福島競馬場の馬場状態
7月に入り、全てローカルの3場開催。いよいよ本格的に夏競馬が開幕する。
うだるような暑さに耐え、気合いで平日を乗り越えてきた皆様が少しでも癒しを感じられるようなオアシスサイトとなるべく、この夏も引き続き高い精度を保ったまま馬場考察を提供できるよう尽力したい。
さて、本題に入ろう。第2回福島開催は4週8日間。最初の4日はAコース、後半4日はBコース{Aコースから2メートル外に内柵を設置(3コーナーから4コーナー2.5メートル)}で行われる。
5/1㈰以来約二か月ぶりの開催で草木も生い茂る時期だけにさぞかし美しい馬場が出来上がっているだろうと思われる。
早速画像を確認しよう。参考までに前開催の最終週の画像を上に貼る。下が今週だ。
開幕週の馬場
3コーナー
4コーナー
直線
第1回福島競馬終了後、競走により傷んだ3コーナーから4コーナーにかけての内柵沿いおよび発走地点等約2,300平方メートルの芝張替を実施しました。その後も施肥や散水等の管理作業を行なうことで芝の生育促進に努めました。芝の生育は順調で全体的に良好な状態です。
JRAの発表は以上。
前開催は前4日がAコース、後2日がBコースの使用だった。画像を見てのとおりだが、福島はクッション値が低く、馬場が傷みやすい。
小回りコースで逃げ先行馬が活躍するのは当然の事なのだが、「圧倒的に」内枠有利・先行有利が噛み合うのは個人的には開幕週のみだと考えている。
特に夏場はスコールなど突発的な大雨に見舞われる事もしばしばあり、前半は逃げ馬天国→後半は泥田でイン荒れ差し決着で大波乱などの可能性も頭の片隅に置いておいて損は無い。
なお、今週末の福島競馬場は土日ともに晴れ36℃の予報。まともに馬が走ってくれると思うこと自体があたおかだという認識で挑んで頂きたい。
では次に、コース図と有利枠不利枠について。
福島競馬場:コース図
引用:JRA
今週の有利枠・不利枠
芝1200m やや内枠有利
2コーナー付近のポケットからスタートで、3コーナーまで向こう正面約400mを走るため枠順による影響はやや低め。それでも開幕週でどこも荒れてないとなればやや内枠に分があると言えよう。
芝1800m 圧倒的に内枠の先行馬有利
スタート後すぐに勾配。テンでモタついて遅れることは追い込みの難しい小回りコースでは致命傷に至る。
あくまで参考だが、この条件で行われるラジオNIKKEI賞(G3)では過去10年の3着以内馬の内訳が1~3枠が17頭に対し、6~8枠は8頭。
芝2000m フラット
4コーナー付近のポケットからのスタートで1コーナーまでの距離は505mあり、枠順による影響は開幕週ならば皆無。
コース図も見ない有象無象はこの2000mでも「福島なんだからイン前イン前」と騒ぐが、ここだけは開幕週ですらフラットだとお伝えしておく。
そしてインが荒れるのが早い福島だけにスタート直後にホームストレッチをすべて使うこの距離では週を追うごとに内枠は厳しくなっていくことを予め頭に叩き込んでおこう。
芝2600m (多頭数なら)内枠有利
福島競馬場で主に使用される4コースの中で最初のコーナーまでの距離が最も短く、その上コーナーの角度もキツイとなれば必然的に外枠の馬は劣勢を強いられる。
とはいえ2600mという長距離且つ非根幹距離の特性上、多頭数になること自体が稀。
基本的には枠云々より馬の地力が問われるコースなので1~2番人気の成績が良いのも特徴。
結論
- とにかく前に行ける馬
- 2000mは常に外枠が人気的に旨い
今週のおすすめ
土曜
9R ⑥グランシエロ 戦って来た相手からもさすがにここは落とせない。
10R ⑤サンカルパ 前を争うのは1年ぶりのエレヴァテッツァだけ。番手に控えてもOK
日曜
1R ⑤スコプルス あの新馬3着から相手弱化で。
11R ⑪ソネットフレーズ こっそりトップハンデだがまぁそういうこと
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