阪神競馬場の馬場状態
今週は3回阪神競馬最終週(4週目)。上半期の総決算となる第64回宝塚記念(GI)には世界最強馬イクイノックスが登場する。アクシデント以外で負ける可能性は限りなく低いが、平気で意味不明なことが起こるのが競馬。折角のドリームレースなのだからご自身の好きな馬を精一杯応援して欲しい。
また、宝塚記念は外枠の活躍がようやく話題になってきたようだが、「最終週の阪神2200mなのだから当たり前だろ。」と読者の皆様が自然に思うようになってくれていれば嬉しい限りだ。
6/3㈯~6/25㈰までの8日間全てBコース(Aコースから直線部3メートル、曲線部4メートル外側に内柵を設置)を使用。
馬場の変遷
最上段が開幕週で下に行くほど最新となる。
内回り3コーナー
Bコース
外回り4コーナー
Bコース
直線
Bコース
ダート
- 第2回阪神競馬終了後、路盤点検および砂厚調整を行いました。
- クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
- 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。
芝
- 野芝のみの状態で施行します。
- 第2回阪神競馬終了後、散水や肥料散布、芝刈り等の生育管理に努めた結果、芝の生育は概ね順調で全体的に良好な状態です。
- 第2回阪神競馬終了後、クッション性確保のためエアレーション作業を実施しました。
- 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。
B①第2回阪神競馬終了後、開催で傷んだ箇所の蹄跡補修と洋芝の追加播種を行いました。部分的に前開催までの傷みが残っていますが、全体的には概ね良好な状態です。
B②1週使用しましたが、目立った傷みもなく引き続き概ね良好な状態です。
B③向正面直線から内回り3コーナー、4コーナー、正面直線にかけて内柵沿いに傷みがあります。
B④向正面直線から内回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけて内側に傷みがあります。
※JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。
金曜夕方時点ではダートに水気は残るが既に芝は良。土日共に降水確率も低く、宝塚記念はこのまま良馬場で行われることが濃厚。
阪神競馬場:コース図
引用:JRA
昭和の時代は「オムスビ型の競馬場」として親しまれていた阪神競馬場だが、平成に入って装いを一新。「従来の3、4コーナーの外側に、外回りコースを新設」という大規模な改修をへて、日本屈指のスケールを誇る競馬場に生まれ変わった。内回りコースの1周距離は1689メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)と標準的なサイズながら、新設された外回りコースの1周距離は実に2089メートル。右回りの競馬場の中では日本最長で、東京競馬場(2083.1メートル)をも上回る。
そんな外回りコースの特徴はバックストレッチが非常に長く、3、4コーナーのカーブもゆったりしていること。内回りコースと分岐した後もしばらくまっすぐ走り、広々とした3、4コーナーを回って直線に向く。ちなみに内回りの芝1200メートルと外回りの芝1600メートルは発走地点が同じ、また、2コーナー付近に発走地点が設けられている東京の芝1600メートルに対し、阪神の芝1600メートルは向正面半ばからスタートを切る。これらを重ね合わせれば、バックストレッチの長さと3、4コーナーの大きさをイメージしていただけるはずだ。
さらに外回りコースの直線は473.6メートルと右回り最長(新潟、東京に次いで全場3位)。ゴール前には急坂も設けられている。サイズは標準的で決して小さいわけではない内回りコース(直線の長さは356.5メートル)だが、外回りはより“紛れ”が生じにくい、馬の実力がストレートに反映されるコースといえるだろう。
ただし幅員はそれほど広くなく、コースの設定はA、Bのみ。4つのコース(A、B、C、D)を使い分けられる京都に比べると、馬場の傷みは進行しやすい。梅雨と重なる6月の開催は特に、タフなコンディションになりやすいことは頭に入れておこう。
コースの起伏に目を向けると、内回りコースでは残り800メートル地点から、外回りコースでは残り600メートル地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が続き、ゴール前の急坂につながるレイアウト。この上り坂は高低差こそ1.8メートルながら、勾配は1.5%となかなかキツい。
一方のダートコースは残り900メートル地点から直線にかけて緩やかに下り、残り200メートル地点に高低差1.6メートルの上り坂が待ち受ける起伏構成。1周距離は1517.6メートル、直線の長さは352.7メートルで、芝の内回りと同様、こちらも標準サイズといえる。とはいえゴール前に坂が設けられている阪神と平坦な京都では、パフォーマンスに差が出る馬もいるので注意が必要だ。
コースは右回り、ダートは1400メートル戦と2000メートル戦が芝スタート。また、障害戦はタスキコースを含む専用コースで争われる。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 多頭数は外枠不利・ペースに注意
最初のコーナーまで約243mしかなく本来は内枠逃げ馬有利。
開催が進めば小倉の1200みたいにゴール前一変爆荒れのカオスなレースも。
芝1400m 内枠先行馬はやや不利になるが、今週は全て展開次第でどうにでも転ぶ。
芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。荒れた内を最初に飛ばす内枠先行馬は不利。
芝1600m 外枠OUT
年間通して外は不利。8枠は本当に厳しいが多頭数の外枠から来る馬は素直に能力を認めて良い。
芝1800m(外回り) フラット
最初のコーナーまで600m超なら枠順はどこでもいい。脚質云々より「本質的な強さ」が問われるので堅いと思しき馬が出て来たら全ツ。
芝2000m 多頭数の外枠はマイナス
コーナーワークの巧さが重要と見ているコースで少し力が劣る穴馬も立ち回り一つで好配当を演出する。
芝2200m 内枠不利
宝塚記念の行われるコース。2000mより200m後方からのスタートで最初のコーナーまで約525m。強い馬は容赦なく強さを見せつける良コース。
↑スタートからこの凹地を525m走る以上、どんな理屈も跳ね返すほど内枠は圧倒的に不利。外に行けば行くほど良い。
芝2400m(外回り) 逃げ馬不利・程よい中枠優勢
坂下スタートで逃げ馬はまず疑問視。外枠過ぎも微妙。
芝2600m(外回り) フラット
2200mとスタート地点は同じだがこちらは外回り。試行回数が少なすぎてデータなどはほぼ無いに等しい。
芝3000m(内回り) 今週は無し
そもそも滅多に無い。
ダート1400m 2000m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 痛みはあるが地盤の固い高速馬場。
- 全体的に内はボコボコ。
- 多頭数1200m、1600mの外枠は即消し。
- 宝塚記念は内枠不利。
- 2400mの逃げ馬は即消し。
- 堅いのがいると感じたら1800m(通年)
- イクイノックスの敵はアクシデント各種。
買う予定のある馬
土曜
オッズの下落に嫌気がさしたのでここは有料(200円)にします。
言うまでもなく絶対の自信とかはないのでそれでもよければ。
日曜
他場
競馬民必読書
頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法
川田 将雅
「君の宣伝甘いんじゃないの?(・ω・#)」って感じでア〇ゾンさんに詰められて泣きそうなので競馬民の必読書を置いておきます。
↓帰りがけにポチしてくださいな。(必)
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