福島競馬場の馬場状態
7月に入り、2023年の夏競馬がいよいよ開幕。
北から函館・福島・中京の3場に分かれ、夏休みすらもらえないレベルの馬達が『夏の上がり馬』という耳触りの良い称号を求めて躍動する2カ月間はファンにとっては格好の休息期間である。
…にも関わらずわざわざここに情報を求めに来ている方達がいる以上、期待を裏切るわけにもいくまい。
いつも通り、馬場に関する不動の事実を記していく。
あとは各々分析し、『みちのくの魔窟』を破壊する手筈を整えて行こう。
福島競馬使用コース
Aコース(内柵を最内に設置)
2回福島前4日(7/1~7/9)
ここで行われる重賞競走はラジオNIKKEI賞(GⅢ)、七夕賞(GⅢ)
Bコース(Aコースから2m外に内枠を設置、3~4コーナーは2.5m)
2回福島後4日(7/15~7/23)
この2週は重賞競走無し。
馬場の変遷
第2回福島1週目はAコース(内柵を最内に設置)を使用。
3コーナー
Aコース
4コーナー
Aコース
直線
Aコース
ダート
- 第1回福島競馬終了後、コース全面のクッション砂洗浄および部分的な路盤補修を行いました。
- クッション砂の厚さは9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
芝
- 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
- 第1回福島競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業を実施しました。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
A①第1回福島競馬終了後、競走により傷んだ3コーナーから4コーナーにかけての内柵沿いおよび発走地点等約2,500平方メートルの芝張替を実施しました。その後も施肥や散水等の管理作業を行なうことで芝の生育促進に努めました。芝の生育は順調で、全体的に概ね良好な状態です。
JRAの発表は以上。
福島競馬場:コース図
コース立体図(右回り)
コース平面図(右回り)
コース断面図(芝・右回り)
コース断面図(ダート・右回り)
コースは右回り、芝の1周距離は1600メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、ダートは1444.6メートルという福島は、JRA全場のなかで最もコンパクト(=1周距離が短い)な競馬場だ。とはいえ、コースには独特な起伏がつけられ、3、4コーナーにはスパイラルカーブを採用。スリリングかつスピーディーなレースが楽しめるよう、工夫が凝らされている。
独特な起伏について、芝コースを例に見てみよう。ゴール板を過ぎてから2コーナーにかけてなだらかな下り勾配(高低差1.7メートル)が続き、向正面には一転、同1.3メートルの上り勾配が設けられている。その後、平坦部分を挟み、4コーナーから直線(残り170メートル付近まで)にかけて再び緩やかな下り勾配に。そして残り170メートル付近から残り50メートル付近までは高低差1.2メートルの上り勾配を駆け上がってゴールに至る。全体の高低差は1.9メートル(ダートコースは2.1メートル)と、特筆するほどの数字ではなく、ゴール前の上りをはじめ、勾配自体も決してキツくはないが、コースを1周する間にアップダウンを2回繰り返す(ダートコースの起伏構成も芝コースとほぼ同じ)のはかなりユニーク。実はでこぼこした競馬場なのである。
292メートルという芝コースの直線の長さ(Aコース使用時)は、ローカル場としては標準的な数字だが、差しもまずまず決まる。小回りコースのイメージにはあまりとらわれすぎないようにしたい。ただし注目度が高い初夏の開催は梅雨とまともに重なるため、雨の影響を受けやすい。ひと昔前に比べると排水性は格段に良化、馬場も傷みにくくなった近年だが、開催が進むにつれて“外差し”が決まるケースが増えるのは変わらない傾向。一方のダートコースでは「水準以上に逃げ馬の活躍が目立つ」ことも頭に入れておこう。
そのダートのうち、1150メートルのレースだけは芝からスタートする。また、障害レースは固定障害の専用コースと置き障害の本馬場で争われる設定。内馬場のタスキコース、バンケット障害の側面に浮かぶ「FKC」(福島競馬倶楽部の略称)というツツジの植栽文字は、1935年に障害専用コースが新設された際につくられたもので、競馬場のシンボルのひとつとして現在に引き継がれている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m やや内枠有利
2コーナー付近のポケットからスタートで、3コーナーまで向こう正面約400mを走るため枠順による影響はやや低め。ほぼ荒れていない開幕週の馬場ならやや内枠に分があると言えよう。
芝1800m 圧倒的に内枠の先行馬有利
スタート後すぐに勾配。テンでモタついて遅れることは追い込みの難しい小回りコースでは致命傷に至る。なお、ラジオNIKKEI賞(GⅢ)ではこの傾向が顕著に現れる。
芝2000m フラット
4コーナー付近のポケットからのスタートで1コーナーまでの距離は505mあり、枠順による影響は小さい。
コース図も見ない有象無象はこの2000mでも「福島なんだからイン前イン前」と騒ぐが、基本的にフラットだとお伝えしておく。
そしてインが荒れるのが早い福島だけにスタート直後にホームストレッチをすべて使う2000mでは週を追うごとに内枠は厳しくなっていくことを予め頭に叩き込んでおこう。
芝2600m (多頭数なら)内枠有利
福島競馬場で主に使用される4コースの中で最初のコーナーまでの距離が最も短く、その上コーナーの角度もキツイとなれば必然的に外枠の馬は劣勢を強いられる。
とはいえ2600mという長距離且つ非根幹距離の特性上、多頭数になること自体が稀。
基本的には枠云々より馬の地力が問われるコースなので1~2番人気の成績が良いのも特徴。
芝スタートのダート戦の定石。
ダート1700m 枠順不問
枠順よりも器用さと地力を優先しよう。
ダート2400m カオス
コーナー6回なら器用さのある逃げ先行馬優先。
坂下スタートでは逃げ馬を嫌うのがマイルールなのだが、さすがにコーナー6回のここではそれも強くは言えない。無論、勝負に出ることもほぼない。
結論
- とにかく前に行ける馬。
- 2000mは常に外枠が人気的に旨い。
- 「内枠先行馬有利」と断言できるのは『芝1800m』のみ。
- ダートなら外枠優勢の1150m。
- ↓納得出来たら押してね
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買う予定の馬
土曜
オッズの下落に嫌気がさしたのでここは有料にします。
信じ続けてれば勝手に浮くはずです。
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