらず、置き障害で争われる障害戦はスピードタイプの活躍が目立つ。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 外枠不利

スタートから緩やかな上り坂でその後は下り坂からスパイラルカーブ。最初のコーナーまでの距離も短く当然のように良績は内枠。ただしハイペースになると差しも決まる。

芝1400m 中~外枠有利

こちらも逃げ先行馬が主軸。枠の優劣は1200mよりは幾分フラットだが、最終週で内荒れが目立つ現状なら内枠に利は一切ない。

芝1600m 外枠不利だがなんでもありの魔窟

2コーナー手前のポケットという東京2000mと似通ったスタート地点が故に断然内枠有利と思いきや意外にも枠順による成績にそれほど大きな偏りのないJRA屈指の魔窟。
個人的には手を出してはいけないコースとしている。

芝2000m 難解

開催序盤は内枠の先行馬が優勢。しかしながら坂の途中からのスタートなので積極的に逃げ馬を買いたくなるコースでもない。ダッシュが利きづらいので立ち遅れてしまうとそれだけで大きなビハインドを負うので出遅れ癖のある馬は思い切って切ろう。

芝2200m やや内枠不利

スタート地点から分かる通り中京の芝コースでもっとも平等な条件。開催が進むとスタート直後に内を通る馬は若干の不利有り。

ダート1200m 逃げ馬

単調な条件。ただし頭の悪いペースになると荒れる。

ダート1400m 断然外枠

200mの芝+1200mのダート。
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

ダート1800m 多頭数の外枠は厳しい

多頭数の外枠は相当の割引。

ダート1900m 1800mよりはマシ

コーナーまで100m長いからね。

結論

    • 土日ともに雨は無し。良馬場。
    • インだけで押し切るのは至難の業。
    • 4角回れば中に持ち出す余力が必要。
    • まともな予想で中京記念を仕留めるのは不可能と歴史が語る。

買う予定の馬

土曜

オッズの下落に嫌気がさしたのでここは有料(¥200)にします。
信じ続けてれば勝手に浮くはずです。

日曜

他場

↓いつもの慈悲をください。


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プロフィール
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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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